我儘ラキア、「僕たちは明日を恐れない」O-WESTワンマンにみた決意と覚悟

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2020.3.5
我儘ラキア

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我儘ラキア『Don't fear a new day』
2020.02.29 TSUTAYA O-WEST

「ウチらはアイドルでもバンドマンでも、どっちでも良くて。こうやって集まってくれるバカみたいなお前らがいて、ここに立ててる。これが最高、本望なんだよ! 今までバカにしてきた奴らはFUCK!! いつか我儘ラキアが一番だって言わせてやる」

ライブ序盤、超満員のファンに向けて力強く宣言したのは、2019年7月に我儘ラキアに加入したMIRI(ex.RHYMEBERRY)。その力強い言葉を裏付けるように、この日の彼女らのステージングは、「私たちはアイドルでもバンドマンでもない、我儘ラキアなんだ」という誇りと自信に満ちて溢れていた。

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我儘ラキアが、東京・O-WESTにて新体制初となる東京ワンマンライブ『Don't fear a new day』を開催。気合い十分、バンドセットで挑んだこの日。突き上げるビートと爆音、4人の力強い歌声に怒号のような掛け声が上がった1曲目「There is surely tomorrow」から、フロアはモッシュやリフトでカオス状態! 星熊南巫のたくましく伸びやかなロックボーカル、MIRIの痛快な高速ラップ、海羽凜と川﨑怜奈の華麗で色気あるダンス、そしてバンドのアグレッシブかつ正確な演奏、自由に歌い踊る観客の熱狂ぶりと見どころ満載のライブに曲が進むごとに気持ちが高ぶって前のめりになってしまい、ついついメモを書く手が止まってしまう。ヤバイ、カッコいい!

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星熊南巫がステージに残り、たっぷり気持ちを込めた感傷的な歌声で聴かせた「cry pot」、ラウドな曲調にピアノや悲痛なハイトーンが映える新曲「rain」、鍵盤のみのシンプルな演奏に4人が高い歌唱力を聴かせた「The Reason」、「Days」のアコースティック・ヴァージョンなど。ワンマンならではの特別な演出でラキアの様々な側面を見せた前半戦を終え、ステージを去る4人。SE「Beginning of the story」が鳴って後半戦が始まると、疾走感ある「ゼッタイカクメイ」で、再びフロアを掻き回す。緩急付けたライブ展開は観る物を夢中にし、一瞬たりとも目を離すことが出来ない。

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「ラキアのとっても可愛いところをお届けします」と始まった、ポップでエレクトロな「Sing with you」はフロアに巨大サークルを生み、肩を組んで声を合わせてジャンプする観客が会場を揺らす。キャッチーなサビにみんなで歌声と手振りを合わせた「Leaving」、星熊南巫の煽りに会場中が吠声を上げた「reflection」と、全員が一体となって最高の空気を作り上げていった終盤戦。天井知らずの盛り上がりを見せるフロアの熱狂に応えるべく、メンバーのパフォーマンスはさらに激しさと切れ味の鋭さを増し、バンド演奏もより激しく強固に鳴り響く。モッシュやダイブの嵐が起きるカオスなフロアにはちゃんと秩序があり、ヒートアップするファンに4人は全力の歌とパフォーマンスで応える。そこにラキアとファンが構築してきた互いの信頼とリスペクトが見えてきて、グッと来てしまった。

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自分次第で未来が変わる!と前向きなメッセージを届けた「My life is only once」、響くメロディに会場中が声を合わせた「Melody」とライブ定番曲が続き、この日のクライマックスを生むと、星熊南巫が「次の曲はこのワンマンに間に合わせるために作った新曲です」とラストの曲を紹介。「4人やみんなといる時間が楽しすぎて、この楽しい時間がいつまで続くのかと考えると切なくなる」と真正直な気持ちを吐露し、「明日は怖くないという意味だけど、本当に怖くなかったらこんなタイトルは付けない」と溢れる感情を抑えきれずに涙しながら紹介した新曲は、ワンマンのタイトルでもある「Don't fear a new day」。キラキラしたイントロとMIRIのラップで始まるミディアムテンポの曲調に、感情をたっぷり込めた歌と振り付けを乗せたこの曲。大きな夢に向かって前進する彼女らの覚悟や姿勢、人間味溢れる魅力がしっかり伝わってきたし、ラストの<僕たちは明日を恐れない>の歌詞は聴く者の胸をダイレクトに突き刺した。

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新体制初とは思えない抜群のチームワークとグループバランス、熱くクオリティの高いステージパフォーマンスで魅了した、我儘ラキアのワンマン。ライブ・イベントの自粛要請で開催出来なかったかも知れないこの日のワンマンは、ファンとの結束をさらに強めたと同時に、ここから大きく飛躍するための重要な一歩となったはず。

 

取材・文=フジジュン 撮影=真島洸

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我儘ラキア「rain」

セットリスト

『Don't fear a new day』
2020年2月29日(土)TSUTAYA O-WEST
 
(SE)pryer
01.There is surely tomorrow
02.why?
03.Reboot with...
04.Trash?
05.In the end
06.cry pot(星熊 南巫)
07.Light(FLASH KiLL)
08.We'll keep raising the flag
09.rain
10.The Reason(アコースティック)
11.Days(アコースティック)
(SE)Beginning of the story
12.ゼッタイカクメイ
13.Precious time
14.Sing with you
15.I'll never forget.
16.Leaving
17.reflection
18.My life is only once
19.Melody
20.Don't fear a new day

リリース情報

「rain」
配信中

ツアー情報

『我儘ラキア Killboredom TOUR 2020』
6月17日(水) 大阪・心斎橋VARON  開場18:30/開演19:00
6月28日(日) 広島・SECOND KRUTCH  開場16:00/開演16:30
7月19日(日) 北海道・札幌SPiCE  開場16:00/開演16:30
7月24日(金祝) 福岡・DRUM Be-1  開場17:00/開演17:30
8月16日(日) 愛知・ell.FITS ALL  開場16:00/開演16:30
8月22日(土) 宮城・仙台MACANA  開場16:00/開演16:30
8月31日(月) 東京・渋谷CLUBQUATTRO  開場18:00/開演19:00
9月5日(土) 大阪・BIGCAT  開場16:00/開演17:00
 
<料金>
・オールスタンディング ¥3,000 (入場整理番号・税込)
・入場時、ドリンク代別途必要
・年齢制限:未就学児童以下入場不可
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