津田真理(ピアノ)「作品に込められたショパンの心情を届けたい」

インタビュー
クラシック
2016.11.5
津田真理 ©Minako Ishida

津田真理 ©Minako Ishida

 ピアニストの津田真理は、リサイタルやオーケストラとの共演はもちろん、近年は聴衆との対話を重視したレクチャー・コンサートにも力を注ぐ実力派。全日本学生コンクールを制し、桐朋学園大学を経て、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院やパリのエコール・ノルマルで研鑽を積み、イタリアのヴィオッティ国際コンクールで第1位と特賞、フランスのボルドー音楽祭で金賞を獲得するなど、さらなる実績を重ねた。ヨーロッパ各地でのリサイタル活動や音楽祭で活躍し、1989年に帰国。以後も、精力的な演奏活動を展開している。

 今回のリサイタルは、「ショパンの真髄」と題して。バラード全4曲と、「別れの曲」「革命」などを含む練習曲集(作品10)の全12曲を取り上げる。「優雅で繊細な音楽には様々な感情が凝縮され、歌う旋律、透明な響き、大胆な展開など、何度弾いても新しい発見があります」と津田。「演奏を通して、作品に込められたショパンの心情をお楽しみいただけましたら、幸いに存じます」と語る。

文:笹田和人
(ぶらあぼ 2016年10月号から)


津田真理
11/18(金)19:00
JTアートホール アフィニス
問合せ:パシフィック・コンサート・マネジメント03-3552-3831 
http://www.pacific-concert.co.jp

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