きゃりー×ヤスタカ踊らせ続けたツーマンツアー、新曲は「原宿いやほい」

レポート
音楽
2016.11.16
「~SPECIAL DJ×LIVE ZEPP TOUR 2016~『YSTK×KPP』」Zepp DiverCity TOKYO公演の様子。

「~SPECIAL DJ×LIVE ZEPP TOUR 2016~『YSTK×KPP』」Zepp DiverCity TOKYO公演の様子。

中田ヤスタカ(CAPSULE)ときゃりーぱみゅぱみゅのツーマンライブツアー「~SPECIAL DJ×LIVE ZEPP TOUR 2016~『YSTK×KPP』」の最終公演が11月14日に東京・Zepp DiverCity TOKYOにて開催された。

まばゆいライティングとスモークがフロアを包む中、中田がDJブースに姿を現し「Dancing Planet feat. VERBAL」でライブはスタート。3曲目の「CANDY CANDY remix」で、赤いワンピースにサングラス姿のきゃりーがステージに登場すると、フロアを埋め尽くした約2500人のオーディエンスは一斉にジャンプを始めた。その後、きゃりーのボーカルで生まれ変わったCAPSULEのナンバー「Motor Force」や、Perfume「ポリリズム」のトラックをミックスさせた「PONPONPON」など、中田のサポートならではの楽曲が続き、曲間も音が止まることなく進んでいく。きゃりーは「皆さんこんばんはー! YSTK×KPPです!」と名乗り、決まった振付で踊るワンマンライブとは異なり、ジャンプしたりペンライトを持って中田を煽ったりタオルを回したりと、オーディエンスのノリを先導していた。

インターミッションを挟んで、中田が1人ステージに上がり、CAPSULEの「Another World」とPerfumeの「FLASH」をかけて後半へ。再登場したきゃりーは、そんな攻撃的なアッパーチューンに続けとばかりに「にんじゃりばんばん -extended mix-」「do do pi do」「チェリーボンボン」などをパフォーマンスする。また、きゃりーが「YSTK×KPP」と書かれた大きなフラッグを振っているときは、中田らしいエッジィなエレクトロトラックにピコ太郎「PPAP」を一部乗せたマッシュアップも披露され、旬なネタでフロアを楽しませた。

中田の最新ソロ曲「NANIMONO(feat.米津玄師)」から、いよいよラストスパート。重低音が大きめにアレンジされた「インベーダーインベーダー」「ファッションモンスター」をきゃりーが歌唱し、2人の生み出すグルーヴで観客のボルテージも最高潮に達する。そして本編ラストは初披露の新曲「原宿いやほい」。2017年1月18日に中田ときゃりーの両A面スプリットシングルとしてリリースされるこの曲は、音サビで「いやほい!」と連呼する強烈なインパクトのナンバー。きゃりーや観客はもちろん、中田も「いやほい!」とコールして拳を突き上げ、全員ハイテンションで本編を終えた。

アンコールは「つけまつける」のあとにMCタイムがあり、中田が「こんばんは」と口を開くと、きゃりーが「あー! しゃべったー!」と笑顔でいじる。初のツーマンツアーの感想について、中田は「すごくいい経験になりました。皆さんのおかげで、僕の新しいステージを迎えることができました」とおっとりとした口調で答え、きゃりーに「すごい棒読み(笑)」とツッコまれる。そんな彼女も「デビュー前から中田さんの大ファンで、すごく緊張してたんですけど、今日も盛り上がって無事に3公演終えることができました。皆さんどうもありがとうございます!」と感慨深げな表情を浮かべる。

続けてきゃりーが「中田さんとも話してたんですけど、3回じゃもったいなくないですか?」と問いかけると観客から大歓声が。「またツーマンライブの機会があったらぜひ来てください!」と呼びかけ、最後に「最&高」でさらに強力な一体感を帯びてからライブは幕を閉じた。

音楽ナタリー
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