Mrs. GREEN APPLE『RUSH BALL 2019』クイックレポートーーミセスが鳴らすエンドレス・サマーに踊れ、飛べ
Mrs. GREEN APPLE
『RUSH BALL 2019』Mrs. GREEN APPLE
その名がモニターに投影された途端、大歓声が泉大津を占拠! 阿吽の呼吸とばかりのコール&レスポンスで凄まじい求心力を見せたのはMrs. GREEN APPLEの5人だ。
初っ端「WanteD! WanteD!」からコーラス部分オール完璧のオーディエンス。にも関わらず、まだまだとばかりに「さあ来い! もっともっと!」と煽り続けるフロントマン・大森元貴(Vo.G)は、まるでコンダクターのように場を統制していく。
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アイロニーの効いた「VIP」、艶やかなボーカルとヘヴィーなサウンドメイクが新たな手触りを生む新曲「インフェルノ」を経て、お次は「WHOO WHOO WHOO」を。音に深く深くダイヴするようなディープな心地良さの中、「横の人がどうやってるかでなく、『RUSH BALL』の皆さん、それぞれの楽しみ方で! 好きに楽しんでください」と煽る大森。包容力たっぷりのミセスの歌世界同様、「あなた」一人一人に楽しんでほしい、「あなた」が楽しんでいいんだよという胸ふるわすメッセージを変わらず貫いていく。
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どこか牧歌的でピースフルなメロディにマジカルな歌声の魔法をかけた「ロマンチシズム」、そしてメジャーデビュー曲「StaRt」と、オーディエンスを一瞬も休ませないほどに濃密なセットを終え、いよいよエンディングに。
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「もう9月だし、終わっちゃったんじゃないかしらなんて思ってます? 私たちがコレを鳴らしたらもう「夏」です!」と高らかに叫ぶラストソングにはもちろん「青と夏」を! 誰であっても等しく「主人公」だと讃えてくれる温かなリリックと甘酸っぱいメロディは、その場の全ての人々に終わらない夏時間をプレゼントしてくれた。
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夢心地のファンタジックさと、ジェットコースター的めくるめく躍動感が洪水のごとく押し寄せたミセスのステージング。きっとまた彼らに会いたくなる……そんなとけない魔法にかかった幸せな余韻が身体を満たしていた。
取材・文=後藤 愛 撮影=河上良
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