世界700万人が熱狂した! DRUM TAO 新作『ドラムロック 疾風』インタビュー

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 (左から)江良拓哉、生越寛康、麓大輔、岸野央明

(左から)江良拓哉、生越寛康、麓大輔、岸野央明

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従来の和太鼓のイメージを一新する革新的なパフォーマンスで、世界中にファンを持つ和太鼓エンターテイメント集団・DRUM TAO。世界23ヵ国・500都市で上演され、世界観客動員は700万人を突破。片岡愛之助、市川染五郎ら梨園のスターから、EXILE USA、EXILE TETSUYA、Dream Shizuka によるユニット・DANCE EARTH PARTY、さらにはプロフィギュアスケーターの高橋大輔(※)まで、新旧和洋、あらゆるジャンルの垣根を超え、様々なトップアーティストとのコラボレーションも実現している。

そんなDRUM TAOの最新作『ドラムロック 疾風』がいよいよスタート。全国各地をめぐり、7月19日(水)からはZepp ブルーシアター六本木にて東京公演を行う。

「和太鼓×ロック」と言うと、まるで異種格闘技のような組み合わせだが、果たしてどんなステージが繰り広げられるのか。メンバーの岸野央明、江良拓哉、生越寛康、麓大輔にその見どころを聞いた。



和太鼓の固定観念を覆す、ロックとのスピード感溢れるコラボレーション!

ーー今回は「ロック」がテーマとのことですが、和太鼓にロックというのは一見すると相反する組み合わせ。伝統的な和楽器を用いて、どうロックを表現するのでしょうか。

岸野:まず意識したのはロックならではのスピード感です。タイトルの「疾風」という言葉の通り、観終わった後、お客さんに「あっという間だった」と感じてもらえるような疾走感のあるステージが今回のテーマです。そこでまずは曲のテンポをいつも以上に上げましたね。従来のTAOのテンポが120~130くらいなら、今回は160~170。曲によっては200くらいになるものもあります。さらにそこに緩急をつけてメリハリを効かせつつ、予想もしない譜割りのところでブレイクを入れたり、構成も非常にスリリング。それが和太鼓らしくなくていいなと思っています。

江良:和太鼓という楽器を知らない方は少ないと思うんですね。だけど多くの方にとって、和太鼓と言えばお祭りのイメージ。櫓の上で和太鼓を叩いている場面を連想する方が多いと思います。そういったこれまでのイメージを逸脱していきたいというのが、僕らの共通の想い。今回、こうして和太鼓本来のテンポを打ち破ることで、みなさんの和太鼓のイメージを覆す新しいモノが生まれたんじゃないかという手応えはあります。

岸野:ロックとは、そもそも従来の価値観を破壊する革命のようなもの。だから、こうやって和太鼓の世界に新しい価値を生み出そうとする僕らの行為そのものがロックなんだと思います。

江良:個人的に僕が見どころとして推したいのが、映画の『マトリックス』みたいなロングコートを着たパフォーマーが、太鼓の周りをぐるぐる周りながらジャンプを決めるところ。それがギターの最後のキメみたいでロックっぽいんですよ。ぜひお客さんにはロックバンドのライブのような絶頂感を味わってほしいですね。

生越:あと注目してほしいのが衣装です。毎回、デザイナーのコシノジュンコさんにお願いしているんですけど、今回もロックをイメージしたカッコいい衣装になっています。

:今回の衣装は、いつもと比べると少し重くて。最初に袖を通したときは、いつもより腕が上がらなくて、これでパフォーマンスができるかちょっと心配でした。でも稽古を重ねてきたおかげで、やっと衣装が身体に馴染んできた感覚がある。ぜひカッコいい衣装を身にまとった僕らのパフォーマンスに注目していただければ。

(左から)江良拓哉、岸野央明

(左から)江良拓哉、岸野央明

ーーTAOさんと言えば、単に和太鼓を演奏するだけではなく、肉体を使ったエンタメ性の高いパフォーマンスが魅力です。

江良:和太鼓って、洋ドラムとは違って、身体そのものを大きく動かさないと、いい音が出ないんです。ただ、腕を振り上げたり、引いたりすると、動作に「間」ができる。その「間」をどうやったらカッコよく見せられるか考えた末に生まれたのが、腕を大きく回したり、バチを回したり、身体そのものを回転させたり、という動きのある演奏パフォーマンスでした。そこからどんどん広がって、棒やキューブを使った演技にダンス、アクロバットなど多彩な要素を融合させて、現在のパフォーマンスに至っています。こうしたパフォーマンスは僕らのショーを成立させる上で必要不可欠。今回も、ロックを意識したキレのあるダンスなど、趣向を凝らしたパフォーマンスがたっぷり盛り込まれています。

ーーぜひここは見てほしいというポイントがあれば教えてください。

生越:僕は腹筋打ちですね。腹筋運動をするような姿勢で太鼓を打つんですけど、これが姿勢をキープし続けるだけでも相当しんどいんですよ。その状態でひたすら太鼓を打ち続けるから、もう本当に苦しくて……。よく「演技で苦しい顔をしているんじゃない?」と言われることもあるんですが、あれはリアルです(笑)。本気で苦しんでいる僕らの表情も含めて楽しんでもらえたら(笑)。

:僕は立方体のキューブを使ったパフォーマンスをするので、ぜひそこを見てほしいです。去年も同じパフォーマンスをしたのですが、そのときのキューブの大きさは120cmくらい。今回は160cmと40cmもサイズが大きくなっています! その分、迫力を増したパフォーマンスに注目してほしいです。

ーー40cmも大きくなるとだいぶ変わりますよね。じゃあ、来年は200cmに……?

岸野:いきたいね(笑)。

江良:それか、もしかしたら六角形になっているかもしれない(笑)。

(左から)麓大輔、生越寛康

(左から)麓大輔、生越寛康

ーーパフォーマンスを見ていると、みなさんの一糸乱れぬ動きに目が奪われます。稽古も相当大変だと思いますが。

生越:なかなか時間もないので、稽古は短期集中型。時には深夜に及ぶこともあります。一気につめこむので、時々、他の振りと混ざって「こっちの振りってどっちだっけ?」となることも……(笑)。

岸野:これは和太鼓ならではかもしれませんが、本番では譜面も見ませんし指揮者もいません。その中で、全員の動きを揃えるのは至難の業。特に本番では緊張で頭が真っ白になることもあります。それでもミスなくやり遂げるには、たとえ無意識であっても自然と身体が動くくらい、徹底的に動きを覚えるしかない。幕が上がればもうパフォーマーに任せるしかないという意味ではとてもスリリングですし、その分、迸るパッションを楽しめるのが和太鼓の魅力のひとつです。

:僕は未経験からTAOに入ったので、どうやって動きを全部覚えたらいいのか最初は全然わかりませんでした。周りの人にわからないことを聞いたり、映像で動きを観察したり、地道にひとつずつ積み重ねていく中で、TAOのやり方やパフォーマンスの流れが掴めるようになった。今回も激しい動きが多くて汗だくになりますが、魂をこめて最後まで駆け抜けたいです。

ーーあとは、映像クリエイティブ集団・ZERO-TENによるプロジェクションマッピングも気になるところです。

江良:詳しくは言えませんが、楽しみにしておいてほしいのが雨の表現。通常、水は太鼓の天敵。その中で、今回、僕たちは水とコラボします! それがどんなふうになっているかは見てのお楽しみということで(笑)。

岸野:他にも見どころはたくさんあります。たとえば和太鼓ではなく、でんでん太鼓を使ったパフォーマンスも(笑)。暗転中もELライトという特殊な照明装置を使った演出を組み込んでいます。なので転換中も油断できませんよ!

(c)DRUM TAO

(c)DRUM TAO

筋肉フェチ必見! 鋼の肉体が和のビートに躍動する

ーー最後にもうひとつTAOの魅力として挙げておきたいのが、みなさんの筋肉美です。男性の私でも見惚れてしまう美しい身体ですが、それぞれ自慢の部位とトレーニング方法を教えていただけますか。

岸野:僕はそんなに自慢できるところはないんですけど、強いて言うなら腕ですね。和太鼓を打ってると、腕は自然と鍛えられます。

生越:僕も腕です。あと普段からよくローラーを使って腹筋を鍛えています。あれを使うと、筋がすごく綺麗に出るんですよ。

:僕は胸筋から腹筋にかけてがお気に入りですね。普段は『Six Pack』というアプリを使ってトレーニングをしています。腹筋を割るための効果的なメニューを教えてくれて、カウントまでしてくれるのでオススメです(笑)。

江良:僕は手の親指の付け根のあたり。勝手に「太鼓筋」と呼んでいるんですけど(笑)、和太鼓ではバチをしっかりグリップしなければならないので、ここがすごく鍛えられるんです。

ーーじゃあ、ここが膨らんでいる人を見ると、なかなかの腕前ということですね。

江良:そうです。「お前、まさか……!」って(笑)。

ーーでは、本番ではそんなみなさんの肉体美もチェックしつつ、「和太鼓×ロック」の世界を楽しみたいと思います。本日はありがとうございました!

 
※高橋大輔の「高」は正式には「はしごだか」です。
 
インタビュー・文・撮影=横川良明
公演情報
DRUM TAO『ドラムロック 疾風』

全国各地で開催中
【東京公演】

日時:2017年7月19日(水)~30 日(日)
会場:Zepp ブルーシアター六本木
チケット料金:8,500 円(全席指定・税込)

演出・制作:フランコドラオ
衣装デザイン:コシノジュンコ
出演:DRUM TAO

公式サイト:http://www.drum-tao.com/ 


 
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