【DPF 2018 クイックレポ】COUNTRY YARD 晴天に砂塵舞うCHAOS STAGEがライブハウスに

レポート
音楽
2018.7.1
COUNTRY YARD

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DEAD POP FESTiVAL 2018【CHAOS STAGE】 COUNTRY YARD

2日目の折り返し地点に到達したこのタイミングで、CHAOS STAGEにはCOUNTRY YARDが登場。Keisaku “Sit” Matsu-ura(Vo/Ba)、Hayato Mochizuki(Vo/Gt)、Yu-ki Miyamoto(Gt/Cho) というメンバー3名にサポートドラマー・SAMBU(NAMBA69)が加わった編成だ。

「Orb」でスタートすると、そのまま「ここでやんなきゃいけないことなんて一個もねえ! ロックミュージックは自由!」(Keisaku)と「Alternative Hearts」へ突入。オーディエンスはガンガンと拳を上げ、クラウドサーフも頻発しているその光景は、砂埃が舞っている点を除いては、ライブハウスでのそれにほぼ近い。一方、Keisakuの澄んだボーカル、それを押し上げるHayatoとYu-kiの歌声はどこまでも飛んでいけそうで、青い空によく似合っていた。


タイムテーブルを見て、観客がお目当てのバンドに印をつける行為になぞらえて、「俺たちがどれだけ届けられるか、みんなにどれだけ伝えられるか、全部その場次第だ。マルも三角も四角も要らねえ」「今日は俺たちがバンドとしてもう一個カッコよくなれるチャンス!」と語るKeisaku。その気合いに応えるようにオーディエンスが大きな歌声を上げ、それに伴い、リズム隊の力強さが増してギターがギュインと唸り、Keisakuがマイクをスタンドごと引っ掴んでオーディエンスの方へ向け――と、曲数を重ねながら、互いに気持ちを交わしていく。

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ラストは「Don't Worry, We Can Recover」。階段をひとつずつ上がるようにキーの上がるサビが特徴的なこの曲は、暗がりから生まれる希望の象徴のよう。終盤には、SAMBUのおかげでステージに立てていることに触れながら、「次が見えるんだな、失敗しても。バンドマンもそう。失敗して、次はどうしたらいいんだろうって考えて。それでもまた失敗するかもしれないけどそうやって進んでいく」と語る場面もあったが、彼らが唄い続けてきたのはまさしくそういうことである。ライブハウス発・4ピースサウンドの泥臭い響きは、私たちの「今」をも真正面から肯定してくれた。
 

文=蜂須賀ちなみ 撮影=Yasumasa Handa

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セットリスト

DEAD POP FESTiVAL 2018【CHAOS STAGE】 COUNTRY YARD
1. Orb
2. Alternative Hearts
3. In Your Room
4. I’ll Be With You
5. Starry Night
6. Quark
7. Don't Worry, We Can Recover
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