範宙遊泳、3都市巡る2本立て公演『幼女Xの人生で一番楽しい数時間』

演劇集団「範宙遊泳」の2本立て公演『幼女Xの人生で一番楽しい数時間』が、9月2日から東京・駒場東大前のこまばアゴラ劇場、9月11日から北海道・札幌の生活支援型文化施設コンカリーニョ、10月1日から愛知・名古屋の愛知県芸術劇場小ホールで上演される。

2007年に山本卓卓が旗揚げした範宙遊泳は、東京を拠点に海外での公演も行う劇団。全ての作品の脚本と演出を山本が手掛けている。昨年に上演された『うまれてないからまだしねない』は、『第59回岸田國士戯曲賞』の最終候補にノミネートされた。

『幼女Xの人生で一番楽しい数時間』は、2013年に発表され、バンコクシアターフェスティバル2014では最優秀作品賞と最優秀脚本賞を受賞した代表作『幼女X』と、同作の後日談を描いた『楽しい時間』で構成。『幼女X』では、連続幼女強姦殺害事件が発生している東京を舞台に、金持ちの夫とタワーマンションで暮らす姉と小さな娘、貧しい弟、姉の元彼で「敵」を探して歩く男などを通じて、現代の緊張した空気感と祝福を描く。『楽しい時間』は、山本による一人芝居として2013年に初演。今回は結婚式の異常な風景を舞台に「ほぼ新作」として上演されるという。

東京公演と札幌公演のは現在発売中。名古屋公演のは8月22日から発売がスタートする。