小栗旬、観客へのサプライズファンサービスでなぜか苦笑いするはめに? 映画 『ミュージアム』公開初日舞台あいさつ
11月12日、東京・新宿ピカデリーにて映画『ミュージアム』の公開初日舞台あいさつが行われ、主演の小栗旬、妻夫木聡、尾野真千子、野村周平、そしてメガホンをとった大友啓史監督の5人が登壇した。
映画『ミュージアム』は、2013年から週刊ヤングマガジン(講談社)で連載された巴亮介原作の同名漫画を実写映画化したもの。カエルのマスクを被った猟奇殺人鬼"カエル男”と、彼を刑事・沢村久志が残酷な罠にはまり、追い込まれていく姿を描くサスペンススリラーだ。主人公の沢村を小栗が演じるほか、妻夫木は猟奇殺人鬼カエル男で出演している。
小栗ら5人が客席を通って登場すると、早くも場内は沸き返る。質疑応答のコーナーでは、「印象に残ったシーンは? 大変だったシーンは?」との質問に、妻夫木が「カエル男のマスクを被ったまま暗い廊下を走るシーンで、目の前にあったカメラに気付かずにぶつかって尻もちをついた時、あまりにも痛すぎて声が出なくなるほどだったんですが……スタッフの方々には何食わぬ顔で傍観され、そのときは全員を何かの刑にしてやろうかなと思いました(笑)」と告白。尾野は「カエル男に誘拐されるシーンで小さなクリアボックスの中に入れられるのですが、トレーニングジムに行った直後だったので全身めちゃくちゃ筋肉痛だったのに、何回もボックスに出たり入ったりさせられたのは辛かったです。監督を何かの刑にしてやりたいと思いました(笑)」と明かした。また、野村は「僕は(地上11階の)ビルの屋上でクレーンに吊るされるなど大変なシーンもありましたが、楽しかったですし、ただただ監督に感謝してます」と皮肉たっぷりに話し、会場の笑いを誘った。
また、イベントではカエル男によって様々な「私刑」が執行されていく同作の設定になぞらえ、抽選箱から選んだ”刑”を観客に執行するという、スペシャルコーナーも。小栗によって席番号を引き当てられた女性客は、壇上に上がると明らかに怯えた様子だ。ところが、小栗が宣告した刑の名称は「キャストと握手ができるの刑」だった。 予想外のサプライズなファンサービスに場内は沸き返る。小栗が「誰のファンですか?」と尋ねると、女性客は「小栗さん……野村周平さん」とコメント。小栗は「いま一瞬気を遣ってぼくって言ってくれたんだよね?逆に傷ついたよ(笑)」と苦笑いし、一同を爆笑させてた。女性客がキャストひとりひとりと握手を交わし、最後に野村にハグされると、客席からは悶えるような悲鳴が。続いて執行された「カエルまみれの刑」では、気持ち悪そうな名前に反し、劇中で使用したカエル男のマスクを始めとするカエル男グッズ一式が観客にプレゼントされた。 笑顔の女性客に対し、「いいなあ~、おれカエル男やったのにもらえなかったよ!(笑)」と、妻夫木が羨ましがる一幕も。
最後に主演の小栗は「渾身の一作が出来上がりました。これから多くの方に観ていただき、愛していただけたらと思います。みなさん今日はありがとうございました!」と締めくくると、舞台挨拶は盛況のなか終了した。
映画『ミュージアム』は公開中。
映画『ミュージアム』
© 巴亮介/講談社 © 2016映画「ミュージアム」製作委員会
主題歌:ONE OK ROCK “Taking Off” (A-Sketch)
脚本:髙橋泉 藤井清美 大友啓史
音楽:岩代太郎
制作プロダクション:ツインズジャパン
配給:ワーナー・ブラザース映画