セバスチャン・イザンバール 初のソロ公演でセブが届けてくれたものはとは

レポート
音楽
2018.2.14
セバスチャン・イザンバール 

セバスチャン・イザンバール 

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セバスチャン・イザンバール 2018.02.13(Tue) サンケイブリーゼホール

世界的な成功をおさめている4人組ヴォーカル・グループ、イル・ディーヴォのテノール・パートを担当するセバスチャン・イザンバール。グループ加入前にシンガーとしてキャリアをスタートさせている彼にとって、イル・ディーヴォに参加して後、初となる単独公演が大阪のサンケイホールブリーゼにて行われた。会場には円熟したセバスチャン・イザンバールの魅力に惹かれた大人の女性がつめかけ、ステージでは、満を持して発表されたソロ・アルバム『We Came Here to Love』に加えてイル・ディーヴォの楽曲も演奏され、ポップス・シンガーとして、イル・ディーヴォのメンバーとして、セバスチャン・イザンバールの魅力全開のパフォーマンスが繰り広げられた。SPICEでは大阪公演の模様をレポートする。

セバスチャン・イザンバール 撮影=渡邊一生

セバスチャン・イザンバール 撮影=渡邊一生

会場照明が落ちると、SEと照明によるミステリアスなライティングショーがはじまる。ピアノのメロディに合わせてライトが点滅し、バンドのメンバーが姿を現す。ツインギターとベース、ドラム、そして2人の女性コーラス&ダンサーという編成だ。バンドがSEのサウンドに加わると、舞台の正面奥からセバスチャン・イザンバールが登場。客席からの拍手に迎えられ、微笑みを見せながらアルバム『We Came Here to Love』5曲目の「Goodbye My Lover」を歌う。イル・ディーボのステージではフォーマルなスタイルが中心だが、今夜のセバスチャンは黒いレザージャケットと黒のTシャツ、そしてブラックジーンズというクールな出で立ち。バンドも同様、黒づくめだ。そんな中を艶やかな照明がステージを彩る。シズル感ある演奏と情感たっぷりの歌声に包まれ「ここにセバスチャンが居る!」という実感が客席に漂った。

曲が終わり、マイクに向かうセバスチャンに視線が集まる。すると「ボクは、YDK、や、れ、ば、で、き、る、子」と話し、会場を和ませた。「今夜、ここに来られたことはとても素晴らしい。自分にとって(ソロとして)も本当に初めての日。それが日本から始まることはとてもアメイジング! セバスチャン・イザンバールとして戻ってこれたことが嬉しい(筆者意訳)」と客席に感謝、メディアムテンポのバラード「Ashes」を聴かせた。「Kingdom Come」では手拍子とが起こり、立ち上がる人、躍る人もでてきて、ステージに流れができはじめる。その盛り上がりに「オーマイガー、オオサカ イズ ファイアー」とセバスチャンも感動。「他のメンバー(イル・ディーヴォ)にも会いたいですか?」と問いかけて歌ったのがイル・ディーヴォのレパートリーのひとつ「Abrázame」だ。情熱的な歌声は紛れもないイル・ディーヴォのセバスチャン。あらためて「セブがここに居る!」と実感させてくれた。続いてR&B的なダンサブルなナンバー「Love Again」、打って変わって「Blind Heart」では先の女性ダンサーがチェロを操り、セバスチャンが椅子に座り、しっとりと歌い上げた。

ステージも半ばになった頃、バレンタインデーも近いということで、セバスチャンからのサプライズ・コーナー。くじ引きで客席から1人を選び、ハグ、そして舞台へ。椅子に座らせ、甘く優しいスタンダードナンバー「Smile」を見つめあいながら歌うという大サービス。当然、舞台には羨望の視線が集まったが、多いに盛り上がり、ダンサブルなパーティチューン「Easy」で一つ目のピークを迎えた。

セバスチャン・イザンバール 撮影=渡邊一生

セバスチャン・イザンバール 撮影=渡邊一生

後半はアルバム日本盤だけに収められたフランス語のバラード「Hablemos」をしっとりと聴かせ、再びイル・ディーヴォの人気曲「Mama」へ。圧倒的な歌声は、この日、一番の見せ場となる。ソロ・シンガーとしてのセバスチャン・イザンバールとイル・ディーヴォのセバスチャン、2人のセバスチャンが楽しめる瞬間でもあった。

続く「Unchained」は、切ないメロディから静かに始まり、壮大かつな展開をみせるUKロック調のナンバーだ。客席と彼が一緒に草原を走るような爽快な気持ちに包まれた。情熱的な「Why」を挟んで軽快なディスコナンバー「Cheer Me Up」でステージはパーティ仕様に進展。「Come on!」 とセバスチャンの呼びかけ、コール&レスポンスで会場は一つに。続く「Up」も、美しいメロディとラテンっぽいダンサブルなリズムが特長のナンバーだ。客席の中には「UP!」と書いた看板を掲げる人もあり、合い言葉のように「UP!」という歌声が会場に響き合う。今後のセバスチャン・イザンバードのライブの未来を示唆するような展開となった。ラスト曲はアルバムタイトル・チューン「We Came Here to Love」。今回のライブのために力を尽くしてくれたスタッフや関係者、バンドのメンバー、そして客席に感謝の意を伝え、ここにいる全ての人に祝福するようにあたかかな表情で歌う。彼にとって愛することは「歌うこと」であり、歌うことは「愛すること」だということが、この瞬間に理解することができた。

ちなみに、アンコールは予定されていなかったようだが、熱心な客席からのコールに応えて再び「Up」を演奏。本編よりもラフなステージになったが、悪戯っぽい表情をみせてくれた。ステージを去る前に「See you soon!」と言葉を残し、また、違ったセブの魅力に客席は満面の笑みで応えた。

レポート・文=櫻井一哉

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