ヤバいTシャツ屋さん「メジャーに行ってもヤバTらしさを失いたくない」

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ヤバイTシャツ屋さん

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大阪を拠点に活動中のスリーピースバンド、通称“ヤバT”こと、ヤバいTシャツ屋さん。唯一無二のユニークな歌詞や、お笑い要素をふんだんに盛り込んだステージングなどが話題を呼び、ロックシーンに大旋風を巻き起こしている。そんなヤバTは、2016年11月2日に1stフルアルバム『We love Tank-top』でメジャーデビューを飾ったばかり。メンバーのこやまたくや(G/Vo)、しばたありぼぼ(B/Vo)、もりもりもと(Dr/cho.)の3人に、メジャーデビュー後の心境や、これから始まる全国ツアーへの意気込みを語ってもらった。

「ジャーでも、今まで通り仕事は続けながら楽しくやろうかな」(しばた)

――まずは、メジャーデビューおめでとうございます。結成から3年という短い期間でのメジャーデビューとなりましたが、こうした展開はある程度予測していましたか?

こやま:ありがとうございます。途中から、“もしかしたら”程度は予想はしていました。結成当初はメジャーに行きたいとはまったく思ってなかったんです。活動を続けていく中で、“このままいったらメジャーから声がかかるかも”って感じるようにはなりましたけど。

――そういった手応えを感じ始めたのは、具体的にいつ頃からでしょうか?

こやま:去年、お世話になっているライブハウスからの推薦で『出れんの!?サマソニ!?2015』に出させてもらって。そこから僕たちも力が入ってきたというか。それまでは本当にサークル内で活動しているだけのバンドだったんですが、ダイノジの大谷さんから賞もいただいて、バンドの名前を知ってもらういいきっかけになりました。その後、関西の『eo Music Try2015』っていうでっかい大会でグランプリを取りまして。

もりもと:これはちょっと、なんか起こるぞっていう。

――それまでの3年間は、特に揉めることもなく順調でしたか?

こやま:うん、あんまり揉めることもなく。曲作りもめちゃくちゃスムーズでしたし。でも、メジャーデビューもして、これからはケンカすることとかもあると思うので、各々、腕とか鍛えて。

しばた:(ケンカしても)勝てるように。

こやま:勝てるようにしていかなあかんなって思ってます。

――芸大のサークルメンバーでバンドを結成されたということですが、当初から、音楽で食べていこうという夢はあったんでしょうか?

しばた:まったくなかったです。メジャーが決まってからも、別に意気込むとかじゃなくて、今まで通り仕事は続けながら楽しくやろうかなみたいな。

もりもと:僕は、メジャーデビューするかどうかについては、結構慎重に考えていたんです。でも、音楽が好きであることは間違いないですし、人生の先のことを考えるよりも、目先のことを優先させるのもいいんじゃないかなって今は思ってます。最終的には“よし、頑張ろう”って感じで。

こやま:僕も、結構渋ってたんですよ。メジャーデビューするメリットもデメリットもあると思ってたんで。でも、いろんな巡り会いがあって、レーベルや事務所の人たちも、面白いことをやらせてくれそうだなと。協力体制がめちゃくちゃすごいんですよ。それで、メリットが大きいなって思ったし、いい機会なんじゃないかなと思って。

――実際に大人と手を組んでみて、印象はいかがですか?

こやま:すごいやりやすいです。今んとこはいいことの方が多いなと思います。ヤバTのことを広めようとしてくれているし。

しばた:好きにさせてもらえるしなあ。

もりもと:スタッフの皆さんも、楽しみながらやってもらってるかなっていうのが伝わってきて。一緒に楽しくやってるような印象ですね。

――ヤバTといえば、攻め気味の楽曲タイトルや歌詞が印象的ですよね。メジャーに行って、そうした奔放な表現を制限されたりはしなかったですか?

こやま:いや、まったくなかったですね。まわりには「何かあっても私たちがなんとかするんで気にしないでください」って言われて。

もりもと:そもそも、歌詞できわどいことって言ってなくないですか? 特定のものを書くことはあっても、それは許可次第なので。そういうのはまわりのスタッフさんたちが(許可を)取ってくれるから。

こやま:曲を聴いてもらえばわかると思うんですけど、なんのこともディスってないんですよね。だから、あれは完全にタイトル詐欺ですよ。「ヤバTが何かをディスってる」って言う人は、音楽をちゃんと聴いてない人だなって思うから、そこに関しては気にしないかな。まず、“ヤバいTシャツ屋さん”っていうバンド名の時点で、勘違いされやすいんですよ。でも、最近では「ヤバTってバンド名見た時は聴く気なかったけど、聴いてみたらめっちゃいいやん!」みたいな評判をすごい見かけて。それもユニバーサルのおかげなんです。ラジオなどを通して、これまで音楽を聴いたことがなかった人たちにも音楽を届ける状況が整ってきたので、その点もメジャー行ってすごいよかったなと思います。

「頭をからっぽにして楽しんでほしいアルバムです」(こやま)

――1stフルアルバム『We love Tank-top』の制作時のことを教えてください。

もりもと:レコーディングのスケジュールが、結構カツカツだったんですよ。でも今思うと、カツカツな中でも、こやまさんはだいぶ気が散ってたよね?

こやま:うん。

もりもと:でも、最終的に丸く収まったので、それがこやまさんのやり方なのかなあって思いました。「やらないといけませんよね?」って言っても、「いや、今はいい」みたいな。で、ずっとスマホゲームをしていたんですよ(笑)

しばた:ギリギリの人間やね。

もりもと:そう。翌日ボーカル録りがあったので、「早く帰って寝ないともう歌えませんよ」って言ったら、「じゃあポケモン捕まえて帰るわ」って(笑)。嘘だろ!? って思ったんだけど、最終的に丸く収まったので、小山さんのやり方は正しかったのかなと思います。

こやま:そうそう! ポケモンGOやってるおかげで「無線LANばり便利」って曲もできたので。結果よかったよね。やっぱり芸大生体質というか、みんなギリギリにならないとできないんやって。納期ギリギリのところでやっていくタイプなんです。

しばた:そうやな。

――今回のアルバムで、それぞれのパート録りでの感想はいかがでしょう?

しばた:今までとは環境が違うんで、各々悩むことも違ったかなと思います。私は、自主盤を出した時は音作りとかまったくこだわってなくて、エンジニアさんに音とかいじってもらってたんです。けど、今回は自分で“こうしたい”みたいなことを伝えて手伝ってもらったりとか。そういうところはこだわってやりました。

もりもと:今回は自主盤時代の再録音源も入っているんです。でも、前と同じことをしてもただ音が良くなった同じものにしかならないんで、僕はそこにちょっと変化をつけようと思って。前回からの自分の成長をちょっとでも出せるようなフレーズにしてみたりしました。自分ができるようになったことを、全部取り入れてやったつもりです。

こやま:気づいてる人おったもんね、「ドラム、音増えてる!」って。

――こやまさんは、ギター録りはいかがでしたか?

こやま:僕は、「ギターうまいな!」と思って。

しばた・もりもと:……。

こやま:……いい音で返ってくるんですよ、いい音で。僕が今まで聴いてきた音楽ってあんま難しいことやってなくて、ヤバTの音楽もあんま難しいことやってないんですけど。“パワーコードだけだけどめちゃめちゃかっこいい”みたいなのを自分たちでもできたらなと思っていて。だから、ギターの音がすごくかっこよかったです。

しばた:かっこよかった。

――リードソング以外にお気に入りソングはありますか?

しばた:「ZIKKA」。あのアルバムで一番かっこいい曲やなあと思います。ゴリゴリで、今まであんまりなかったような曲なので。

もりもと:僕は、「週10ですき家」ですね。ヤバT至上一番オシャレな曲じゃないかなあと。これは初ライブでもやった初期の曲で、僕はすごい好きだったんですけど、なかなかライブでやれなくて。音源化できてよかったです。

こやま:僕も、「週10ですき家」ですかね。

しばた:ダントツ人気。

こやま:今回は、アルバムを通して、歌詞を聴かなければすごいかっこいい曲になってると思うんですよ。頭をからっぽにして楽しんでもらえるような。でも、何回か聴いてくうちに、ちょっと細かいところとか注目してもらって、“こんなコード進行してんねや~”とか、音楽的な部分もわかる人は楽しんでもらえたらと思います。

――アルバムは、発売初日の11月2日時点で、タワーレコードのチャート1位になったそうですね。こうした注目度の高さについては、どう感じていますか?

こやま:なんやろなあ。やってることがちゃんと結果につながってるのは嬉しいっていうか。僕らは急にグッときたみたいに思われがちなんですけど、なんやかんや結構地道にやることやってきてたと思うんで、それが報われてる感じがして嬉しいですけどね。

――「あつまれ!パーティーピーポー」の新しいMVも、先日公開されて話題になりましたよね。

こやま:メジャーに行ってもヤバTらしさを失いたくない、でも予算をかけたいという想いが両方あった結果、あのような極端な形になってしまいました(笑)。僕は初海外だったので、メジャーデビューしたおかげで海外に行けてよかったです。

「はじめましての方でも楽しめるようなツアーを保証します」(もりもと)

――11月15日から始まる、全国ツアーに対する意気込みを教えてください。

こやま:行ったことないとこばっかりなんでね、楽しみですよね。土地によってお客さんのテンションって全然違うと思うので、そういうのをいろいろ楽しみながら、一緒にいいライブにしたいなと思います。

もりもと:アルバム発売後ですし、できる限り曲をたくさんやりたいですね。はじめましての人がほとんどだと思うので、そういう方でも楽しめるようなライブの内容は保証しますので、楽しむ気持ちだけ持ってきてください。

しばた:アルバムを聴いてから来ていただけると、よりいっそう楽しめると思います。

――今年は学園祭にも出演されていますよね。

こやま:こないだ富山に行ったけど、楽しかったなあ。

しばた:うん、楽しかった。

もりもと:僕らも、学生時代はサークルでゲストさんとかを学祭のステージに呼んでたこともあるんですよ。それが逆の立場になって“こういう感じなんや!”って、楽しませてもらいました。

しばた:富山の学祭に出た時も、バンドサークルの人たちが演奏しているのを見て、すごいなんか、懐かしい気持ちになりましたね。

――それでは最後に、全国のヤバTファンへ一言メッセージをお願いします。

こやま:「メジャー行ったら変わってしまった」とか、「メジャー行ったから応援する気なくなるわ」とか言う人が結構いると思うんですけど、ヤバTはそれを超えたことができるようなバンドだと思うので、安心してください。多分、こないだ公開したPVを見て、みんな結構安心したと思うんですけど(笑)。

しばた:メジャーって、やっぱり“厳しい”みたいなイメージがあると思うんですけど、そのイメージも変えられたらなって思います。PVもそうなんですけど“こういうのが許されるんや”って、みんなに思ってもらえたらと思います。

もりもと:メジャーデビューがこうして無事できたことは、応援してくださっているファンの皆さんのおかげですし、なんせこれからなので、一つひとつヤバTのアクションを見届けてほしいなと思っています。

こやま:そんなわけで、もりもととしばたとポール・マッカートニーでお送りしました。ありがとうございました!

取材・文=まにょ


 

 
リリース情報
アルバム『We love Tank-top』
2016年11月2日(水)発売

【初回盤】 (CD+DVD) UMCK-9882 ¥3,480(税抜) スリーブケース付
ヤバイTシャツ屋さん 通常盤

ヤバイTシャツ屋さん 通常盤


【通常盤】 (CD) UMCK-9883 ¥2,480(税抜) 初回プレス分スリーブケース付
※期間終了後切り替え品番通常盤 (CD) UMCK-1558 ¥2,480(税抜) スリーブケース無し
ヤバイTシャツ屋さん ヴィレッジヴァンガード盤

ヤバイTシャツ屋さん ヴィレッジヴァンガード盤


【881セット限定 ヴィレッジヴァンガード盤】 (CD+DVD+タンクトップ) PROS-1906 ¥5,480(税抜)
ヤバイTシャツ屋さん 初回盤

ヤバイTシャツ屋さん 初回盤


<CD収録曲>※3タイプ共通
01.We love Tank-top
02.Tank-top of the world
03.あつまれ!パーティーピーポー
04.無線LANばり便利
05.DQNの車のミラーのところによくぶら下がってる大麻の形したやつ
06.週10ですき家
07.ZIKKA
08.喜志駅周辺なんもない
09.ウェイウェイ大学生
10.天王寺に住んでる女の子
11.L・O・V・E タオル
12.流行りのバンドのボーカルの男みんな声高い
13.ネコ飼いたい

<DVD>※初回盤・ヴィレッジヴァンガード盤
―ヤバイTシャツ屋さん ワンマンライブ「まだ早い。」(2016年8月12日 @大阪・心斎橋BIGCAT)ライブ映像DISC―
・We love Tank-top
・Tank-top of the world
・メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲
・―MC①―
・DQNの車のミラーのところによくぶら下がってる大麻の形したやつ
・~フリップ説明~
・喜志駅周辺なんもない
・ウェイウェイ大学生
・―MC②―
・スプラッピ スプラッパ
・あつまれ!パーティーピーポー
・―アンコールMC―
・ネコ飼いたい

 

ライブ情報
ヤバイTシャツ屋さん "We love Tank-top" TOUR 2016-2017
11月15日 火 福岡Queblick
11月16日 水 長崎Studio Do!
11月23日 水・祝 盛岡the five morioka
11月24日 木 仙台LIVE HOUSE enn2nd
11月26日 土 新潟GOLDEN PIGS BLACK
11月27日 日 富山Soul Power
11月28日 月 金沢vanvanV4
11月30日 水 長野LIVE HOUSE J
12月1日 木 宇都宮HEAVEN'S ROCK
12月10日 土 広島BACK BEAT
12月11日 日 岡山CRAZY MAMA 2nd Room
12月12日 月 松山double u studio
12月14日 水 京都MUSE
12月15日 木 神戸 太陽と虎
12月17日 土 札幌BESSIE HALL
1月26日 木 梅田Shangri-La
1月27日 金 名古屋APOLLO BASE
1月31日 火 渋谷TSUTAYA O-WEST

 

 

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