『安野光雅展 絵本とデザインの仕事』が平塚市美術館で開催 『ふしぎなえ』の原画など、初期から現在までの仕事を紹介

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2019.5.28
『ふしぎなえ』20-21P 1968年 津和野町立安野光雅美術館蔵 (C)空想工房

『ふしぎなえ』20-21P 1968年 津和野町立安野光雅美術館蔵 (C)空想工房

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平塚市美術館の企画展『安野光雅展 絵本とデザインの仕事』が、2019年7月6日(土)〜8月25日(日)まで開催される。

『ふしぎなえ』表紙 1968年 津和野町立安野光雅美術館蔵 (C)空想工房

『ふしぎなえ』表紙 1968年 津和野町立安野光雅美術館蔵 (C)空想工房

1968年に『ふしぎなえ』で絵本デビューをした安野光雅は、画家、絵本作家、装丁家、デザイナーなど幅広く活躍し、国際アンデルセン賞をはじめ、国内外でさまざまな賞を受賞している。安野光雅の作品は、俯瞰的な構図を用いながら細部まで丁寧に描かれており、まるで、出身地・島根県津和野の町を周囲の山々から一望し、人々の暮らしの1コマを描き留めているように感じられる。

『ふしぎなえ』 8-9P 1968年 津和野町立安野光雅美術館蔵 (C)空想工房

『ふしぎなえ』 8-9P 1968年 津和野町立安野光雅美術館蔵 (C)空想工房

『ふしぎな さーかす』 20-21P 1971年 津和野町立安野光雅美術館蔵 (C)空想工房

『ふしぎな さーかす』 20-21P 1971年 津和野町立安野光雅美術館蔵 (C)空想工房

作家にとって、子どもの頃を過ごした津和野は大切な思い出として心の中にあり、大切にはぐくまれた思い出が絵本の世界に投影されている。親しみやすさとノスタルジーにあふれた絵本は、今なお多くの人々を惹きつけてやまない。

『昔咄 きりがみ桃太郎』 六 1973年 津和野町立安野光雅美術館蔵 (C)空想工房

『昔咄 きりがみ桃太郎』 六 1973年 津和野町立安野光雅美術館蔵 (C)空想工房

多数の絵本を世に出してきた安野光雅だが、美術のみならず数学や文学にも造詣が深いことでも知られている。その豊かな知識と想像力で多くの不思議や謎解きを作品に詰め込んでいる。驚きと発見に満ちた絵本も安野の魅力といえるだろう。また、絵本以外にも文芸書や数学書などの挿絵や表紙を描いたり、エッセイや画文集を出版するなど、その作品は多岐にわたる。

『天動説の絵本』 30-31P 1979年 津和野町立安野光雅美術館蔵 (C)空想工房

『天動説の絵本』 30-31P 1979年 津和野町立安野光雅美術館蔵 (C)空想工房

本展覧会では、安野光雅の仕事を語る上では切り離せない絵本の原画はもちろんのこと、絵本そのものや挿絵や装丁した本、ポスターなど、初期から現在までの安野光雅の世界の全貌を紹介する。

『もりのえほん』18-19P 1977年 津和野町立安野光雅美術館蔵 (C)空想工房

『もりのえほん』18-19P 1977年 津和野町立安野光雅美術館蔵 (C)空想工房

『黙阿弥オペラ(原画)』1997年 津和野町立安野光雅美術館蔵 (C)空想工房

『黙阿弥オペラ(原画)』1997年 津和野町立安野光雅美術館蔵 (C)空想工房

『水飲み鳥(空想工房の絵本 28)』2014年 津和野町立安野光雅美術館蔵 (C)空想工房

『水飲み鳥(空想工房の絵本 28)』2014年 津和野町立安野光雅美術館蔵 (C)空想工房

イベント情報

平塚市美術館 企画展 安野光雅展 絵本とデザインの仕事
■開催期間 2019 年 7 月 6 日(土)~ 8 月 25 日(日)
■開館時間 9:30 ~ 17:00( 入場は 16:30 まで )
8 月 3 日 ( 土 ) ~ 8 月 18 日 ( 日 ) は開館時間を 1 時間延長します。9:30 ~18:00(入場は 17:30 まで)
■休 館 日 月曜日(ただし 7 月 15 日 ( 月・祝 )、8月12日(月・振休)は開館、翌火曜日休館)
■観覧料金 一般 800(640) 円/高大生 500(400) 円
※( ) 内は 20 名以上の団体料金
※中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料
※各種障がい者手帳をお持ちの方と付添 1 名は無料
※65 歳以上で平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金
(年齢・住所を確認できるものをご提示ください)
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