ReoNaが語る「会いに来て欲しいから、会いに行く」揺れる天秤座のエゴイズムと想い
撮影:大塚正明
“絶望系アニソンシンガー”ReoNaの2019年は激しく躍動していた。初のライブツアーに加えて数々のリリース、イベント出演など休むまもなく「お歌」を届け続けていた。そして2020年、全国ツアー『ReoNa ONE-MAN Concert Tour 2020 “A Thousand Miles”』の開催。『ソードアート・オンライン』シリーズに関する楽曲リリースなど早速動き始める彼女に、昨年一年。そしてこれからを聞いてみた。『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール』の舞台にもなった恵比寿での特写を含めてお楽しみ頂きたい。
10代の私をギュッと詰めたシングルをリリースできた
――2020年一発目のインタビューということで、まず昨年はどんな年でしたか?
すごく沢山のことがあった1年だったので、「forget-me-not」をリリースしたのが遠い昔のことのように思っていて。次のツアーで3本目になるんですけど、去年の今頃は、まだ初めてのツアーもしていなかったんです。『ReoNa Live Tour 2019 “Wonder 1284”』を控えた状態で。でもそこから、“Wonder 1284”と、"Colorless"(『ReoNa Live Tour 2019 "Colorless"』)とやってきて、しかも初めてのアコースティックワンマンライブだったりとか、初めてのZepp Tokyoでのワンマンライブだったりとか。
――「forget-me-not」はちょうど1年前ですもんね。では改めてリリース軸からお聞きしていこうと思うんですけど。「forget-me-not」がセカンドシングルじゃないですか。ここからReoNaさんの表現の幅がぐっと広がった感はあるんですが。
本当に“広がった”っていうのがまさしくで。一枚目の「SWEET HURT」っていう最初の“点”から始まって、「forget-me-not」っていう“点”と結んで“線”ができたことで色々と広がったな、っていう感じはしています。
――その印象はありますね。
初めて『ソードアート・オンライン』の本編に携わらせていただいたポイントが「forget-me-not」だったので。それも含めてすごくすごく幅を広げてくれた一枚だったなと思います。
――「forget-me-not」で歌われている「Ash to ash, dust to dust どうか忘れないで」っていう歌詞は、ReoNaの根幹のテーマみたいなものを歌っている気がしているんです。
やっぱりいつまで経っても、忘れられたくないっていうのはすごく強く私の中であって。言い方を変えれば多分、飽きられたくないとか、そういう形にもなると思うんですけど。覚えていてもらいたい、忘れられたくない。記録じゃなくて記憶に残っていたい、みたいなところを、ハヤシケイさんの言葉で思いを形にしてもらった1曲だったので。大切な曲っていう言葉じゃ足りないぐらい、本当にいろんなステージを一緒に過ごしてきましたし。本当に数えきれないくらいの思いと思い出をもらった楽曲です。
――あのシングルには、「トウシンダイ」と「虹の彼方に」も入っていて、名刺代わりというわけではないけど、こういうアーティストですよ、っていう1枚になったのかなって印象はすごくあるんです。それを踏まえて、8月には「Null」が出ました。
改めて、ReoNaとしての原点を紐解いた1枚でした。「トウシンダイ」もデビュー前に作った楽曲だったんですけど、それともう1曲、「怪物の詩」っていう、人生で初めて私の、ReoNaのお歌として毛蟹さんからいただいたお歌と、「Lotus」っていうデビュー前から、デモで温めていた楽曲が入っていたり。「決意の朝に」もずっと歌い続けてきましたし。そうですね、「forget-me-not」が名刺だとしたら、「Null」は何でしょうね。
――うーん、履歴書、とか?
あ、そうかも。 履歴書みたいな感じですね。私は今まで、こんな気持ちで、こんな思いでお歌を紡いできたというか……そんな感じの1枚ですね。
――「Null」は1枚の盤としてのクオリティがすごい高いなと思いました。写真とか、装丁も含めてのクオリティが凄い。でもなんか、いいですね。名刺と履歴書は持っているので、興味があればとりあえずこれを聴いてください、みたいなものが既にある。
そうですね、名刺と履歴書は確かに(笑)。 これから先、いろんな楽曲をリリースしていったとしても、まだハタチっていう年のうちに、10代の私をギュッと詰めたシングルをリリースできたことは、すごくすごく大切なことだなあと言うか、ありがたいことだなと言うか。自分の今までに立ち返ったことでいろいろ思い出したこともありましたし、本当にすごく記憶に残るシングルになったかなあと思います。
撮影:大塚正明
アニサマのステージは、「届けよう」と必死だった
――そして昨年は、ライブがすごく多かったと思います。振り返りますと、それこそちょうど1年前、“Wonder 1284”があって、『ReoNa Acoustic ONE-MAN Live “ハロー、アンプラグド。”』があって、『神崎エルザ starring ReoNa × ReoNa Special Live “Re:AVATAR”』があって、全国ツアー“Colorless”があって。『ReoNa ONE-MAN Live “Birth 2019”』と。
そうか、“Re:AVATAR”が終わった後、もうワンマンライブは“Colorless”に突入してたんですね。
――そうですね。その間に「Null」のリリースが入って。ずっと動かれていましたよね。
確かに、ずーっとですね。
――イベントにもその間、出てらっしゃったじゃないですか。
はい、『リスアニ!LIVE 2019 SATURDAY STAGE』も『Animelo Summer Live 2019 -STORY-(以下、アニサマ)』もそうですし。あとレーベルのフェスである『SACRA MUSIC FES.2019 -NEW GENERATION-』で幕張メッセのステージにも初めて立たせていただいたので。
――デビューする前もライブハウスとかで歌われていたわけじゃないですか。でも加速度的に様々なステージに立つというのは、ご自身はどうでした?
逆に少し間が空くときの方が怖かった、というのがあるぐらいです。それぐらいたくさんのステージに立たせていただきました。例えばツアーが8公演あれば、私にとって、それは全体の1/8かもしれないですけど、誰かにとっては本当に人生で初めてのライブかもしれないし、本当にこれ1回きりだと思って来てるかもしれない。誰かにとっては本当にかけがえのない1回だと思うんです。
――そうですね、人生で一度しかReoNaさんのライブに参加しないという人もいるかと思います。
たった1回きりしか無いかもしれないその瞬間に、どれだけ自分を賭けられるか、準備ができるか。これはたぶん一生忘れずに続けていかなきゃいけないなあと思います。
――ではいわゆるフェスなんかはどうでしょうか?ワンマンライブは100%、ReoNaとの会話をしにきてる人が相手ですが、『アニサマ』などは特に、あのサイズ感だし、しかもセンターステージでしたが。
あのステージは本当に想像ができなくて、私も観に行かせていただいたことが何回かあったあの場所で、堀崎さん(Gt.堀崎翔さん)と荒幡さん(Pf.荒幡亮平さん)と完全にアコースティックでお送りしたんですが、どう受け取ってくれるんだろう、っていうのが皆さんを目の前にして歌うまで想像ができなくて。
――僕は正直、すごい度胸だなとは思いましたよ、やっぱり。
でも、呼吸をもってできたのはいつも一緒にやってくださってるあのお二方がいたからこそだな、っていうのはありますね。すごくスペシャルな「forget-me-not」と「虹の彼方に」を、あのステージで受け取ってもらえたんじゃないかなと思います。
――やっぱりあの『アニサマ』のステージは、何か異質だったと思うんです。ReoNaの存在、やろうとしていることも含めて、受け入れられるのかな?って不安もあったんですが、ステージングから「私がやることはこれなので、これをちゃんと届けます」っていう、意思の強さを感じたんです。だからあのステージは、どういう気持ちだったのか訊きたかったんです。
あのステージでも、ちゃんと客席の皆さんと目は合いました。ただ、初めてって言っていいくらい、皆さんとの距離が感じられて。
――遠いし、見えないですよね。
そうなんです。でもサイリウムが光っているから、ちゃんとあそこに人がいる、っていうのは認識できて。どこまで込めたら、あの人に届くんだろう? どうやったら届くだろう?って必死でした。広い会場で怖いなとも思いましたし。それでも自分の近くにいる、光が届く範囲の人たちとすごく目も合って、耳を澄ませてくれていて。不思議でした。
――認識はできるけど、その人の、顔を見るとか、パーソナルまでは認識ができないってことですよね。
表情までは見れなくて。でも音に合わせて光がゆらゆらしてるのは見えて。
――でもそれって、ライブに来たくても来れないとか、アニメで曲は見て聴いたことがある。CDは持ってるって人たちの、ある意味具現化なのかもしれないですね。
ああ、そうですね! 確かにそこにいるけど……。実際はわからないじゃないですか。どれぐらいの人に聴かれてるってわかっても、顔までは数字じゃ見えない。アニサマのステージに関して言えば、「届けよう」の一つだったと思います、あの時はそれにすごく必死でした。
どれだけ距離があっても、本当に全員と1対1が作りたい
――改めてワンマンに話を戻しますが、沢山のライブの中でも鮮烈だったのは、“Birth 2019”でした。今までになかったこと、全部やったじゃないですか。ステージセットがある、とか。
そうですね、シャンデリアが垂れてるとか。人が出てくるとか。今までやったことないこと、盛りだくさんでした。
――あれは何か、自分からこういうのやってみたいとか、ReoNaさんからの意見だったりとかはされたのでしょうか?
初めて、「Till the End」(「ソードアート・オンライン」原作小説刊行10周年テーマ・ソング)を皆さんに披露するってなったとき、コーラスとかどうしよう、あの印象的な間奏のストリングスどうしようとなったんです。その時に、せっかくだったら全部人で演奏しちゃいたいよね、ってところから始まって。クワイアー(合唱)をお願いする方にご相談したら、大編成でやることになって、ストリングスも4人も入ることになって。本当にあの「Till the End」を披露するために、本当に最初で最後の特別ぐらいの勢いであの編成になったんです。
――あの編成を背負って歌うって、どうでした?
背負って、って意識じゃなかったです。押してもらってるって言うか、支えてもらってるって言うのか……。お歌を届けるために、同じ方向に気持ちだったり言葉だったり、魂だったりを向けてくれる人が、本当にたくさん付いてくれたというか。
――今まで見たReoNaの中で、一番コンセプショナルなライブだったなと思うんです。徐々に、音と空間が埋まっていく感じが、デビューからここまでのReoNaを追体験させてくようなものを感じて。それに今語ってくれた「Till the End」の時のお客さんの爆発がすごくて。
“Birth”の会場で「Till the End」を、フルバージョンで聴いたことある人って、もしかしたら半分もいなかったんじゃないかなって思ってて。
――そうかもしれませんね、イベント会場に足を運ばないとCDが手に入らなくて、当時は配信もしていませんでしたし。
それなのに会場の後ろの方の人までずっと手を挙げててくれてたんです。会場全体であの楽曲を一緒に作り上げてくれたっていう感じがすごくすごくあったんです。あの空間は本当に忘れられないですし、特別な6分間……すごく短くて長い6分間でした。
――以前インタビューした時に、「会場の後ろで聴いている人たちにもちゃんと届けたい」って言っていたじゃないですか。ツアーやライブを重ねていって、会場全体が一個になるみたいな空間をZepp Tokyoという会場のキャパで生み出せるようなところまできてしまったReoNaさんですが、その思いっていうのは今も変わらずある?
変わらないですね。どの会場でも、どれだけ距離があっても、本当に全員と1対1が作れたら、っていうのはあります。
――その思いは持ちづづけていてくれるのはなんかとても嬉しいですね、逆にステージでの体力とかも含めて、シンガーとしての成長は感じたりしますか?
そういうところに関しては、まだ足りないって思うことの方が多すぎて。「ここはいけた」って思い返すより前に、「これをできるようになんなきゃ」っていうのが先にきちゃうんです。でもお歌と一緒に過ごしてきた足跡だったり、時間とかだったりが、成長っていう言葉にきっとつながってる部分は、絶対あると思います。
――なんか端的に見ていて、曲の導入が凄くうまくなったなと。普通ってMCがあって、じゃあ次の曲聴いてください、って始まるんだけれども、そのMCから心のイントロ的に曲が始まっている印象があって。その言葉の選び方や呼吸の仕方、音の出し方が、お客さんを惹きつけるものを持っているから、すごいなと思って見ていたんです。
耳を澄ませるようにはなったかもしれないです、そういうところに。聴いてくれている方の呼吸も含めてなんですけど、それこそ曲が終わる瞬間の音や空気や……まだまだなんですけど。
撮影:大塚正明
私はバランス屋さんかもしれない
――Twitterで毎日更新している「こえにっき」は、一人で録っているんですよね。
ずっと一人です(笑)。
――あれは自分のリズムで録ってるから、それに近いものをライブでもできるようになったのかもしれませんね。ある意味聴いてもらえているという信頼がReoNaさんの中に生まれたのかなと。
そうかもしれないです。一人でずっと喋り続けてると、「これ聴いてくれてるのかな?」とか「どこまで届いてるんだろう?」とか不安になるじゃないですか。
――そうでしょうね、なんとなくですが分かります。
聴いてくれてる信頼というのは確かに出来たかもしれません。もちろん、届いてるかな? っていう不安や疑問はずっと持ち続けてるんですけど。
――そんなReoNaさんが、2月29日から、“A Thousand Miles”(全国ツアー『ReoNa ONE-MAN Concert Tour 2020 “A Thousand Miles”』)を実施します。タイトルは“A Thousand Miles”となっていますが。
「果てしなく長い」って意味なんですけど、このタイトルはまずYouTubeでヴァネッサ・カールトンさんの「A Thousand Miles」って楽曲をカヴァーさせていただいて、そこからインスピレーションを受けたものなんですけど。去年もずっと言ってた「自分の足でお歌を届けにいく」っていうところから、どんなに長い距離で、どんなに果てしない距離でも、あなたに会えるなら、あなたに届くなら会いに行く、歩いていくよ。っていうそのメッセージを込めてます。
――なるほど。
デビュー前は、東京でも大阪でも、十人も聴きに来てくれる人がいるかいないかとか。それだと「ここに来てよ」って声がSNSとかで届いてきても難しいものがあって。なんか凄くモヤモヤを抱えていたんです。でも、今こうして全国8カ所もお歌を届けに行けることになったのは嬉しいです。
――そうですね、大きく活動が広がっている感覚はありますね。
ラジオとか、イベントへの出演とかも含めて、いろんなところに行けることもどんどん増えてきて。これまで初めましてだらけだったところに、今度はただいまって言えるようになってきて、一緒に紡げる歴史みたいなものもどんどん出来てきました。改めて、その場その場に「ただいま」を言わせてくれる場所や人があること、会いに行くための道のりを、自分の足で歩いていけること。「届けに行くよ」という思いを持って、回りたいです。
――お話を伺うと、ReoNaさんってコンセプトとして“絶望系アニソンシンガー”っていうのがあって。過去の哀しい思い出、いま辛い人たちにちゃんと寄り添う曲を作るっていうコンセプトはまったくブレてないんですが、それと同時に、「私を見て、感じてほしい」っていう、人としての欲求は凄く強いですよね。
それはあります。元々寄り添いたいっていうのも、私自身が寄り添って欲しかったからっていうところからきてるし。エゴとか、自己満足なのかもしれないと思うこともあるんですけど。
――なんかそのエゴを消化できなくても、ちゃんと表現に昇華してるのは、素晴らしいと思うし、ReoNaさんの魅力だと思うんですよ、そういう感情も隠してないじゃないですか。
隠さないですね。隠せない。
――ちゃんと寄り添って欲しいから寄り添うし、聴いてほしいから歌うし。来て欲しいから会いに行く。っていうのは、二律背反しそうなギリギリのラインを、きっちり自分の中で昇華してやってるのは、面白いアーティストだなと僕は思うんです。どっちかにバランス傾いたら、コンセプト破綻するわけじゃないですか。自分の思いと。
バランス崩したら破綻するかもしれませんね。でも、私バランス屋さんかもしれないです、昔から。天秤座の性なんでしょうね。
――でもバランサーでいようとすると、心が疲れちゃう時、ありますよね(笑)。
ありますね(笑)。
撮影:大塚正明
『ソードアート・オンライン』との縁。
――でもその何か、奇跡のバランス性。需要と供給が成り立っているのが、ReoNaってアーティストの面白さだと思うんです。そしてReoNaさんはTVアニメ『ソードアート・オンライン(以下SAO) アリシゼーション War of Underworld』2ndクールのオープニングテーマが決定しました。曲名は「ANIMA」。また『SAO』との縁が深まっていきますね。
まさかのですね。しかも人生で、初めてのオープニングを担当するので。
――オンエアーの瞬間に流れるってことですもんね。
作品と一緒に、その作品ファンの皆さんの耳に入るその瞬間が……今からものすごくこう、ドキドキしてます。絶対リアタイで観たいです。
――同じように、5月21日発売のゲーム『ソードアート・オンライン アリシゼーション リコリス』のオープニングテーマ「Scar/let」も担当されます。ダブル『SAO』オープニングですね。
そうなんです。ゲームの主題歌をやらせていただくのも今回初めてなので。初めてだらけですし、私自身もゲーム好きで、『フェイタル・バレット』(『ソードアート・オンライン フェイタル・バレット』)もプレイさせていただいたりとか。『アリシゼーション・ブレイディング』も『メモリー・デフラグ』もやってますし。
――据え置き型からスマホゲームまでですね。
『SAO』がそもそもゲームを題材にした作品だからこそ、ゲームシリーズのファンの方もすごく根強いなあと思ってて。またこう一つ、《アリシゼーション》編っていうところに、お歌で寄り添わせていただけるので。ゲームの方は、またシナリオがちょっと違うので。そこにどんな風に寄り添えてるかなあっていうのはドキドキです。
――『SAO』シリーズとは神崎エルザっていう出逢いから始まって、原作小説刊行10周年の主題歌。アニメ版のオープニングやって、エンディングもやって。ゲーム版もやって、ここまで付き合いが深くなると言うか、関連性が深くなると思ってましたか?
思ってるはずがなく……(笑)。なんか不思議ですよね、でも。本当に面白いと思って見てたアニメに、まさか自分が携わり、しかもそれだけでなく、ご縁が深まってきて、作品を形作る一員になれてるっていうのが。
――そうですね。少なくとも、『SAO』サーガを語る上では、欠かせないパーツにはなってるはずですからね。
この間『エクスクロニクル』(『ソードアート・オンライン -エクスクロニクル- in KYOTO』)を拝見したことで、もう一回全部観直そう、と思ってるところなんです。《アリシゼーション》編の方は、アニメを観返したりとかしてたんですけど、改めて最初のシリーズから、アニメも観返したいですし。
――《アインクラッド》編からもう1回全部追う?
もう1回追いかけたい、追いかけます。
――今後の展開を聞くとまた新しいReoNaを見せていくことが増えそうですね。伴って今年も忙しくなりそうな予感だけはもうひしひしと感じますが(笑)。どんな年にしましょうか?
実はまだ「今年はこうしよう」っていうのが、作り切れてないんです。でも一つ一つちゃんと、っていうのと……もう一つは、結構いっぱいいっぱいになるときって、息を吸うのに必死になって、吐けなくなっちゃったりとかするじゃないですか。それと同じで、自分の中から生み出してく言葉に必死で、言葉をすくう作業みたいなのが去年、あまりこうできてなかったな、と思っていて。
――インプット的なことですかね。
そうですね、きっとこう、いろんな方とお話しさせていただく機会だったり、いろんな言葉を誰かに届けさせていただく機会が、今年もたくさんあると思うんですけど。その中で、インプットすること、知っていくこと、自分の世界を広げることも大切にしていける年にしたいなと思います。
――オフとかは取れているんですか?
年末年始は一週間帰省してました。紅白も見て、ご飯作って、犬と遊んで、みたいな感じでのんびりしました。
――それはいいですね、先程インプットと言われましたが、どういう形のインプットを普段されてるんですか?
本を、最近読めてなくて。読書が凄く好きなので、そこに原点回帰じゃないですけど、もう一回、活字にもっと触れてきたいです。あとアニメも、「観なきゃ!」って思ったやつしか追えてなくて。春アニメもすごく楽しみなのいっぱいあるので。
――春アニメもすごい面白そうですよね。
すごいですよね、本当に生活の中にインプットいっぱい、ゲームも漫画もそうですし。いろんな作品に触れる機会を今年はもう少し作っていけたらいいなと思います。でもまず目の前にツアーがあるので、各会場に「来て欲しいから会いに行こう」と思います。
撮影:大塚正明
インタビュー・文:加東岳史 撮影:大塚正明
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