産地直送、MONGOL800が歌い届けた沖縄からの愛の歌!
MONGOL800
山人音楽祭2016 【赤城ステージ】 MONGOL800
スタンディングエリア前方、山のようにそびえる真っ赤なカーテンが目印の赤城ステージ。次なるアーティストはMONGOL800だ!SEの「Enjoy yourself」に乗って3人が登場すると、緑色のダルマを天高く掲げてからスタンバイ。腕慣らしとばかりに軽く音を鳴らしたあとに上江洌清作(Ba/Vo)が「『山人音楽祭』、あーそびましょ!」と呼びかける。どんな場所をも極上の遊び場へと塗り替えてしまう、恒例の合言葉だ。
MONGOL800
点滅を繰り返す照明と、細かく刻む儀間崇(Gt/Vo)と高里悟(Dr/Vo)のビート。助走から跳躍までを1曲の中で行ってしまうあのキラーチューン「あなたに」でライブはスタートした。開始早々、アリーナ&スタンディングエリアを埋め尽くすオーディエンスが拳を掲げ、それらが大きく波打つ。大海原のような景色を作り上げたあとには「『GUNMA ROCK FESTIVAL』の時からお誘いの連絡をいただいていたんですけど、今日初めて参戦できました」と念願叶っての初出演であることを嬉しそうに報告するキヨサク。そして「短い時間かもしれないけど、MONGOL800と一緒に南の風を。まだまだここは夏だぜっていうところを」と「OKINAWA CALLING」へと繋げていく。ご存知のとおり、MONGOL800は沖縄出身の自分たちだからこそ鳴らせる音楽をずっと続けてきたバンドである。そんな彼らの音楽は、G-FREAK FACTORYの地元愛に基づくこのフェスとも相性が良い。とてつもない多幸感の中、キヨサクはオーディエンスのことを「『山人音楽祭』に来ているちゅらかーぎー(沖縄の方言で”かわいい子”という意味)のみなさん」と呼んだのだった。
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大合唱必至の「小さな恋のうた」からはいよいよ後半戦へ。「新曲です!」と「Cinderella」が披露される嬉しい場面もありつつ、懐のデッカい愛の歌が同心円状に広がりながら会場全体を歓喜で染め上げていく様子は、最後の一音まで貫かれていた。なお、MCにもあったとおり、MONGOL800は9月28日にニューアルバム『Pretty Good!!』を発売する。キヨサクいわく、「1、2枚目(のアルバム)じゃないかってぐらい、ハッピーになった」という新作の到着も楽しみだ。
レポート・文=蜂須賀ちなみ 撮影=HayachiN
MONGOL800
2.DON’T WORRY BE HAPPY
3.OKINAWA CALLING
4.Oh Pretty Woman
5.小さな恋のうた
6.Cinderella
7.PARTY