萩尾望都の漫画『エッグ・スタンド』をスタジオライフが舞台化! 2017年3月に東京・大阪で上演
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スタジオライフ『エッグ・スタンド』が2017年3月に上演
萩尾望都原作の漫画『エッグ・スタンド』が、スタジオライフによって2017年3月に舞台化される。劇団スタジオライフは1985年結成。1987年から、男優が女性役も演じるという手法をとり、現在は男優40名、女性演出家・倉田淳1名のみで構成されている演劇集団だ。
スタジオライフではこれまで萩尾望都原作の『トーマの心臓』『訪問者』『マージナル』『メッシュ』『11人いる!』『続・11人いる!-東の地平 西の永遠-』を舞台化してきたが、2017年3月に同じく萩尾望都原作の『エッグ・スタンド』を舞台化し、東京・大阪で上演する。
『エッグ・スタンド』は1984年3月号のプチフラワーに発表された作品。闇を抱えながらも無邪気にふるまう少年ラウル、出自を偽り踊り子として暮らすユダヤ人の娘ルイーズ、レジスタンスの青年マルシャンの3人が出会い、共同生活を送る中で、ラウルの秘密が明かされていく。
「Noirチーム」「Rougeチーム」のWキャストで上演される。
<ストーリー>
第二次世界大戦中、ドイツ占領下のパリ。キャバレーの踊り子ルイーズは公園で熱心に死体を見つめる少年ラウルと出会う。そして行くあてのない空腹のラウルに一切れのパンを与えたことから二人は一緒に暮らし始める。
ある日、キャバレーの近くで起きたテロ事件に巻き込まれ逃げ惑う二人は、レジスタンスのマルシャンと出会う。偶然にもマルシャンは、何者かによって殺害された親仏派のドイツ人ロゴスキー(彼はナチスの情報をレジスタンスに流していた)が、死の直前、その少年ラウルと親密にいる姿を目撃していたのだった。
マルシャンはルイーズに惹かれる思いと少年ラウルを疑う二つの気持ちで、二人のアパートに潜り込み三人の不思議な共同生活が始まる。戦時下ながら穏やかで楽しい暮らしだったが、やがてマルシャンとラウルは、ルイーズが二年前にドイツから逃亡してきたユダヤの血をひく者と知ることとなる。
ルイーズの秘密に寄り添うように自分の秘密を打ち明けてゆく少年ラウル……。それは少年が抱えるには、あまりにも重すぎる秘密だった。幕が下りた時、貴方はこの少年の魂に涙する。
(文:エントレ編集部)
[原作]萩尾望都(「エッグ・スタンド」小学館文庫「訪問者」収録)
[脚本・演出]倉田淳
船戸慎士 奥田努 仲原裕之 宇佐見輝 澤井俊輝 若林健吾 田中俊裕 千葉健玖 江口翔平 牛島祥太 吉成奨人 藤原啓児
[大阪公演]3月24日(金)・25日(土) ABCホール
[OSAKA SPECIAL EVENT] 3月26日(日)ABCホール