笑いっぱなしのコメディ舞台、時速246億『バック・トゥ・ザ・ホーム』ゲネプロレポ
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撮影=原地達浩
先日、本読み稽古レポートと7人の男たちによる炸裂座談会をお届けした時速246億『バック・トゥ・ザ・ホーム』がいよいよ開幕した。川本成が2007年に立ち上げたクリエイティブユニット「時速246億」の第14回公演だ。作・演出に「男子はだまってなさいよ!」の細川徹を招き、川本ほか、和田琢磨、高橋良輔、平子悟、アイアム野田(鬼ヶ島)、小野坂昌也が出演。本読みでは「……離陸します」というセリフで終了していたため(ほぼ中盤)、離陸してその後にどこへ行ったか気になって仕方がなかったのだが、その全貌が初日公演前に行なわれたゲネプロで明らかになった。
撮影=原地達浩
撮影=原地達浩
死にたい衝動に駆られるへなちょこ和田と、パジャマにコンビニ袋を提げた川本に、金髪の日焼け男が加わった。このチョー軟派なキモ悪男の正体は高橋。前回座談会で細川は「高橋くんはカッコよすぎておもしろいんですよ」と言っていたが、オモシロを超越したキモワルキャラに身悶えする!
撮影=原地達浩
撮影=原地達浩
酔って眠っていた2人が、起きるとそこはUFOの中。そこへ出てきた宇宙人は、平子と野田だ。見るからに“ザッツ宇宙人”。さらに酔っ払い地球人の小野坂が合流し、「どうか地球に帰してください!」、「いいえ、地球に行くと自分の星に帰る燃料がなくなるから無理!」という、地球人VS宇宙人の帰りたい(バック・トゥ・ザ・ホーム)対決がどんどん白熱することに!
撮影=原地達浩
撮影=原地達浩
撮影=原地達浩
「普段がおもしろいから、台本は普段以上でないと。普段を超えたオモシロ台本になったらセリフを覚えてもらいます」と細川は言っていたが、果たして有言実行、次に誰が何を言うのか、何をしでかすのか、予想のつかない一瞬一瞬に高揚させられる。「ハハッ!」という笑い声が客席から聞こえない時間はほとんどないんじゃなかろうか!?
撮影=原地達浩
撮影=原地達浩
撮影=原地達浩
ここまで徹底的なコメディ舞台はもしかすると超レアかも。うれしくて楽しくてたまらないハッチャケ演技の川本も最高だ。細川の本と演出により、やりたかったことを全部やりました!的な2時間は、笑い過ぎで喉がカラカラになった。
宇宙人も帰りたい、地球人も帰りたい。♪バック・トゥ・ザ・ホーム、バック・トゥ・ザ・ホ~ム。帰りながら思わず口ずさむ。ホームに帰れるのはいったいどっちだ!?
公演は赤坂レッドシアターで11月27日まで。急いで!
レポート・文=丸古玲子 撮影=原地達浩
■日程:2016年11月18日(金)〜27日(日)