Machico Live Tour 2017『DAY’S melody:』東京公演オフィシャルライブレポートが到着

デビュー5周年を迎えた今年の5/24にフルアルバム『SOL』をリリースしたMachicoが、そのアルバムを携えてのツアー『Machico Live Tour 2017 「DAY’S melody:」』を開催。東京公演が、7月16日(日)に渋谷クラブクアトロで行われた。

「渋谷お待たせ! 行くよ!」と、爽やかな黄色い衣裳をまとったMachicoが登場すると、ライブはアルバムと同じく「ワイルドカード」からスタート。拳を高く突き挙げ、力強い歌声を響かせると、観客も手を挙げ、時にはジャンプしてそれに応える。TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』のOPテーマ「fantasticdreamer」ではクラップを、「ラブ★スト」ではタオルを振り回して盛り上がる。会場は最初から最高の一体感に包まれていた。

「『SOL』が、歌で太陽のようになりたい、歌で寄り添いたいと作ったアルバムなので、日常の中で、みんなの心に寄り添えたらいいなと、このツアータイトルにしました。最後のコロン(:)は、今まで歩いてきた足跡という意味で付けました。今日のライブもみなさんの心に残るようなライブにしたいので、最後まで一緒に楽しんでいきましょう!」と最初のMCで話すと、「行ってきます」と家を出てから一日の流れを意識したというセットリストでライブは進んでいく。盛り上がるだけではなく、景色が浮かぶような「勇気のつばさ」など、ポップな楽曲を披露。続く“(心に)寄り添いゾーン”と彼女自身が命名したブロックでは、スタンドマイクで心を込めて歌う。観客も、会場に響く優しく伸びやかな歌声に酔いしれていた。和傘を手に、和の衣裳で歌った「紅花火」や、アフリカの楽器であるカリンバを演奏し、ハンドサインとともに歌った「ココロメロディー」など、切なさや大人っぽさを感じさせる彼女の高い表現力に、曲ごとの拍手が鳴り止まなかった。

「みんな声出す準備できてる? ラストスパート一緒に盛り上がっていきましょう」と、ライブの終盤は、新曲「Million Smile」などのアップテンポな曲を立て続けに歌い、どんどん会場を熱くしていく。オーディエンスも全力で声を出し、拳を突き上げていた。ラストはTVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!2』OPテーマ「TOMORROW」を疾走感溢れて歌い切り、あっという間に本編は過ぎ去ってしまった。

まだまだ足りない!と、ものすごく大きなアンコールが響き渡る。その声に応えて再び登場したMachicoは、そのスピードを緩めることなく、元気な歌声で「ハナマル★センセイション」(『COLORSII -RML-』収録)を歌い上げる。

「楽しいね! でもすっごい体力使う(笑)。今回のライブは、前回、前々回より自分からアイディアを出して、スタッフさんと一緒に作っていきました。私、5月で5周年を迎えたんです。このライブをやることになったとき、その5年を感じてもらえるようにできたらいいなと思いました。本編では『SOL』の世界観を伝えられたらと思ったんですけど、アンコールでは私が歩んできた5年を感じてもらえたらいいなと選曲させてもらいました。私が初めてアルバムをリリースさせていただいたのはアニソンのカバーだったので、今日はその宝物のようなアルバムから日替わりで「ハナマル★センセイション」を披露させていただきました。こうやってやりたいことを声に出して伝えられるようになったことがこの5年間の成長のひとつだと思います。でもデビュー当時の気持ちも忘れたくないんです」と語り、大切なデビュー曲Magical Happy Show!」を披露した。

デビュー曲を歌い歌で当時の気持ちを振り返ると、エンディングでは、小さい頃から歌手になりたかったこと、高校生の頃にアニソンに出会って衝撃を受けたこと、広島で夢を育み、そして上京して夢を叶えたこと。これまで抱えてきた悩みや葛藤なども吐露していく。「もっと大きくなって、Machicoを好きで良かったと思ってもらえるようなアーティストになれたらいいなぁと思っているので、これからもよろしくお願いします」と話し、彼女の想いをたくさん込めたという自身の作詞曲「花音」を歌って締めくくる。その歌声に、彼女のこれまでの歩みを祝福するような温かい拍手が贈られていた。