世界的なテノール歌手 アンドレア・ボチェッリの半生が映画に 『アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール』日本公開決定
(C)2017 Picomedia SRL.
1994年のCDデビュー以来、クラシック・アーティストとして驚異的なCDセールスを記録しているテノール歌手、アンドレア・ボチェッリ。その激動の半生がボチェッリ自ら執筆した自伝的小説をもとに、『アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール』(原題:The Music of Silence)として映画化されることとなった。監督は『イル・ポスティーノ』のマイケル・ラドフォードで、2019年11月15日(金)から新宿ピカデリーほか、全国で順次公開される。
失明を乗り越え弁護士となり、テノール歌手になる夢を叶えたボチェッリを演じるのは、人気のTVシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』で頭角を顕した新鋭のトビー・セバスチャン。またボチェッリを息子のように厳しく、時には穏やかに指導するマエストロ役に映画『デスペラード』で世界のトップスターに上り詰めたアントニオ・バンデラスが起用された。
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注目はボチェッリの歌唱シーンだが、全て本人の吹き替えによるものとなる。96年に世界中で大ヒットした『タイム・トゥ・セイ・グッバイ』をはじめ『アヴェ・マリア』『誰も寝てはならぬ(トゥーランドットより)』などが披露されるという。
2018年公開のディズニー映画『くるみ割り人形と秘密の王国』でクラシック・テノール歌手である息子マッテオ・ボチェッリと共演、親子でエンディングテーマを披露するなど、現在もその歌声は世界中の人々を魅了し続けているが、本作品でさらに注目されるだろう。
イタリア・トスカーナ地方の小さな村。アモス(ボチェッリ)は眼球に血液異常を持って生まれ、幼い頃から弱視に悩まされていながらも、明るく過ごしていた。しかし12歳の時に学校の授業中、サッカーボールが頭に当たり持病が悪化、失明してしまう。不自由な暮らしに鬱憤を抑えきれず両親を困らせるアモス。そんな彼を見かねた叔父が、元来歌が上手なアモスを音楽学校に連れていく。そのあまりにも美しい歌声が評価され、コンテストで見事優勝する。しかし喜びも束の間、すぐに声変わりが始まり、美しい声が出なくなってしまう。それを機に歌手を諦め、親友とともに猛勉強の末、弁護士を目指すが、数々の有名オペラ歌手を育てたスペイン人の歌唱指導者、マエストロとの出会いが彼の人生を一変させる。
アンドレア・ボチェッリ プロフィール
12歳のときにサッカー・ボールが頭に当たり、脳内出血が原因で失明。その障害を乗り越え法学博士号を取得、弁護士としての人生を歩み始めていたが、歌手の夢があきらめられず夜は地元のバーでピアノを弾きながら歌っていたところ、イタリアが生んだクラシック界の伝説=ルチアーノ・パヴァロッティの目に留まり歌手デビュー。1994年のCDデビュー以来、トータル・セールスは8000万枚以上、ゴールデン・グローブ賞1回、クラシック・ブリット・アワード7回、ワールド・ミュージック・アワード7回という受賞暦を誇り、あのハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムにもその名は刻まれている程のスーパー・スターとなった。エド・シーラン、スティーヴィー・ワンダー、アリアナ・グランデなどジャンルを超えた共演のオファーが引きも切らない、世界最高峰のテノール歌手。