『シャセリオー展』が開催決定 フランス・ロマン主義の異才の画業を日本で初めて本格的に紹介
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《自画像》 テオドール・シャセリオー 1835年 ルーヴル美術館 Photo©RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Jean-Gilles Berizzi / distributed by AMF
『シャセリオー展 19世紀フランス・ロマン主義の異才』が、2017年2月28日(火)~5月28日(日)にかけて国立西洋美術館にて開催される。
本展はフランス・ロマン主義の画家テオドール・シャセリオー(Théodore Chassériau 1819-1856)の芸術を日本で初めて本格的に紹介する展覧会だ。
《アポロンとダフネ》 テオドール・シャセリオー 1845年 ルーヴル美術館 Photo©RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Philippe Fuzeau / distributed by AMF
《アレクシ・ド・トクヴィル》 テオドール・シャセリオー 1850年 ヴェルサイユ宮美術館 Photo©RMN-Grand Palais (Château de Versailles) /Franck Raux / distributed by AMF
《コンスタンティーヌのユダヤ人街の情景》 テオドール・シャセリオー 1851年 メトロポリタン美術館
アルジェリアを旅し、その地の人々や風物を色彩豊かに描いたシャセリオーはオリエンタリスム(東方趣味)の画家に数えられている。また、カリブ海のスペインの旧植民地に生まれ、父親不在の寂しさや師との芸術的葛藤を抱えていたシャセリオーは、内面に異邦的(エキゾティック)なるものを持っていたとされている。本展では、そんな彼の作品に漂う「エキゾティスム」に着目していく内容となっている。
《サッフォー》 テオドール・シャセリオー 1849年 ルーヴル美術館(オルセー美術館に寄託) Photo©RMN-Grand Palais (musée d'Orsay) / Adrien Didierjean / distributed by AMF
《気絶したマゼッパを見つけるコサックの娘》 テオドール・シャセリオー 1851年 ストラスブール美術館(ルーヴル美術館より寄託) Photo©Musées de Strasbourg, Mathieu Bertola
《雌馬を見せるアラブの商人》 テオドール・シャセリオー 1853年 ルーヴル美術館(リール美術館に寄託) Photo©RMN-Grand Palais / Jacques Quecq d'Henripret / distributed by AMF
シャセリオーは、37歳で早逝したことや代表作の壁画が破壊されたこともあって正当な評価が遅れ、フランスでも回顧展の開催は1933年と2002年を数えるのみだという。本展では、ルーヴル美術館所蔵品を中心に、絵画約40点、水彩・素描約30点、版画約10点、写真や資料などによってシャセリオーの画業全体を紹介。さらに、師や仲間、そしてこの画家から決定的な影響を受けたギュスターヴ・モローやピュヴィス・ド・シャヴァンヌらの作品約20点もあわせて展示されるとのこと。フランスでもその作品をまとめて見る機会が少ないシャセリオーの作品世界に触れる絶好の機会だ。気になる方はぜひ足を運んでみては。
《カバリュス嬢の肖像》 テオドール・シャセリオー 1848年 カンベール美術館 Collection du musée des beaux-arts de Quimper
《泉のほとりで眠るニンフ》 テオドール・シャセリオー 1850年 CNAP(アヴィニョン、カルヴェ美術館に寄託) ©Domaine public / Cnap /photo: Musée Calvet, Avignon, France
《東方三博士の礼拝》 テオドール・シャセリオー 1856年 プティ・パレ美術館 © Petit Palais/Roger-Viollet
休館日:月曜日(ただし、3月20日、3月27日、5月1日は開館)、3月21日
※入館は閉館の30分前まで
一般1,600円(1,400円)
大学生1,200円(1,000円)
高校生800円(600円)
※( )内は前売・団体料金。
※団体料金は20名以上。
※中学生以下は無料。
※心身に障害のある方とその付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳等をご提示ください)。
※前売券は2016年10月14日(金)~2017年2月27日(月)まで販売。
ただし、国立西洋美術館では2016年10月15日(土)~2017年2月26日(日)まで販売。2017年2月28日(火)からは当日券販売。