吉井和哉が「再結成して良かったー!」THE YELLOW MONKEYが東京国際映画祭『オトトキ』舞台挨拶&レッドカーペットで歓喜の叫び

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2017.10.26
THE YELLOW MONKEY  撮影=三輪泰枝

THE YELLOW MONKEY  撮影=三輪泰枝

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10月25日、『第30回東京国際映画祭』の特別招待作品『オトトキ』がTOHOシネマズ六本木ヒルズで上映され、同作に出演するTHE YELLOW MONKEY吉井和哉、菊地英昭、廣瀬洋一、菊地英二)とメガホンをとった松永大司監督が舞台挨拶とレッドカーペットセレモニーに登場した。

THE YELLOW MONKEY 撮影=三輪泰枝

THE YELLOW MONKEY 撮影=三輪泰枝

『オトトキ』は、1992年のメジャーデビュー以来、数々のヒット曲を生み出し、シングル・アルバム合わせて1,000万枚以上のセールスを記録したロックバンド・THE YELLOW MONKEYの姿をとらえたドキュメンタリー映画。同作では、活動休止から15年後の2016年に再結成を果たした彼らの1年間を追っている。

舞台挨拶に登場したメンバーは、まずTHE YELLOW MONKEYの2016年という1年が1本の映画になったことについてコメント。ベース担当の廣瀬洋一は、「丸裸なTHE YELLOW MONKEY。赤裸々な部分がドキュメントされてしまうので、撮影されている感じはあったが、もう全部出しちゃえーという状況でした」と回想。さらに、「ミュージシャンが映画界の舞台に立つのだから、緊張感が少し違う。ライブの時とは異なる緊迫感があります」と率直に語った。

THE YELLOW MONKEY 撮影=三輪泰枝

THE YELLOW MONKEY 撮影=三輪泰枝

ギター担当の菊地英昭は、「ちょっと気恥ずかしい。勝手が違うので、(レッドカーペットを歩く時は)手と足が両方一緒に出ちゃいそう。でも映画のなかではけっこう色々なところまで見せているので、今はもう何でもありかな、という気持ちでいます」と、前向きな姿勢を見せる。

ボーカル&ギター担当の吉井和哉は、客席に向かって「皆さん泣きました?泣くよね。僕は3回泣きそうになった」とアピール。その吉井が直々に「助演男優賞」に選んだドラムス担当の菊地英二は、「でも主役はこの人!」と松永監督を指し、「独特なんです。普通の監督が僕らのドキュメンタリーを撮っていたら、僕らは今日こうして舞台に立っていないかも。出会いに感謝しています」と謝辞を投げかける。すると、松永監督も「ありがとうございます!」と目を細めて満面の笑みに。

その松永監督は、「THE YELLOW MONKEYを1年近く撮影させて頂いていた間は、なるべく客観的に撮りたいと思った。メンバーから信頼してもらうことは大事だけれど、あまり身内のようにならないようにした」と撮影対象との距離感に気を遣ったことを明かす。さらに「ライブツアーに同行させてもらい、本編以外にも撮影した素材はいっぱいあって、本当に色々なものを見させてもらった。メンバーのことをどんどん好きになっていくなかで、自分が入り込まないようにすることのほうが大変でした」と振り返る。そして、「苦しい瞬間や見せたくないような瞬間に立ち会った時に、『俺、なんでこんな時にカメラ回してるんだろ……』と思った時もあった」と熱く語ると、吉井がすかさず「僕は監督に心を開きすぎて、監督と同じカツラにしています」と茶化し、会場を沸かせていた。

菊地英二は「松永大司監督だと、撮られているという意識がなくなっちゃう。垣根がないから、すっと入って来られちゃう。監督はうちに来て、お袋にご飯だしてもらって、そこで寝ちゃいましたから。心を許した家族みたいな人です」と、仲良しエピソードも披露。廣瀬も「監督に撮られたくない部分は、ぜんぜんなかった。映画を通して僕らは変わった」と松永監督への信頼を口にしていた。

吉井和哉 撮影=三輪泰枝

吉井和哉 撮影=三輪泰枝

また、トーク中には、ポスターのビジュアルとキャッチコピー「4Pしようぜ。」がカッコ良いのかどうかが話題に。吉井は「浅草の映画みたいなデザインだし、みんなの顔がなんか凄いし、キャッチコピーにはシーンとなったね。これをOKできる俺らはさすが。まるでエロバンド(笑)」と独特の表現で自画自賛していた。

タイトル『オトトキ』について、松永監督は、「THE YELLOW MONKEYを知らない人たちに観ていただき、僕が感じる魅力が伝わってライブ会場に行きたいと思う人が出てくれたらいいなという思いがあった。ファン以外は観に来ないような映画にはしたくなかったので、あまり意味が分からないけれど、意味を含ませて考えてつけたタイトルです」と明かし、映画を通してTHE YELLOW MONKEYの素晴らしさがより広がっていくことに期待を寄せた。

さらに、「THE YELLOW MONKEYらしいシーンを選ぶとしたら?」という質問には、吉井が「『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』で俺の“声が出ない……”という演技かな(笑)」と回答。しかし、「あの時のメンバーの優しさは身に染みました」と感謝の言葉も。すると菊地英二は「いつもふざけているから、困っている時の吉井はカッコ良くてクール」と思いがけない賛辞まで飛び出した。

また、菊地英二は同作のオススメポイントについて、「『球根』や『Romantist Taste』はTHE YELLOW MONKEYじゃないとこういう音楽にならない、というところまで落とし込んで描かれている」と語った。菊地英昭は「誰もいない新宿ラママでの演奏。アリーナなどではいつもカッコ良く演奏しているのに、お客さんがいないと僕らの表情になってしまう」と明かしていた。

吉井和哉 撮影=三輪泰枝

吉井和哉 撮影=三輪泰枝

トークが終わり、フォトセッションの合間には、吉井が「再結成して良かったー!」と叫ぶ一幕も。会場のファンはその姿に拍手喝采。さらに吉井は、フラッシュの嵐に遭いながら、カメラ目線で「やぁ どうも! THE YELLOW MONKEYです!」と話し、動画用のムービーカメラに向かって女子のように手を振るキュートな姿も見せていた。

THE YELLOW MONKEY 撮影=三輪泰枝

THE YELLOW MONKEY 撮影=三輪泰枝

最後に吉井は「今までのロックのドキュメンタリーフィルムとはちょっと違う、新しいタイプのドキュメンタリー映画だと思います。平均年齢50歳の男たちの、ロックを仕事にしている葛藤を垣間見ることができると思う。『家族』がキーワードになっている気がしますので、皆さんで楽しめる映画です。ぜひご覧ください!」と熱いロック魂を込めた言葉で締めくくっていた。

THE YELLOW MONKEYと松永監督は、舞台挨拶後には六本木ヒルズアリーナに移動し、レッドカーペットセレモニーに登場。華やかな雰囲気をさらに華やかにする存在THE YELLOW MONKEYに向け、ファンの声援はしばらく止むことはなかった。

THE YELLOW MONKEY 撮影=三輪泰枝

THE YELLOW MONKEY 撮影=三輪泰枝

 
THE YELLOW MONKEY 撮影=三輪泰枝

THE YELLOW MONKEY 撮影=三輪泰枝

映画『オトトキ』は2017年11月11日(土)より全国ロードショー。

作品情報
映画『オトトキ』
出演:THE YELLOW MONKEY / 吉井和哉 菊地英昭 廣瀬洋一 菊地英二
監督:松永大司
制作プロダクション:ブースタープロジェクト 配給:ティ・ジョイ
製作:映画「オトトキ」製作委員会
映画公式サイト:http://theyellowmonkey-movie.jp/
(C)2017映画「オトトキ」製作委員会
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