新感覚のエンタテインメント『The Godfather Live』がアジア初上陸
あなたの一番好きな映画は何ですか?
筆者を含め、『ゴッドファーザー』と答える方は多いことだろう。
1972年に公開され『アカデミー賞』作品賞、主演男優賞、脚色賞を受賞し、歴代映画の中でも屈指の人気と知名度を誇る本作の成功は、マーロン・ブランドとアル・パチーノ、フランシス・フォード・コッポラとマリオ・プーゾという表裏のベストコンビによるところが大きいが(シリーズではPARTⅡのデ・ニーロがBEST ACTだと思っているが)、哀愁漂う印象的な名曲の数々を生み出したニーノ・ロータの音楽が『The Godfather』を非の打ちどころのない完全無欠の超名作に至らしめたといっても過言ではない。
つい最近、イタリア映画音楽のドンが生み出した『ゴッドファーザー』を“オーケストラで生演奏”という、今までにも聞いたことのあるようなコピーのコンサートに出会った。それでも、いつもと様子が違うのはセリフや効果音はそのまま、劇伴の音楽部分をオーケストラが生演奏するという内容だ。
調べてみると、このライブ演奏×映画上映というスタイルは、欧米を中心に新たなエンタテインメントとして注目を集めている「ライブシネマ・コンサート」と呼ばれるものである。今回開催される「ゴッドファーザー・ライブ」は、2014年12月にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催され満員となり、アメリカでもスタンディングオベーションを巻き起こしたという。
アジア初上陸となる10月の東京公演では、デジタル・リマスター版『ゴッドファーザー(第1作)』の英語上映(日本語字幕付き)に合わせて東京フィルハーモニー交響楽団が演奏し、『The Godfather Live』のプロデューサーである、Justin Freer(ジャスティン・フリーア)自らがタクトを振る。
映画なのか、コンサートなのか、それとも生の舞台なのか?今後、日本でも数多くの名作をライブシネマ・コンサートとして楽しむことが出来そうだ。