美空ひばり 生誕80周年記念に現存する『NHK紅白歌合戦』の映像・音声を収録した永久保存限定盤が発売に
紅白第14回(昭和38年)「哀愁出船」歌唱
美空ひばりの生誕80周年を記念し、現存する『NHK紅白歌合戦』の映像・音声をパッケージ化した永久保存限定盤、NHK出版DVD+BOOK『永遠の美空ひばり 紅白のすべてと伝説のNHK番組』が、3月29日にリリースされる。
今作は第8回(昭和32年)から第30回(昭和54年)まで、NHKに現存するすべての紅白での美空ひばりの歌唱シーンを収録。ラジオ音声6本とテレビ放送10本の計16回分の音声と映像が収められる。テレビ史上最高視聴率(81.4%)の誉れ高き第14回の放送や、久々の登板となった第30回放送など歴史的な回も全収録。多くの大物歌手・俳優との豪華共演や、宮田輝・高橋圭三・山川静夫アナなどの司会も懐かしい、NHKならではの映像がたっぷりな内容となる。
紅白第16回(昭和40年)「柔」歌唱
中でも1965年にレコード大賞を受賞した直後、紅白に絣の着物に袴姿で歌った「柔」や、1970年に紅組の司会という大役を終え、大トリで歌う「人生将棋」の映像も圧巻! 1966年の「悲しい酒」では、発売直後のためか間奏のセリフがまだ入っていない、珍しい映像となっている。なお、最後の紅白歌合戦は1979年。第30回を記念し、白組の藤山一郎と共に特別出演した回で、「ひばりのマドロスさん」「リンゴ追分」「人生一路」をメドレーで披露して以降、紅白の舞台は踏んでいない。
紅白第30回(昭和54年)特別出演
さらに、NHK最古の美空ひばりの歌声となる、1952年から1955年までNHKラジオ第1で放送された音楽番組『黄金の椅子』の音源も収録される。 NHK年鑑によると“現在、軽音楽界の第一線に活躍する歌手、作曲家、作詞家を、黄金の椅子に迎えて、その作品を中心として、半生のプロフィールを伝記的に紹介する”という歌謡番組であり、ワンマンショー形式のこの人気歌謡番組に、ひばりは最年少(16歳)で出演している。当時全盛期を迎えていたラジオ放送の、瑞々しい息吹きが感じられる貴重な音源となる。
そのほか、人間・加藤和枝の核心に迫るドキュメント番組の映像や、ひばりの歩みと機微を知り尽くしたプロデューサーの渾身の筆と、親交の深い著名人が語るひばりへの想い、NHKアーカイブスに眠る希少な写真も初公開する愛蔵版BOOKも同梱。NHKに残る1953年から2003年放送の、全20番組 約230歌唱を復刻した、永久保存限定盤『永遠の美空ひばり 紅白のすべてと伝説のNHK番組』は、3月29日にリリースされる。
このたび美空ひばりの生誕80年を記念して、NHKに残された貴重な番組の数々が発売されるとのこと大変感謝しております。なかでも「紅白歌合戦」は何度もトリで歌わせていただき、また1970年には司会も務めさせていただくなど母にとっては大変思い出深い番組だったと思います。美空ひばりの懐かしい歌声や映像で皆様の青春時代を思い出していただけると幸いです。
NHKのアーカイブスにはひばりさんの数多くの音声と映像が残されていましたが、権利関係などの様々な課題が存在したため、出版化されることなく眠っていました。ご生誕80周年に当たり、特に出版化が渇望されてきた紅白歌合戦をはじめとする“伝説の番組”の、貴重な映像・音声をまとめることができました。ひばりさんの足跡を活写した、秘蔵映像満載の“生きた歌謡史”です。