Base Ball Bear 全国ツアーファイナルは魂をも揺さぶられる奇跡的な一夜

レポート
音楽
2017.3.31
Base Ball Bear 撮影=緒車寿一

Base Ball Bear 撮影=緒車寿一

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Base Ball Bearが3月29日にZepp Tokyoにて全国ツアー『バンドBのすべて 2016-2017』の最終公演を開催した。昨年9月にリリースされたベストアルバム『増補改訂完全版「バンドBのベスト」』を携え、バンドの結成日にあたる昨年11月11日にホームグラウンドである下北沢GARAGEを皮切りに、年をまたいで全国を回り、ファイナルのZepp Tokyoまで全36公演を行ったこのツアー。その1本1本のライブがいかに充実したものだったか、そして1本1本のライブを通してサポートギターの弓木英梨乃を交えた4人のバンドアンサンブルがいかに刺激的に熟成されたのか。それは1曲目「BREEEEZE GIRL」と続けざまに鳴らされた「senkou_hanabi」から浮き彫りになった。

Base Ball Bear 撮影=緒車寿一

Base Ball Bear 撮影=緒車寿一

昨年3月に小出祐介、堀之内大介、関根史織の3ピースバンドとなったBase Ball Bear。ニューアルバム『光源』(4月12日リリース)の制作を通して3人のグルーヴは強固なものとなり、さらに同時進行で行ったこのツアーでは弓木のオーディエンスが気圧されるほどのすごみに満ちたテクニックを誇るギタープレイ(さまざまなエフェクターを巧みに使い分けながら的確な音色を繰り出すその手さばきと足さばきも見事にすぎる)が加わることで、ベスト盤に収録された選りすぐりの過去曲の音楽的な精度がブラッシュアップされていた。結成から15年、メジャーデビューから10年というメモリアルイヤーにメンバーの脱退という過去最大の危機に直面したBase Ball Bearはしかし、今こうしてタフなマインドで音楽と生きている。このバンドは本当に逞しい。

Base Ball Bear 撮影=緒車寿一

Base Ball Bear 撮影=緒車寿一

最初のMCで小出は「このツアーのセットリストは事前にみなさんからリクエストを募って決定しました。どの曲も大事なのでホントは曲に順位はつけたくないんですけど、みなさんカーストが大好きなんですね(笑)」などと冗談めかした口調で言っていたが、「次はランキング2位の曲です」と鳴らされた「彼氏彼女の関係」における演奏の説得力は抜群だった。

そういえば、小出は中盤のセクションに差しかかる前のMCでは弓木への感謝を表明するとともにこんなことも言っていた。
「本当は活動を止める選択肢もあったと思うんですけど、僕らはいびつなバンドの状態も見てほしいと思った。特にライブでは生き様を見せるバンドだから」
これまで描いてきたゴールに向かうストーリーとは違う道のりを歩むことになった。しかし、だからこそ、このタイミングでBase Ball Bearはメンバーの足並みをそろえ、力強く踏み込んで次なるフェイズに進むことができた。これもまた今のBase Ball Bearの実像である。

Base Ball Bear 撮影=緒車寿一

Base Ball Bear 撮影=緒車寿一

それにしても本編終盤の「Tabibito In The Dark」?「yoakemae」?「海になりたい part.2」の、ギターロックを出自に持ちながら、もはやギターロックの概念を超越するようなグルーヴの塊はすさまじいものがあった。ハードロックやメタルを彷彿させる弓木の速弾きも強烈なスパイスになっていた。ドラムセットの上に4人が集い顔を突き合わせるようにして演奏するシルエットには孤高な美しささえ感じた。一転して、爽快なサウンドスケープが会場を包み込んだ本編ラストの「PERFECT BLUE」もグッとくるものがあった。

アンコールは『光源』から踊らせ、突き刺し、射抜くギターロック像の更新を強く感じさせる新曲「SHINE」と、小出がRHYMESTERのラップパートも完璧に自分のものにした「The Cut」を披露。攻めの姿勢を提示したままツアーファイナルの幕を下ろした。そして、Base Ball Bearの飽くなき音楽的な探究心の最新形態は、ニューアルバム『光源』であきらかになる。


撮影=緒車寿一

Base Ball Bear 撮影=緒車寿一

Base Ball Bear 撮影=緒車寿一

リリース情報
7th Full Album『光源』
2017年4月12日発売
 
1.すべては君のせいで
2.逆バタフライ・エフェクト
3.Low way
4.(LIKE A)TRANSFER GIRL
5.寛解
6.SHINE
7.リアリティーズ
8.Darling
全8曲収録
 
■初回生産限定盤(紙ジャケット仕様) <CD+DVD> ¥3,500+税(税込¥3,780) 
UPCH-29252
・DVD収録内容:”COUNTDOWN JAPAN 16/17” at GALAXY STAGE 2016.12.31 
&Tour「バンドBのすべて 2016-2017」ドキュメント
 
■通常盤 <CDのみ> ¥2,778+税(税込¥3,000) 
UPCH-20448

 

イベント情報
Base Ball Bear Tour「光源」
6月11日(日)静岡県 浜松窓枠
開場16:30/開演17:00
6月13日(火)三重県 四日市Club Chaos
開場18:30/開演19:00
6月15日(木)京都府 京都磔磔
開場18:00/開演18:30
6月17日(土)石川県 金沢AZ
開場16:30/開演17:00
6月25日(日)宮城県 仙台Rensa
開場16:15/開演17:00

Base Ball Bear Tour「日比谷ノンフィクションⅥ~光源~」
9月30日(土)東京都 日比谷野外大音楽堂
開場17:00/開演18:00
Base Ball Bear Tour「光源」
10月6日(金)北海道 旭川CASINO DRIVE
開場18:30/開演19:00
10月7日(土)北海道 札幌PENNY LANE 24
開場16:30/開演17:00
10月9日(祝・月)北海道 函館club COCOA
開場16:30/開演17:00
10月14日(土)青森県 青森Quarter
開場16:30/開演17:00
10月15日(日)岩手県 盛岡CLUB CHANGE WAVE
開場16:30/開演17:00
10月21日(土)山口県 LIVE rise SHUNAN
開場16:30/開演17:00
10月22日(日)広島県 広島CAVE-BE
開場16:30/開演17:00
10月27日(金)千葉県 千葉LOOK
開場18:30/開演19:00
10月28日(土)茨城県 水戸LIGHT HOUSE
開場16:30/開演17:00
11月3日(祝・金)山梨県 甲府CONVICTION
開場16:30/開演17:00
11月23日(祝・木)鳥取県 米子AZTiC laughs
開場16:30/開演17:00
11月25日(土)岡山県 岡山IMAGE
開場16:30/開演17:00
12月2日(土)群馬県 高崎club FLEEZ
開場16:30/開演17:00
12月3日(日)栃木県 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
開場16:30/開演17:00
12月9日(土)新潟県 新潟LOTS
開場16:30/開演17:00
12月10日(日)長野県 松本Sound Hall a.C
開場16:30/開演17:00
12月16日(土)埼玉県 HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3 
開場16:30/開演17:00
12月17日(日)神奈川県 横浜BAY HALL
開場16:00/開演17:00
12月23日(祝・土)香川県 高松MONSTER
開場16:30/開演17:00
12月24日(日)高知県 高知X-pt.
開場16:30/開演17:00
<<2018年>>
1月6日(土)大阪府 なんばHatch
開場16:00/開演17:00
1月14日(日)愛知県 名古屋DIAMOND HALL
開場16:00/開演17:00
1月20日(土)宮崎県 宮崎SR-BOX
開場16:30/開演17:00
1月21日(日)福岡県 福岡DRUM LOGOS
開場16:00/開演17:00
 
■企画・制作:ソニー・ミュージックアーティスツ
■協力:EMI Records
■料金:9/30(土)日比谷公演→指定¥4,700-(税込/D無し)
:その他全公演→スタンディング/¥4,500-(税込/1D代別)
一般発売日
・6/11浜松~6/25仙台→5/13(土)AM10:00~
・9/30日比谷→7/29(土)AM10:00~
・10/6旭川~11/25岡山→9/2(土)AM10:00~
・12/2高崎~1/21福岡→10/14(土)AM10:00~
■備考:
※全公演サポートギター:弓木英梨乃(KIRINJI)
※3歳以上必要
 
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