大阪の地で人の歴史とつながりを感じた『RUSH BALL 2016』<2日目>
『RUSH BALL 2016』 撮影=Hoshina Ogawa
RUSH BALL 2016
2016.8.28(SUN) 泉大津フェニックス
大阪が誇る唯一無二の夏フェスここにあり! 上を見上げれば青空が広がり、完璧とも言える快晴で、まさに“夏フェス日和”と思わせた初日に続き、途中曇り空に覆われるも夕方には鮮やかな夕日を見せ、野外ならではの自然が生み出した演出に感動させられたRUSH BALL2016二日目。初日とはまた雰囲気の違う幅広いジャンルのアーティスト達が次々と熱いライブを繰り広げ、泉大津フェニックスに集まった約2万人の観客が熱狂した『RUSH BALL 2016』の2日目をレポートする。
感覚ピエロ
横山直弘(Vo/Gt) 撮影=田浦ボン
SEが鳴り始めると、このライブを見逃すまいと、観客はメインステージ前方へ急いで走りだしていた。横山直弘(Vo/Gt)が「RUSH BALL2日目! 始めてもいいですか!」と叫ぶと同時に、ファンキーなベースラインで始まった「会心劇未来」で、2日目の『RUSH BALL 2016』は幕を開けた。抜群の歌唱力と世界観で、オープニングアクトとは思えぬ盛り上がりを見せ、巻き上がる砂埃の中に、鋭いギターの音が鳴り響いていた。独特なギターのフレーズから始まる2曲目「A-Han!!」へと繋ぎ、会場のテンションはさらに上へ。あいにくの曇り空だったが、感覚ピエロの世界観とその景色が絶妙にマッチし、曇り空さえも最高のシチュエーションに変えた感覚ピエロのライブにため息が出た。最後に「背景、いつかの君へ」を演奏し「また来年会いましょう!」と観客へ伝え、ステージを後にした。次に見るときも、さらに凄いショーを見せてくれるだろうと期待を持たせてくれるオープニングアクトであった。
MAN WITH A MISSION
MAN WITH A MISSION 撮影=Yukihide"JON..."Takimoto
先ほどの怪しい雲行きが嘘のように晴れわたり、肌にビシビシと太陽が照りつけ始めた頃、狼たちがステージに現れた。Spear Rib(Dr)がリズムを叩き始めると、それに合わせてDJ Santa Monica(DJ)のスクラッチが入り、徐々に楽器の音が増えていくジャムセッションスタイルでライブが始まる。Tokyo Tanaka(Vo)が黄色いMAN WITH A MISSIONのロゴが入ったタオルを堂々と掲げるとギターが鳴り響き、大きな歓声の中「Emotions」が始まった。ダンサンブルな曲調で、観客は狼ポーズをとりながら曲に合わせて踊る。DJスクラッチとギターのエフェクティブな音が飛び交い「FLY AGAIN」が演奏され、両手を左右にあげる振り付けでは観客全員が笑顔を見せ、その振り付けと一体感を楽しんでいた。Jean-Ken Johnny(Vo/Gt)が「歌えるやつは、声の限り歌ってくれ!」と叫び、最後の曲に「Raise your flag」が演奏された。夏の空の下に現れた狼たちは、人々を踊らせ笑顔にし、最後はお決まりの「1! 2! 3! ガォー!」と全員で叫び、狼たちは誇らしげにステージを後にした。
MAN WITH A MISSION 撮影=Yukihide"JON..."Takimoto
indigo la End
indigo la End 撮影=田浦ボン
雨予報のなか降り始めた小雨が上がり、天気が持ち直したところでindigo la Endの登場。川谷絵音(Gt/Vo)のシャープなコードカッティングが鳴り響き、「はなればなれ」というフレーズがリフレインする「名もなきハッピーエンド」からスタートする。手拍子で応える観客の輪がどんどん広がり、大きな一体感が生まれ、「悲しくなる前に」へと続く。後鳥亮介(Ba)のスラップベースと佐藤栄太郎(Dr)のトリッキーなドラミングの掛け合い、川谷と長田カーティス(Gt)による2本のギターの折り重なり、疾走感のなかでとことん自由に跳ねる音に吸い寄せられるように、ステージ前にはさらに多くの人が押し寄せる。そのカリスマ性はやはり凄まじい。エレガントなピアノから入る「夏夜のマジック」は、川谷がハンドマイクで揺れながら歌う。スムースなグル―ヴと、ソウルフルなメロディ、優しいファルセットボイスが会場に心地よい風を吹かせてくれた。そのあとのMCでは「夏フェスに出るバンドの中でも、一番MCのテンションが低いと思う」と言いながらも、「[Alexandros] の川上洋平はMCの声が高すぎて何を言っているか分からない」と、モノマネを披露するユーモアも見せる。続く「緑の少女」ではしっかりと一体感を煽り、そこから「渚にて幻(long ver.)」へ。壮大な曲展開、サイケな轟音が生みだすカオティックなグル―ヴは、夏のフェス会場を宇宙に変え、強烈な余韻を残してメンバーはステージをあとにした。
WANIMA
WANIMA 撮影=Yukihide"JON..."Takimoto
ラスタカラーの機材がセッティングされた夏を感じさせるステージに、陽気なSEが流れると、メンバーが手を叩きながら軽快に登場した。「色んなフェスに出たけど、RUSH BALLが一番好きです!」と眩しい笑顔と元気一杯なステージングで「THANX」を演奏し、ノリの良い楽曲とキャラクターのなじみやすさで、客席の端から端まで隙間なくいる観客の心を掴み、グッと距離を縮めた。その後も、畳み掛けるように「夏の面影」演奏し、レゲエの裏打ちビートとロックリズムが程よくミックスされた「リベンジ」では、会場の至る所でステップとモッシュが起きていた。コールアンドレスポンスでは、スピーカーから出る音よりも大きい観客の声にKENTA(Vo/Ba)も「やべー!」と声をあげ、ラストの曲「ともに」を演奏し、全7曲でライブを締めた。このライブの盛り上がり方は、今の時代に新しく生まれた、これからを担っていってくれるパンクロックレジェンドになるであろうバンドだと確信させてくれるライブであった。
WANIMA 撮影=Yukihide"JON..."Takimoto
ヤバイTシャツ屋さん
ヤバイTシャツ屋さん 撮影=Hoshina Ogawa
先のWANIMAが物理的に有りえないほどの盛り上がりを見せる中、ATMCにもまた溢れんばかりの人。地元関西発、規格外の新人と話題騒然、ヤバイTシャツ屋さんの登場だ。そして「ヤバイTシャツ屋さんが始まるよ」といきなり演奏したのはWANIMAの「THANX」。「できひんから。自分らの曲やります」と大きな笑いをとっての、1曲目「Tank-top of the world」からトップギア全開。メロディックパンクやスカ、ファストな4つ打ちリズムで引っ張る近年の日本ならではのロックトレンドといった、様々な要素が絶妙に交差する、音楽的な懐の深いサウンドが光る。“ポップで面白いだけではない”地力を見せつけ、会場のいたるところに巻き起こるダンスの渦。“ヤバT劇場”の鮮烈な開幕だ。「PIZZA OF DEATHのWANIMAです」、「go go vanillas!のコピーバンドです」、「Tシャツお揃いです」、「4人でやらせていただいております」と、コヤマ(Gt/Vo)が何ひとつ合っていないボケを連発、それら一つひとつに間髪入れず突っ込みを入れるモリモト(Dr)の掛け合いはもはや漫才。そこからの「メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲」は、音楽を聴き込んでいるからこその、あるあるネタ。さらに「バンドマンがよく“行けんのか”って言うけどどこ行くねん」というコヤマの疑問に対し、しばた(Ba)が「二トリやろ」と答え、「二トリ行けんのか」ときて、LMFAOの「Shots」のフレーズを引用した「あつまれ!パーティーピーポー」へ。ここまで来たらもう何が本当で何が嘘なのか分からない(笑)。ユーモアとロックの初期衝動に溢れた熱いステージ。彼らがこれから時代をどう転がっていくのか、楽しみで仕方がない。
しばた(Ba) 撮影=Hoshina Ogawa
BIGMAMA
金井政人(Vo/Gt) 撮影=河上良
お馴染みベートーヴェン第九のSEに乗って、2年連続出演となるBIGMAMAが登場。湧き上がる歓声や拍手は、まさに彼らが『RUSH BALL』に欠かせないバンドであることの証だ。「いくぞRUSH BALL!」と1曲目に放ったのは、EDMのトランシーなシンセパートにバイオリンがのるという、彼らならではの離れ技が光るアッパーチューン「MUTOPIA」。そこからそのまま、パンキッシュなテイストを持つ「#DIV/0!」へと繋ぐ。ナチュラルにシフトする音楽の時代感覚は、まるで魔法にでもかけられたかのよう。そしてどんなサウンドを前面に出そうと、BIGMAMAの熱きメロディはいつも我々と共にあることも強く感じさせてくれた。MCでは金井政人(Vo/Gt)が「日本中いろんなフェスがあるけど、なんでこんなにもRUSH BALLが好きなのか。ステージが男臭い(笑)。TOSHI-LOWさん(BRAHMAN)なのかな? あと、WANIMAの大合唱の名残とか、まだこの辺にあるんです」と、『RUSH BALL』ならではのパフォーマンスリレーについて話す。それは、その場を味わったことがある者の多くが感じるところであるだけに、会場には“納得”の空気が流れた。そして「たった3秒あれば僕たちは未来を変えて行ける」というキラーフレーズが大合唱必至の「神様も言う通りに」をエモーショナルにぶっ放す。なんて愛に溢れた流れ、セットリストなのだろう。その感情表現力と包容力に、BIGMAMAのさらなる大きな未来を感じたステージだった。
BIGMAMA 撮影=河上良
lovefilm
lovefilm 撮影=田浦ボン
現在は活動休止中であるthe telephonesの石毛輝(Vo/Gt)と岡本伸明(Ba/Synth)を中心に結成されたlovefilm。どんなライブを見せてくれるのか、期待に胸を踊らせる中、SEが鳴り響きライブが始まった。8ビートのロックンロールリズムかつ、ポップな歌声で、新しいでもどこか少し懐かしい雰囲気のする「Vomit」が演奏される。2曲目の、ストレートでわかりやすく、耳に残る印象的なフレーズでロック色が強い「BIG LOVE」では、客席から一緒に歌う声が聞こえた。あたりに夕日が照り始め、石毛輝(Vo/Gt)が「こんにちはとこんばんはの間ですね。lovefilmです。今日は最高の日にしましょう。よろしくね!」と言うMCのあとに演奏されたのは、新曲の「YAGI」。少し切なくてキャッチーなメロディで、音楽を底まで見つめ直し、新しいことに挑戦していこうという気持ちが見える楽曲だった。今回が関西では初ライブとのことだが、そんなことを感じさせないインパクトの強いライブパフォーマンスでATMCステージに爪痕をしっかり残していった。
江夏詩織(Vo/Gt) 撮影=田浦ボン
SHISHAMO
SHISHAMO 撮影=田浦ボン
一昨年はATMC、昨年は昼間のメインステージ、そして今年はトリ前、若き乙女たちの大躍進が止まらない。吉川美冴貴(Dr)、松岡彩(Ba)、宮崎朝子(Vo/Gt)の順番で一人ひとり丁寧にお辞儀し、ステージに着く。宮崎の「ラシュボ!」という可愛らしい一声に会場はほっこりしたムードが漂い、「こんばんは。SHISHAMOと申します。よろしくお願いします」と改めて挨拶が入って、軽快なビートと共に「量産型彼氏」からスタート。そして「みんなのうた」へと続く、SHISHAMO流の爽やかなソウルが実に心地良い。ここまでフィジカルの強いバンドが会場を盛り上げてきたこともあって、直接的な破壊力とは対極にあるサウンドで、3人なりの楽しませ方を貫く、緩さのなかに強さを感じさせる姿勢がより際立っていた。観客のハートをがっちり掴んだところで、9月7日(水)にリリースされる新曲「夏の恋人」を披露。いわゆる“ガールズバンド”というイメージとは異なる、大人っぽいムードが漂うスローなバラード。それだけに宮崎の飛び抜けたメロディセンスと歌唱力、そしてそこに寄り添うような、吉川と松岡の確かな演奏力が映える。ワンマンでも伝えることが難しい新曲。しかも肉体的な盛り上がりを求める観客が多いフェスという環境でのバラードという条件などを全く感じさせずに、この日のハイライトとなった。続くMCでは松岡が「2年前、18歳の夏に、RUSH BALLでお手伝いをしていて、宮崎朝子にナンパされてSHISHAMOに入った」というエピソードを話し、ファンキーな「僕に彼女ができたんだ」で会場を横に揺らす。ライブでは定番の「タオル」では会場にタオルが舞い、「君と夏フェス」できっちり“らしく”締めてくれた。
SHISHAMO 撮影=田浦ボン
ココロオークション
粟子真行(Vo/Gt) 撮影=Hoshina Ogawa
2日目のATMCステージのトリを飾ったココロオークション。このステージから移動距離のあるメインステージの演奏が終わったばかりであるにもかかわらず、ココロオークションの登場を期待し、ライブ開始を待つ観客で溢れていた。鼓動のドクンドクンという音が聴こえた後、メンバーがステージに登場し、間髪入れず轟音のコードストロークが響く。4月27日(水)にリリースされたメジャー1stミニアルバム『CANVAS』から「フライトサイト」を演奏し、人を魅了する歌声とメロディが、暗くなった夜のシチュエーションにぴったりだった。粟子真行(Vo/Gt)が「こんばんは。ココロオークションです。ATMCのトリを任されました。地元代表としてトリを務めさせてもらって嬉しいです」と伝え、次々と曲が演奏され、ココロオークションの世界観に観客は心を打たれていた。続けて4曲演奏した後、粟子真行が「2007年のRUSH BALLが自分にとって初の夏フェスでした。今は届ける側になってここにいます」と、夢や希望は諦めず持ち続けて頑張ってほしいというメッセージを伝え、最後の曲「蝉時雨」が始まる。沢山の想いが詰まっているのか、歌詞の一字一句が、心に染みわたる。辛いことがあっても、一緒に進んでいこうというメッセージ性が強く、そっと背中を押してくれる様なライブを見せつけ、ATMCステージの最後を締めくくった。
ココロオークション 撮影=Hoshina Ogawa
ゲスの極み乙女。
多くの観客が手首に付けた、リストバンドの緑の光が溢れる会場。いよいよトリのゲスの極み乙女。が登場。「ゲスの極み乙女。がRUSH BALLにやって来たぞ。踊れますか!」と川谷絵音(Vo/Gt)が高らかに叫び「パラレルスペック」が放たれる。シャープで小刻みなラップ調のボーカルから、美しい曲線を描くサビのメロディ。ジャズやフュージョン、ソウルやロックといった、様々なバックグラウンドがミックスされた、卓越された技術があってこそのサウンド。ゲスの極み乙女。の魅力を広く世に知らしめた人気曲の一つだけに、会場の熱は一気にヒートする。続いては、休日課長(Ba)が「オレの“ドレスを”の後に最高の“脱げ”をいただいてもよろしいでしょうか?」とコール&レスポンスを求め「ドレスを脱げ」を披露。パーティーを思いっ切り楽しむにはこのうえないフレーズを共有することで、さらなる一体感が生まれる。そして畳み掛けるように「私以外私じゃないの」が投下され、バンドのテンションも観客の盛り上がりも天井知らずで上昇していく。ここで、ちゃんMARI(Key)が「コポゥ!」という掛け声のあと、恥ずかしそうにMCを。川谷が「誰もちゃんMARIの緩さに着いていけない……(笑)」とつっこみつつ、休日課長とのトークが始まる。『RUSH BALL』への思いについて話したあと、川谷が「こんな真面目な話をするつもりじゃなかった」と切り出し、休日課長との脱線トークが長引きそうなところで、ほな・いこか(Dr)が「もうやめよう」とバッサリ。と、この日披露された新曲では、ほな・いこかがドラムを離れてステージ前方へ。川谷と色気たっぷりのデュエットを繰り広げるなど、メンバーの個性と、それぞれの関係性が見えて微笑ましい。最後は「一番盛り上がる曲やります」と「キラーボール」。川谷がミスし、やり直すというハプニングもポジティブなエネルギーに変えて、激動の2日間を見事に締めくくった。そして止むことのないアンコールを求める声に応え、メンバーが再登場。スタッフからの熱望があって3カ月ぶりに演奏するという「両成敗がとまらない」は、ゲスの極み乙女。らしいタイトルフレーズと、スペイシーなシンセのサウンドが際立ったナンバー。最後の最後まで、その世界をしっかり味わわせてくれた。素晴らしい音の旅を、ありがとう。
ゲスの極み乙女。 撮影=Yukihide"JON..."Takimoto
忘れらんねえよ
忘れらんねえよ 撮影=河上良
ATMCステージにて行われたクロージングアクト。この2日間の本当の締めを飾るのは、最高におもしろく熱いステージを見せてくれた“忘れらんねえよ”だ。サウンドチェックから、新曲を披露したり踊ってみたりなど飽きさせないパフォーマンスで、スタートを待つ観客の心をすでに鷲掴みにしていた。ステージ全ての照明が消え真っ暗になると、メインステージ側で花火が上がり全て打ち上がった後、SMAPの「世界に一つだけの花」が流れた。「フロアの後ろから失礼します!」とスピーカーから声が聞こえ、ふと客席後方を見ると、台に登った柴田隆浩(Vo)が現れ、そのまま観客にダイブしステージまで運ばれた。流れている音楽とその光景のギャップに、思わず筆者も吹き出してしまった。無事ステージに戻り、柴田隆浩が「いっこも思い残すことなく、燃え尽きる準備は出来ていますか!」と煽り、アップテンポな「ばかもののすべて」で始まり、後の事はどうでもいい!というくらいの激しいパフォーマンスを見せた。その後も、祭りの様に「よさほい! よさほい!」と客席を煽り、コールアンドレスポンスを楽しむ。ただおもしろいステージングだけでなく、楽曲に耳を傾けるとクオリティが高く、歌詞には純粋で熱いメッセージが込められ、バランスが取れた良いライブショーであることがわかる。柴田隆浩が「最初、クロージングアクトを頼まれた時は怖かったけど、俺たちが輝けるのは音楽だけだから、呼ばれりゃどこでだってやるよ! やれてよかった! 残り3曲気持ち込めてやるので聴いてください」と言うと、自身の音楽に込めた想いを歌った「バンドやろうぜ」を含む3曲を披露し、ステージを後にした。その後アンコールの声が上がり、すかさずメンバーが登場した。柴田隆浩が「また会おうね。本当に会おうね」と伝え、新曲の「俺よ届け」を演奏し、寂しさを一切感じさせる事ない、まさにその名の通り忘れられない、脳裏に焼きつくインパクトのあるライブパフォーマンス見せつけてくれた。
柴田隆浩(Vo) 撮影=河上良
今年も多種多様なアーティストが出演し、天候にも恵まれ、音楽シーンに新たな歴史を刻んだ『RUSH BALL 2016』。出演したそれぞれのバンドが、全身全霊のライブパフォーマンスで、このフェスへの熱い想いと観客へ前向きなメッセージをステージ上で伝えてくれた。フェスブームと言われる昨今。この『RUSH BALL』には、主催と出演するアーティストとの特別な“なにか”がきっとあるのだろう。そういった目に見えない関係値がアーティストたちのMCで随所に見受けられたのが印象的だった。そして、もうすぐ20年という大きな節目を迎える。大阪の地に、このような場があることを誇りに思い、僭越ながら“共に行こう”という言葉を残したい。“また来年”。きっとみんなが心の中でつぶやいていることだろう。
レポート・文=TAISHI IWAMI( indigo la End、ヤバイTシャツ屋さん、BIGMAMA、SHISHAMO、ゲスの極み乙女。) / けんじろ~(感覚ピエロ、 MAN WITH A MISSION、WANIMA、lovefilm、ココロオークション、忘れらんねえよ)
撮影=田浦ボン、河上良、Yukihide"JON..."Takimoto、Hoshina Ogawa
※1日目のレポートはコチラ
2016年8月27日(土)~2016年8月28日(日)
会場:泉大津フェニックス
時間:開場9:30/開演11:00
【8/27】
BRAHMAN / Czecho No Republic / Dragon Ash / KEYTALK / RIP SLYME / SiM / TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA / TOTALFAT / 銀杏BOYZ/ ストレイテナー
[OA]Awesome City Club
BIGMAMA / go!go!vanillas / indigo la End / MAN WITH A MISSION / MONOEYES / SHISHAMO / WANIMA / キュウソネコカミ / ゲスの極み乙女。 /ドラマチックアラスカ
[OA]感覚ピエロ