「見どころは、藤原紀香のボケとツッコミ!」三宅裕司率いる「熱海五郎一座」公開稽古
「熱海五郎一座」フルボディミステリー『消えた目撃者と悩ましい遺産』
6月2日(金)に初日を迎える「熱海五郎一座」フルボディミステリー『消えた目撃者と悩ましい遺産』の公開稽古が1日(木)、新橋演舞場にて行われた。
三宅裕司が座長を務める「熱海五郎一座」は、新橋演舞場に進出して今年で4回目の公演を迎える。毎回スペシャルゲストとして魅力的な女優を迎えてきたが、今回は藤原紀香がその役に選ばれ、舞台に上がることとなった。
公開稽古前に行われた記者会見では、身体の美しいラインが一目でわかる真っ赤なドレス姿で登場した藤原。そしてこれでもか、というくらいキラキラのスパンコールをつけたジャケット姿の三宅、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之が、藤原を引き立てるかのように周りを取り囲んだ。
「紀香さんはワインのフルボディ」という説明に「僕らはミニボトル」と言う後列の3名
まずは全員の衣装について話が及ぶと、三宅が「見ていただいたとおり、我々が歌って踊るんです」と解説。すると後列から「いやいやいやいや」と昇太らがざわつく。「“ちょっとだけ”歌います」と説明を変更する三宅。
藤原が演じるのは、デュオのボーカルとして活動してきたが、相方(小倉)が痴漢の容疑で逮捕、収監されたのがきっかけでコンビを解散、今は高級クラブで働いている女・京香だ。
三宅裕司は弁護士役。小倉の弁護を担当します。
検察側(東貴博)にああだこうだと攻められ、有罪に。
「熱海五郎一座でミステリーをやるのは珍しいことでは?」という質問が飛ぶと「ミステリーは最後まで引っ張れるし、コメディにしやすいんです。(楽な選択になりかねないので)なるべくやらないようにしてたんですが……今回やっちゃった!」と三宅が茶目っ気たっぷりに答えるとキャストたちが一斉に笑いだす。
元夫・藪からヨリと戻そうと言い寄られる京香
藤原の元夫・藪を演じる渡辺は、「最初の稽古の時、きれいだしすばらしいボディーだし、どこを見て稽古をしていいのかわからなくて。意を決して隣の席に座らせてもらった。徐々に打ち解けていけました。でもドキドキしますね」とコメント。独身がウリ(!?)の昇太は、「紀香さんと絡むシーンはそうないのですが、もともと(身長差で)目線があってないですから!……(藤原が結婚する)もうちょっと前に会いたかった」とボヤくと、「もうちょっと前でも無理だと思うよ」と三宅らが冷静に突っ込み、笑いを誘っていた。
この顔、大河ドラマをご覧になっている方はご存じかと…
普段は夫・片岡愛之助の仕事場である新橋演舞場の舞台に立つことについて、藤原は「この新橋演舞場で、熱海五郎一座で、このメンバーに入れていただけるって本当に幸せなことです。稽古場は毎日学び、学びの連続。私にとっては至極の時間でした」と背筋を伸ばす。
藤原紀香
三宅は「小学生からおじいちゃんおばあちゃんまで一緒に笑える作品を目指している。わかりやすくておもしろいものを作りたい。(今回、いちばんの見どころは)紀香さんのボケとツッコミ。『今まで見たことのない藤原紀香』を合言葉にやってきたので、それを楽しみに観に来ていただきたい」と会見をシメた。
橋上が所属する弁護士事務所の代表・黒伊賀は、京香の現在の恋人。
『ラ・〇・ランド』を思い出すようなドレスとダンスもてんこ盛り!
熱海五郎一座が作り上げる芝居は「東京喜劇」。今回も隙あらば観客を笑わせようと、いくつものネタがあちこちに仕込んである。そのどれもが非常にわかりやすく、また時事ネタも含んでおり、世代を問わずに観客に伝わるものとなっている。普段の公開稽古ではあまりリアクションをしない報道陣からも何度も笑い声が起きていた。ぜひ初日以降、観劇される方は「笑いたいときは、声を殺さず、存分に声を出して笑って」いただきたい。前説のこの方もそう言っていましたよ!
アメリカ人設定ですから、ドル紙幣で汗をぬぐっていました(笑)
『フルボディミステリー 消えた目撃者と悩ましい遺産』
■日時:2017年6月2日(金)~27日(火)
■会場:新橋演舞場
■構成・演出:三宅裕司
■出演:
三宅裕司 渡辺正行 ラサール石井 小倉久寛 春風亭昇太 東貴博(交互出演) 深沢邦之(交互出演)
劇団スーパー・エキセントリック・シアター
■ゲスト:藤原紀香
■公式サイト:http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/schedule/2017/6/_1_154.php