五ヶ瀬ハイランドスキー場 大ピンチの“日本最南端スキー場”が新CM 町ぐるみの全11種が公開 あの人気映画のパロディも

2016.12.20
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宮崎県五ヶ瀬町の株式会社五ヶ瀬ハイランドは12月20日(火)、五ヶ瀬ハイランドスキー場の新CM『目指せ4万人!』全話をWEB公開した。

日本最南端の本スキー場は、シーズンCMのユニークさが毎年SNSで話題となり、2013年からの累計再生回数は約230万回。特に2014年以降のCMキャラクター「南ちゃん」が人気を集めていましたが、昨年の来場者数は激減。大打撃を受けた小さなスキー場に来場者を取り戻すため、今年はスタッフや地元町民、町長までが出演し、あの手この手で「来てください!」とPRする全11タイプを制作した。CMには五ヶ瀬町長や地元の中学生が出演するもの、人気映画『君の名は。』のパロディもありとバラエティに富んでいる。

五ヶ瀬ハイランドスキー場は、過疎に悩む宮崎県五ヶ瀬町(現人口4,000人強)が、1990年に開場された日本最南端のスキー場。正規スタッフは副支配人・主任・現場スタッフの3名だけ。冬季限定で60名ほどが運営に従事する。その多くが、普段は野菜の生産や椎茸栽培に携わる五ヶ瀬町民という地域密着型のスキー場だ。

しかしバブル崩壊後、スキー・スノーボード人口が減り続け、本スキー場も来場減を食い止めるべく、この3年間、南ちゃんシリーズのCMを展開。SNSやテレビなどでも取り上げられ話題となった。

しかし、昨冬はエルニーニョ現象の影響で全国的な暖冬となり、南国・宮崎県にある五ヶ瀬の積雪量は大打撃。2016年シーズンの来場者数は過去最低の3万2千人と大きく落ち込んだ(例年の来場者数4万8千人の66%)。

話題となった「南ちゃん」シリーズは福岡で活躍するタレントの藤田可菜が演ずる南チャンと、ナレーションのテッちゃんの恋や浮気、そして結婚までを描いた連作もの。そのスキー場のCMとは思えない作りに注目が集まった。

今回の2017シリーズ前に先立つ12月16日(金)、100秒の予告編WEB CMも公開されており、こちらは南ちゃん一家が五ヶ瀬ハイランドスキー場のピンチに困惑し、本CMの制作を決意する経緯がわかる内容となっている。

年の目標は4万人(町民の10倍)とのこと、今年は例年より寒い冬になる可能性があるとのことで、CMを楽しんだら是非日本最南端のスキー場まで足を伸ばしてみてはどうだろうか?