「お前らが主役だー!」長渕剛、ふもとっぱらで富士山&日の出を臨む

「長渕剛 10万人オールナイト・ライヴ 2015 in 富士山麓」の様子。(撮影:辻徹也)

「長渕剛 10万人オールナイト・ライヴ 2015 in 富士山麓」の様子。(撮影:辻徹也)

長渕剛が8月22日に静岡・ふもとっぱらにて、野外オールナイトライブ「長渕剛 10万人オールナイト・ライヴ 2015 in 富士山麓」を開催した。

22日の21:00から翌23日の6:00過ぎまで、9時間以上にわたる公演を4部構成で敢行した長渕。当日ふもとっぱらには全国各地の“長渕親衛隊”、開演まで長渕の楽曲をカバーするファンなど、さまざまな形で長渕にリスペクトを寄せるオーディエンスが多数集結した。

第1部開始前、花火や神輿といった催しで盛り上がりを見せる会場にヘリコプターが近づいてくる。観客席の上空を旋回し、ヘリはステージ横に着陸。その様子がステージ横のスクリーンに映し出される中、ヘリから長渕がギターを持って現れた。彼はゆっくりステージに向かい、演奏の用意を済ませる。そしてバンドメンバー1人ひとりとアイコンタクトを取り、「JAPAN」からライブをスタートさせた。「GO STRAIGHT」の演奏で長渕は上着を脱ぎ、「いくぞいくぞいくぞー!」「もっとこーい!」と声を上げてファンを煽る。そしてサングラスを外して客席を見渡し、「俺と、みんなで……最高の伝説を作ろうぜ! 覚悟はいいか!」と意気込みを口にした。「SHA-LA-LA」「ひまわり」といったナンバーが続く中、長渕は「照明明るくしろー! 大変な思いをしてきた、俺たちの仲間を照らしてやれ!」「余裕ブっこいてる場合じゃねえぞ!」と絶え間なくオーディエンスを激励していく。「一番熱い国は日本だって言ってもらわなきゃよ……困るんだ!」という檄も飛んだ「泣いてチンピラ」、「撃鉄が落とされ」という歌詞の後に有志の用意したクラッカーが飛び交った「勇次」と続き、終盤で長渕は「生きたくても、生きれなかった人がごまんといて……俺たち、生きててよかったんだって……! お前らが主役だー!」と絶叫。フルパワーで第1部を終えた。

1時間ほどの休憩ののち、「とんぼ」から第2部はスタートした。途中「まだ新人だけど、ゲストを呼んでます」という長渕の紹介で、沖縄出身のシンガーソングライター・Maicoがステージに上がる。彼女は簡単な自己紹介を済ませ「てぃんさぐぬ花」を披露した。そのまま休みなく演奏された「家族」では長渕の“弟分”般若と輪入道もゲストとしてステージに上がり、4人で息の合ったコラボを見せる。「ひとつ」では「小さな声でいいから歌ってみようか」「きれいだよ、すげえきれい」と長渕は優しい口調でファンに呼びかけ、柔らかな歌声で会場を包み込んだ。さらに「ファイティングポーズ」ではレゲエ調のサウンドも相まって、深夜のふもとっぱらに穏やかな雰囲気が漂う。そしてバンドメンバーが捌けたあと、長渕は「巡恋歌」を1人で弾き語り、再び休憩時間が設けられた。

時刻は3時を迎えようとする頃、タンクトップ姿になった長渕がステージに登場。彼の「さーいくぞー!」という宣言で第3部はスタートした。1曲目「絆 -KIZUNA-」から激しいバンドサウンドを展開し、観客の目を覚ましていく。この楽曲の途中長渕はステージ外に用意されたオープンカーに乗り込むと、そのまま客席へと移動。道沿いに集まったファンに向かいハイタッチで応えていった。ステージに戻り演奏が終わると、彼は「こんなに来てくれたんだな! すごいな!」と笑みを浮かべ、感謝を述べた。その後「乾杯」で長渕は観客と大合唱を行い、「CLOSE YOUR EYES」では「ほんとに、よく来たな……! この日を待ちわびてたんだ」「もう楽屋じゃ号泣してんだからな! わかる!?」とうれしそうに語る。「朝日を引きずり出すことができたらさ、なんか変わるかもしれない。いやいやいや! 変えなきゃいけねえよな!」と改めてオールナイト公演完遂の意気込みを会場の全員と共有。そして「シェリー」「鶴になった父ちゃん」「STAY DREAM」と優しい曲調のナンバーを続けて披露し第3部の幕を閉じた。

第4部が始まる頃には空も明るくなり始める。この時点で富士山は雲に覆われて見えない状態となっており、観客も不安そうに空模様を伺っていた。そんな彼らを長渕は「いくぞー! 最後だぞ!」と心強くリード。すでに開演から7時間以上が経過していたが、全員で最後の力を振り絞るようにライブは展開された。すると「青春」「しゃぼん玉」演奏中から徐々に雲が離れ始め、「Myself」の終盤でははっきりと富士山の形が見えるように。それを見た長渕は「昨日までずっとダメだったんだよ……みんなの思いが1つになった……まずは富士だーーー!」と雄叫びをあげ喜びを露わにした。そして“朝日を引きずり出す”という目標の達成に向け、「こっからいくぞー!」と再び気合いを入れてパフォーマンスに臨む。いよいよ朝日が昇ろうとしている5時過ぎ、「もうすぐだ、俺たちの声がもうすぐ届くぞ……!」という宣言で「富士の国」の演奏がスタート。雲がかかりなかなか見えてこない日の光にしびれを切らし、途中長渕は後方のスクリーンに映し出された日の出の映像に向かい「消してくれ! いらねえよこんなニセモノは! 俺は、本物の太陽が見たいんだ!」と口にしたり、雲を見て「まだかーーーーーー!」と叫ぶ一幕も見られた。そして20分以上にわたる演奏の末、ついに日の光がふもとっぱらに差し込んだ。この瞬間を見計らい長渕はバンドの演奏をストップさせると、「日が昇ったぞーーー!」と雄叫びを上げる。それにつられ客席からも大歓声が飛び交い、会場の全員で喜びを分かち合った。その後長渕はゆっくりと客席へと降りていき、最前列のファンと肩を組んだり、ハイタッチを行っていく。そしてステージに戻ると富士山を見上げ、「俺たちを幸せにしてくれーーー!」「みんなの願いが富士の女神に届いたぞ!」「子供たちが幸せな国ができるぞ!」と熱い発言を次々と口にした。その後長渕とバンドメンバーは休む間もなく「明日へ向かって」「Success」「明日へ続く道」を披露。最後は全員で花道まで歩いていき、深々と礼をして公演を締めくくった。

なお第一興商・カラオケDAM「LIVE DAM STADIUM」では、オールナイト公演の模様が歌唱時の背景映像として使用されることが決定。詳細は後日発表されるので、ファンはぜひ楽しみにしておこう。

 

長渕剛「長渕剛 10万人オールナイト・ライヴ 2015 in 富士山麓」
2015年8月22~23日 ふもとっぱら セットリスト

 

第1部

01. JAPAN
02. GO STRAIGHT
03. SHA-LA-LA
04. ひまわり
05. GOOD-BYE青春
06. 愛してるのに
07. くそったれの人生
08. 裸足のまんまで
09. かましたれ!
10. 夏祭り
11. パークハウス 701 in 1985
12. THANK YOU WOMAN
13. 泣いてチンピラ
14. 勇次

第2部

15. とんぼ
16. 親知らず
17. 三羽ガラス
18. てぃんさぐぬ花(Maico)
19. 家族(長渕剛、 Maico、般若、輪入道)
20. SUPER STAR
21. 蝉 semi
22. カモメ
23. ひとつ
24. しあわせになろうよ
25. 女よ、GOMEN
26. ファイティングポーズ
27. 東京青春朝焼物語
28. 桜島
29. 巡恋歌

第3部

30. 絆 -KIZUNA-
31. LONG LONG TIME AGO
32. 乾杯
33. CLOSE YOUR EYES
34. シェリー
35. 鶴になった父ちゃん
36. STAY DREAM

第4部

37. 明日をくだせえ
38. 青春
39. しゃぼん玉
40. Myself
41. LICENSE
42. 富士の国
43. 明日へ向かって
44. Success
45. 明日へ続く道

音楽ナタリー
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