「伝説の洋画家たち 二科100年展」、後期展示開始!
2015.8.17
ニュース
アート
-
ポスト -
シェア - 送る
2015年7月18日(土)~9月6日(日)の期間、東京都美術館 企画展示室(東京・上野)にて「伝説の洋画家たち 二科100年展」が開催されている。一部展示作品の入れ替えを行い、8月11日(火)に後期展示が開始された。
後期展示の見どころは、新たに追加展示となった洋画家・梅原龍三郎の油彩画「読書」。
華麗な色彩で人気がある梅原は、1908(明治41)年に渡仏し、ルノワールの作品を研究して色彩感覚を磨き、1913(大正2)年に帰国。「読書」はフランス滞在時に制作した作品で、1917(大正6)年の第4回二科展・京都会場で特別陳列された。柔らかい筆触がルノワールを思わせる作風で、滞欧作の総決算として高く評価された作品である。
また、水彩画の大家、赤城泰舒の作品も登場。「ギターを弾く少年」は、後に高名なギター指導者となる自身の息子を描いている。その他、村山槐多の第1回展出品作「田端の崖」、石井柏亭の弟、石井鶴三の水彩画「縊死者」も後期より新たに展示されている。
本展は、日本三大公募展の一つ「二科展」が、今年第100回を迎えることを記念して開催。岸田劉生、佐伯祐三、小出楢重、関根正二、古賀春江、坂本繁二郎、藤田嗣治、松本竣介、東郷青児など、日本美術史に欠かせない伝説の洋画家、彫刻家たちの厳選された二科展出品作品約120点を、時代背景やエピソードを織り交ぜながら紹介している。二科展の歩みを通して日本近現代美術史を知ることができる必見の展覧会となっている。
日本近現代美術史に名を残す作家・約100人の名作を一度に楽しむことができるこの機会を、お見逃しなく。
イベント情報