戦いはすでに始まっている!? 劇団番町ボーイズ☆の舞台『天下統一恋の乱 Love Ballad ~序章~』
2014年11月に結成した個性派演劇集団・劇団番町ボーイズ☆の第4回本公演『天下統一恋の乱 Love Ballad ~序章~』が10月13日から全労済ホール/スペース・ゼロにて上演される。
本作は、戦国時代を舞台に、乱世を生き抜く総勢12名の武将たちとの“命懸け”の恋愛ストーリーや、キャラクターたちの魅惑的なビジュアルが多くの女性の心を掴み、大人気となっている恋愛ドラマアプリ『天下統一恋の乱 Love Ballad』(株式会社ボルテージ)と、人気パーティーゲーム「人狼」を用い、ステージ上のキャストが言葉を尽くし、千変万化の物語をアドリブで紡ぐライブ・エンタテインメント『人狼 ザ・ライブプレイングシアター』(人狼TLPT/株式会社オラクルナイツ)がコラボレーションした新たな企画作となる。
■人狼TLPTとは?
脚本はオープニング以外まったくなく、開演直前に6種類13枚のカードで決まる役割に従い人間vs人狼の戦いを即興で繰り広げる。13名の中に潜んでいる3匹の人狼を、人間たちは見破ることが出来るのか? それとも人狼たちが正体を隠し通し、ついに彼らを追放してしまうのか? 繰り返される昼と夜が、手に汗握る人間ドラマを描き出す。
さらに詳しいゲームのルールはこちらから→http://7th-castle.com/jinrou/rule.php
戦国武将と人狼ゲームのコラボ……いったいどのような舞台となるのだろうか。本作に出演する劇団番町ボーイズ☆から、織田信長役の二葉要(以下、要)、真田幸村役の糸川耀士郎、霧隠才蔵役の二葉勇(以下、勇)、伊達政宗役の高本学、武田信玄役の松本大志に話を伺った。
この日のインタビューは、誰かがしゃべると他のメンバーがすかさず突っ込むという、トーク合戦がすでに始まっているようで……どうなるこの舞台!?※ちなみに他メンバーからのツッコミはカッコつきでお届けします!
――今回の出演者は、番町ボーイズ☆内オーディションで決まったそうですが、実際何が決め手になったんですか?
勇:おそらくビジュアルは大きかったと思います。キャラクターの再現度という点で。あと声も。表情だったり雰囲気など、そのキャラと合うかどうかが重要視されていたと思います。
――となると、ご自身が希望していた役と異なる役に決まった場合もあったのでは?
高本:僕はオーディションの時に「真田幸村をやりたい」と言ってたんです。女性と目を合わせるのが苦手という理由で。でもいざ伊達政宗役をいただいて、本人を調べてみると自分と共通する点をいろいろ見つけて納得でした。
――今回の舞台は恋愛アプリと人狼ゲームのコラボということですが、それってつまり武将の役を演じながら、さらに人狼の役をばれないように演じる……役の上にさらに役を重ねることになるんですよね? かなり大変なんじゃないですか?
要:そうですね。しかもオープニング以外はアドリブになっていくので、僕の場合、信長としてのアドリブでやっていかないとならない。信長は直属の部下に明智光秀(堂本翔平)がいますが、もし僕が人狼だったり、もしくは明智が人狼だったりした場合、主従の関係を保ちつつ推理していかないといけない……難しいですね。
――今、人狼ゲームの勉強中と聞きましたが、武将云々の前に人狼ゲームがそもそも強い人と弱い人がいると思うんです。番町ボーイズ☆の中だと誰が強いんですか?
高本:勇さんと要さんですね。この二人が人狼だったりすると、もう震えるくらい気持ちを持っていかれてしまうんです。
要:番町ボーイズ☆の中の関係性があるじゃないですか。僕たちは最年長なので、説得力があるほうなので、その辺も如実に出ちゃうというか……。
勇:単純に他のメンバーと頭の回転が違……
(おいおい……言っちゃったよ!!笑)
要:それはさておき、みんな基本的におさえるところはおさえて演じることができるメンバーだと思いますよ。
高本:僕は人狼ゲームになると人が変わっちゃう。本気になりすぎちゃうんです。いちばん若手なので、普段は敬語を使っているんですが、人狼ゲームになるとタメ口になっちゃう。だから「え!?」って反応をされてしまいます(笑)。
――熱くなりすぎて、役でなく自分自身が出てきてしまいそうになりますよね。痛いところを突っ込まれたりしたら思わず本音が出てしまうこともあるでしょうし。
勇:才蔵は口癖で「あっ、そう」というのがあるんですが、それをうまく使って「お前、人狼じゃないのか?」って突っ込まれたら「あっ、そう」でかわそうかなって。キャラクターの個性を使ってね。あと、才蔵が好きなものは三色だんごなんですが、急にそのことを口にしたりして回避したいと思っています(笑)。
要:これから本格的に役作りをしていくんですが、それ以前に普段から意識していかないとなと思っています…役者っぽいこと言いましたが(笑)。
――普段のやりとりから、「今、だまそうとしているな」とか、わかってしまいそう。特に勇さんと要さんは双子ということもあって、他の方以上に何か伝わってしまうものがありそうですが……。
要:わかっちゃいますねー。
勇:あ、でも皆さんは僕らが双子だからわかるだろう、って思うんでしょうが、双子だからこそわからないことも結構あって。……信じちゃうんですよ。潜在的にこいつの事を信じたい、疑うより信じるほうを優先して考えちゃうんです。何度かこいつに本気で騙されたこともあるんですが。
要:僕はどっちかというと疑うことから入ります!
糸川:信頼関係ができてない(笑)。
要:こいつ(=勇)、騙されてるとき、かわいいなあって見ています。 僕は基本的に「お前が人狼じゃないのか?」という疑いから入るんです。
勇:僕が「信じる派」で、こいつ(要)が「疑う派」です。
要:お医者さんは僕らのことを“二卵性”と言ってます。身長・体重・足のサイズまでみんな一緒なんですけどね(笑)。
――皆さん、ご自身の役どころについては、研究していますか?
勇:調べていますね。アプリの中だけでなく、歴史的にどんな人だったのかも。アプリの中では人気もあるので前に出てきていますが、自分が人狼ゲームをやるにあたっては、影のある、何か裏で考えている感じを出したいと思っています。「あ、やっぱり忍者っぽいな」という雰囲気を出していけたら。
糸川:僕も真田幸村の事は調べています。勝負を決める「一手」を出すところ、敵なのに徳川家康からも好かれているところ……そういう面を人狼ゲームをやりながらも出していかないと。大河ドラマや普通の時代物とは違う作品なので、どういう感じで幸村を出していこうかな、と考えています。
自分の一言でゲームを動かすような作戦を、みんなには言わないで本番に出そうかなって。今はひとつも作戦が浮かばないんですが(笑)。
(作戦、ないんか!笑)
――戦国武将というだけでなく、アプリのキャラクターにも寄せていかないとならないですしね。ちなみにアプリのキャラと似ているところはありますか?
要:女性に対してSっぽいところが似ているかな? あと甘いものが好きとか。
高本:「女、興味ないなあ」というセリフがあるんですが、その点は似ているなと。女性にあまり興味がないので……。
(コイツ~出たよ!毎回それ言うだろ?笑)
高本:ちょっと冷めたところ、クールで冷静な一面を見せたい。政宗は多趣味の人らしいんですが、僕もいろいろ趣味を持っているのでその点は似ていると思います。
松本:僕は真逆です。信玄がオラオラ系で「こっちこいよ!」っていうキャラなんですが、僕自身は逆に女性についていくスタンスなので、真逆すぎて不安です(笑)。 自分とかけ離れていて、どうしたらオラオラ系になれるのかなと。
――そこはぜひ演技力で埋めていただいて(笑)。
松本:そうですよね(笑)。あと、信玄って病弱なので、そのあたりで女性に甘える一面を見せられたらキュンキュンポイントになると思う。ギャップを見せていけたらなあ。
勇:才蔵の女性に対する接し方って、僕と似ているところがあって。自分もあまのじゃくというか、最初は冷たく接しちゃう。でも結構相手の事を考えていたり気にしていたり……そこが似ているな。
――この舞台の「観客」、アプリでいうなら「プレイヤー」ですが、舞台にどう絡んでいくことになりそうですか?
要:人狼ゲーム自体、お客様も参加する舞台なので、まずはそこに参加してもらうのと、台本や演出がどうなるかまだわかりませんが、お客様が「ヒロイン」という形で僕たちが命を懸けて守ったり奪い合ったりする点がドキドキするポイントになると思います。
――アプリには「姫修行」という自分の「姫度」を高める仕組みがあるんですが、そこで質問を。どんな「姫度」を持った女子が好きですか?
勇:謎を秘めている女性が好き。この人は何を考えているんだろうって思わせるタイプ。才蔵っぽい女子。僕、才蔵ですけど(笑)。
糸川:僕自身は弱音を吐きたくないんですが、そういう事を言える女子がいいなあ。「ああ、わかるー」って共感してくれる人。僕はこの仕事が好きなのでどんなことがあっても頑張ろうって思っているんですが、女子のほうも何か目標を見つけて毎日頑張っている人で。そんな人は魅力的だなって。
高本:僕は元気で明るくて活発な子が好きなんです。家で一人になるとネガティブになるので「そんな事、気にしなくていいよ」ってポジティブに言ってくれる子がそばにいたら安心できるなあ。で、その元気な子がたまに相談してくれたり頼ってくれたりするとなおいいですね。元気がいちばん。この子長生きしそうだなって子がいちばん好き(笑)。
松本:僕は世話好きな人がいい。年上がタイプ。引っ張ってくれるとか家事ができる人がいいですね。あと、礼儀がしっかりしている人で人間性がある人が好きです。大人な人。ふざけるところはふざけ、しっかりするところはしっかりしている人……。
要:僕が姫に求めるのは「居心地の良さ」。一緒の空間にいてしんどくない人。こう見えて1対1となると無口なんです。だから僕がTVを観ていて、横で本とか読んでいてもその空間が嫌にならない女性がいいですね。
――五人五様の「姫」感がいいですね!では最後に、自分のキャラクターの「決めゼリフ」で好きなのは何ですか?
要:俺はシンプルに「死ぬまで俺に仕えろ」かな。このセリフをどういうのかな、舞台で。でもこれを言えるってことは自分にも自信があるってことだし、そう言ってあげられるくらいその人の事を愛しているってこと。そんな男になれたらかっこいいなって。
松本:信玄は僕とは真逆の人なので「俺のところに来ればお前を日の本一幸せにしてやる」この言葉がめっちゃカッコイイ。信長と同じく自分に自信がないと言えないですよね。普通の生活では一生言わないセリフだと思うのでこの機会に言ってみたい。
高本:やはり「女、興味がないな」このセリフをどう使っていこうかな……難しいところですね。
勇:「お前と生きる為に死ねるなら本望」。もう一つ、「あっ、そう」は言い方ひとつで女の子がキュンとすると思うのでいろいろな言い方で表現したいですね。
糸川:ちょっと待ってくださいね! 一言一句間違えたくないから……(スマホを取り出し、幸村のセリフを検索)「心配するな、俺が負ける訳がない」ですね! これ、人狼ゲームに通じるセリフだと思うんです。幸村が好きなファンの方に幸村が負けるところは見せたくないですし。だからこのセリフは役をもらったときから響きましたね!
■スポット映像解禁!
『天下統一恋の乱 Love Ballad ~序章~』
■日時:2016年10月13日(木)~16日(日)
■会場:全労済ホール/スペース・ゼロ
■出演:二葉要、二葉勇、糸川耀士郎、瑛、高本学、安井一真、松本大志、堂本翔平、西原健太、野嵜豊、松島勇之介(10神ACTOR)、石岡遼士(人狼TLPT)、森輝弥(人狼TLPT)、高品雄基(劇団TEAM-ODAC)、矢代卓也
■放送日:9月13日、20日、27日 各21:00より
■詳細は公式サイトより:https://www.showroom-live.com/banchoboys5