大山真志が演じるベートーヴェンと不器用な男たちの歓びの歌『英雄の運命』開幕

毎回、世界の様々な“英雄”にターゲットを当て、その英雄の知られざる生涯を描く“英雄シリーズ”は、2013年5月に青山円形劇場から始まった。第一弾『英雄のうた』は、英雄 ナポレオンが迎える最期を優しく描き、続く2014年には『英雄のうそ』と題して、明治30年華やかな万国博覧会の裏で各国の謀報員たちが暗躍する中、エリート外交官 栗野慎一郎がフランス公使となり、日本を大戦の戦火に巻き込まない為に奔走する姿を表現した。

 
 ■あらすじ
1827年、偉大な音楽家がこの世を去った。その男の名前は、「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン（大山）」。
難聴という音楽家として致命的な疾患を乗り越えて数々の名曲を後世に残し、溢れ出る才能、ほとばしる感情を周囲にぶつけて生き抜いた男は死の床で秘書「アントン・シンドラー（鎌苅）」にある依頼をする。『私の自伝を纏めるのだ！偉大な音楽家の足跡を後世に残せ』かくして、シンドラーは彼の自伝をまとめ上げる。
それにより偉大な音楽家の真の姿が後世に語り継がれる。……はずだった！！
しかし、出来上がった自伝は「嘘八百」、はっきり言ってフィクション！　とてもベート―ヴェンの真実の姿とはほど遠いものだった。それに激怒する弟子の「ツェルニー（小林）」は書き直しを要求し、養子の「カール（八神）」は養父への恨みからさらなる改悪をせまる。さらには、自称友人である音楽家「シューベルト（林剛史）」も巻き込んで混沌の極みに。それぞれが語るベートーヴェンの真の姿とは？そして、なぜシンドラーは彼の自伝をねつ造したのか？
今、激情の音楽家「ベートーヴェン」の真実の姿が明かされる。