珍しいキノコ舞踊団が平成最後の日に解散

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2019.4.30
「珍しいキノコ舞踊団」公式サイトより引用

「珍しいキノコ舞踊団」公式サイトより引用


珍しいキノコ舞踊団が、平成31年4月30日をもって解散することを発表した。代表の伊藤千枝は、活動名を本名の伊藤千枝子に改め、今後も振付家、ダンサー、演出家としてこれまで以上に幅広く活動を続けるという。

公式サイト内の動画で代表・伊藤千枝子(伊藤千枝改め)が語るところによると、同舞踊団は、これまで1990年に結成と称してきたが、実は1989年(平成元年)に結成されたとの由。すなわち平成元年にスタートした彼女らが、キリのいい平成最後の日に約30年の活動にピリオドを打つというわけである。なお、この解散は「次のステージに向かうための一つの区切り」という「前向きな決断」であり、「またやりたくなったらやります」とも述べている。

珍しいキノコ舞踊団は、前述通り1989年(平成元年)、日本大学芸術学部の西洋舞踊コースに在籍していた伊藤(主宰)、小山洋子、山下三味子により結成された。以後、「ポップでキュート」と評されるオリジナリティあふれる作品により日本のコンテンポラリーダンスシーンを代表するカンパニーとして頭角を現す。中でも『フリル(ミニ)』(2000年初演)は日本舞踊批評家協会新人賞、千年文化芸術祭特別賞を受賞しアビニオン演劇祭など世界6都市で上演され好評を得た。

公式サイト http://www.strangekinoko.com/ 内の動画では伊藤千枝子が、珍しいキノコ舞踊団らしい遊び心で挨拶を〆ているので必見だ。初期においてローザスを引用していたキノコが、最後は、ローザス結成の原点に係わるその師匠筋のパロディで幕引きするのも感慨深い。

以下に「珍しいキノコ舞踊団からのお知らせ」を紹介する。



珍しいキノコ舞踊団からのお知らせ

みなさま

平成元年に結成してから、およそ30年間にわたって活動を続けてきた珍しいキノコ舞踊団ですが、このたびその活動に終止符をうち、解散することになりましたことをご報告いたします。

これまでお世話になったみなさまに厚く御礼申し上げます。

代表の伊藤千枝は、活動名を本名の伊藤千枝子に改め、今後も振付家、ダンサー、演出家として、これまで以上に幅広く活動して参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。

これまでみなさまより頂戴したご支援ご愛顧に、心から感謝申し上げます。

平成31年4月30日

珍しいキノコ舞踊団一同

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