ヴィオラ界の歴史を塗り替えたアントワン・タメスティが横浜にて日本の俊英たちと一夜限りの共演
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(C) Alescha BIRKENHOLZ
フランス出身のヴィオラ奏者・アントワン・タメスティが、12月2日に横浜みなとみらいホールで開催される、新しい時代をリードするアーティストシリーズIII 『アントワン・タメスティと日本の俊英たち』に出演する。
共演は、タメスティの盟友でありチェンバロ、オルガン、指揮を務める鈴木優人と、横浜を拠点に海外でも活躍するプロオーケストラ、 横浜シンフォニエッタだ。 30~40代中心の、今後の音楽界を担う若きプレイヤーたちが繰り広げるプログラムは、どのようなものになるのか。
(左から) 小林沙羅、中川英二郎 (C)武藤章、 鈴木優人 (C)Marco Borgrreve
1979年生まれのアントワン・タメスティは、多くのヴィオラ奏者が大人になってからヴィオラに転向するのに対し、5歳からヴァイオリンを始め、10歳でヴィオラに専心する。 ヴィオラという楽器が持つ可能性を限りなく拡げ、人々のヴィオラへのイメージを刷新し続ける異才として、新しい時代を牽引する存在だ。 今回は初登場となる横浜で、チェンバロとの共演、協奏曲のソロと、ヴィオラの魅力を編成を替えて届けてくれる。
プログラムはオルガンソロから交響曲まで色とりどり。 前半はJ.S.バッハのオルガン曲から始まり、ソプラノ小林沙羅が透き通った声で歌うオペラアリア、そして交響曲第35番「ハフナー」と華麗なプログラムを組んでいる。
後半はロシアの作曲家、アルフレート・シュニトケの隠れた名曲を演奏する予定で、オルガンとトロンボーンという稀有な組み合わせの「音響と反響」には、ジャズ・トロンボーン奏者の中川英二郎が登場する。
そして、タメスティが日本で初披露する「モノローグ」は、なんとヴィオラとオーケストラの曲。 オーケストラは指揮者・山田和樹が音楽監督を務め、近年『題名のない音楽会』(テレビ朝日)に出演するなど国内外で活躍する注目のプロオーケストラ、横浜シンフォニエッタが担当する。
(C)Shuhei Arita
また、開演時間も横浜市外からの来場者のために通常より遅めの19:30が設定されており、 早目に到着した来場者は、19時からプレコンサートも楽しめる。 プレコンサートではタメスティと鈴木が、J.S.バッハ「ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第3番ト短調」を演奏する予定だ。
■日時
2016年12月2日(金)
19時~プレコンサート
19時30分開演(18時50分開場)
■会場
横浜みなとみらいホール 大ホール
■出演
アントワン・タメスティ(ヴィオラ)、 鈴木優人(指揮・オルガン)、 小林沙羅(ソプラノ)
中川英二郎(トロンボーン)、 横浜シンフォニエッタ(オーケストラ)
■曲目
J.S.バッハ:幻想曲ト長調 BWV 572「ピエス・ドルグ」
W.A.モーツァルト:交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」
A.シュニトケ:モノローグ(ヴィオラと弦楽のための)
■料金:全席指定 A席6,000円、 B席4,000円、 学生3,000円
■主催:横浜みなとみらいホール(公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団)
■支援:平成28年度 文化庁 劇場・音楽堂等活性化事業
■問合せ:横浜みなとみらいホール