聖なる夜に、ピアニスト フジコ・ヘミングの奏でる魂の音色はいかかが!~西日本でクリスマス コンサート
コンサートはいつも満杯。圧倒的人気を誇るフジコ・ヘミング
1999年、NHKのドキュメンタリー番組で、波乱に富んだ半生と、魂の熱き演奏が取り上げられ、一夜にしてスターダムにのし上がったイングリッド・フジコ・ヘミング。
あれから18年、彼女の喜怒哀楽に裏打ちされた「魂の演奏」が、ここまで多くの人を魅了し、支持を集めていることに驚いている。
確かに、アンチも多い。テクニック至上主義こそがクラシック音楽だと信じるクラシックファンには、彼女のゆったりしたテンポ設定や、時折見せるミスタッチは許せないらしい。
魂の音色を紡ぎだすフジコ・ヘミングの手
しかし感動は、研ぎ澄まされた超絶技巧とは別次元の所にもある。彼女の代名詞とも言えるリストの「ラ・カンパネラ」は、若手スター演奏家などと比べると1分以上も遅いのに、何故こんなにも多くの人の共感を得るのだろうか。
彼女に誘われてクラシック音楽の世界に飛び込んだ人がたくさんいるのは、紛れもない事実。そしてコンサートホールでは、泣きながら彼女の演奏を聴いている女性たちを多く見かける。一度、騙されたつもりで彼女の弾くショパンやリストの響きに身を委ねてみてはいかがだろうか。音楽は実際に聴いてみないと始まらないのだから。
ちょうどクリスマスシーズンに、ピアノソロや弦楽四重奏団と奏でるコンチェルトを楽しめるコンサートがあるようだ。フジコ・ヘミング本人からのメッセージと併せて掲載する。
和やかにインタビューに応えるフジコ・ヘミング
「日本中どこに行っても、皆さま温かく迎えてくださり、感謝しています。今回は華やかなクリスマスシーズンに行うコンサートということで、よく弾いている曲の中からクリスマスに合うロマンティックな曲を選びました。気に入って頂けるといいのですが。
いつもはオーケストラと弾くショパンやモーツァルトのコンチェルトを、エレガントな弦楽四重奏と一緒に弾けるのも特別なことです。
今年西日本では、大阪、神戸、岡山に行きます。神戸は以前、阪神大震災の後、チャリティコンサートで行きました。ハイカラな街、神戸を久し振りに訪問するのも楽しみですね。
皆さまと素敵なクリスマスの一時を過ごせるといいですね。」
来年初夏、フジコ・ヘミングブームが再来の予感!
来年初夏には彼女のこれまでの軌跡と演奏活動、プライベートに切り込んだ初のドキュメンタリー映画「フジコ・ヘミングの時間」が公開予定だ。フジコ・ヘミングブームが再び到来する事は間違いなさそうだ。
文=磯島浩彰
■日時:12月9日(土) 14時開演
■会場:エブノ泉の森ホール(泉佐野市立文化会館)
■出演:フジコ・ヘミング(ピアノ)
■曲目:
ショパン/「エオリアン・ハープ」「別れの曲」「黒鍵」「革命」ほか
リスト/愛の夢第3番、「ラ・カンパネラ」ほか
■料金:プレミアム席12,000円 S席10,000円 A席8,000円
■問合せ:サワダアートプランニング 078-913-3881
■公式サイト:http://www.sabp.jp
■日時:12月12日(火) 15時開演
■会場:神戸国際会館こくさいホール
■出演:フジコ・ヘミング(ピアノ)
■共演:国立ソフィア・フィルハーモニック管弦楽団首席メンバーによる弦楽四重奏団
■曲目:
ショパン/ピアノ協奏曲第1番より第2楽章、第3楽章
モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番より第2楽章
リスト/愛の夢第3番、「ラ・カンパネラ」ほか
■料金:プレミアム席12,000円 S席10,000円 A席8,000円
■問合せ:サワダアートプランニング 078-913-3881
■公式サイト:http://www.sabp.jp
フジコ・ヘミング クリスマス コンサート
■日時:12月14日(木)18時半開演
■会場:岡山シンフォニーホール 大ホール
■出演:フジコ・ヘミング(ピアノ)
■共演:国立ソフィア・フィルハーモニック管弦楽団首席メンバーによる弦楽四重奏団
■曲目:
ショパン/ピアノ協奏曲第1番より第2楽章、第3楽章
モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番より第2楽章
リスト/愛の夢第3番、「ラ・カンパネラ」ほか
■料金:プレミアム席12,000円 S席10,000円 A席8,000円
■問合せ:サワダアートプランニング 078-913-3881