黒川麻衣の娯楽百貨が演劇初プロデュースで『タットビ』(作・演出 黒川麻衣)を上演
娯楽百貨プロデュース Doctor Shopping『タットビ』
娯楽百貨プロデュース Doctor Shopping『タットビ』(作・演出:黒川 麻衣)が、2023年11月8日(水)〜12日(日)新宿シアタートップスにて上演される。
娯楽百貨は、¡OJO!や熱帯で全作品を手掛けてきた劇作家・演出家の黒川麻衣が落語会を中心にさまざまなイベントを企画制作する団体。その娯楽百貨による初の演劇プロデュース公演が、Doctor Shopping『タットビ』だ。なお、DoctorShoppingというのは2000年から設立された黒川麻衣による個人プロデュースユニット。つまり、黒川麻衣による企画制作団体である「娯楽百貨」が、黒川麻衣のよる個人プロデュースユニット「DoctorShopping」を初プロデュースするという構図となっている。
上演作品『タットビ』は、黒川による新作書き下ろしで、タイトルは《尊び》から由来し、そのテーマは《師を仰ぐ》。師匠と弟子の関係は多種多様。同じ師を仰いでいても弟子それぞれに師匠への想いは違う。一人の男を師事した五人の弟子たちの物語が描かれる。
出演は、演劇界で活躍する山田伊久磨や浅見紘至をはじめ、昨年花形演芸大賞金賞を受賞した落語家の入船亭扇橋、吉本興業所属のピン芸人ピクニック、YouTubeでも活躍中の劇団スカッシュ前川健二など。バラエティーに富んだキャスティングも見どころ。
また、サステナブルでパンキッシュな服作りを続け20周年を迎えたブランド「NEBULAVO」とコラボレーションを展開。キャストが着用した宣材写真ではインパクトのあるビジュアルをつくりあげている。
人気脚本家である八重樫の事務所には、彼を慕う脚本家を目指す者たちが集い、 夢に向かって切磋琢磨する日々を過ごしていた。八重樫のゴーストを務める一番弟子の侘沢。やることなすこと八重樫の気に障る真沼。 自分への評価の低さに不満を募らせる直原。八重樫を純粋に敬愛する団野。のちに師の妻となり、弟子と妻という立場の狭間で揺れ動く愁子。成長していく弟子たちと反比例するように、己の劣化を自覚し始める八重樫。 八重樫の妹倫世と団野が連れてきた水緒。二人の女がやってきたのをきっかけに心の奥に潜んでいた闇が漏れはじめ、彼らの関係は少しずつ歪んでいく。 師を持つのは幸福か不幸か。師弟のあいだに漂う、愛にも似たなにかの物語。
■黒川麻衣 コメント
大学の頃から演劇活動を始め、30代の記憶が丸ごと抜け落ちているほどに演劇三昧に生きて参りました。 未知の場所に自分の身を置いてみたいと娯楽百貨を設立したのが2017年のこと。以後、落語会を中心にイベント興行を企画・プロデュースしております。
この6年間、さまざまなジャンルの娯楽と向き合い、知らなかった世界で生きている方たちと出会い。 これまで暮らしていた演劇界とは違う景色を眺めながら、たくさんのことを学ばせていただきました。 娯楽百貨の興行は落語会が中心なので、当然落語家の方たちと交流を図る機会が多く。会話をすれば必ずご自身の師匠の話になる。人の数だけ師弟関係あり、師匠への想いがありました。演劇を離れていた数年間で最も心を引き付けられたものだからこそ作品として形に残したい。 『タットビ』では神聖であり、時に残酷な《師弟》という関係を描いてみたいと思います。
演劇活動を再開するときはDoctor Shoppingでやりたいと決めていました。 [Doctor Shopping]は私個人のプロデュースユニット。ソロユニットから演劇を始めた自分にとってはまさに原点に回帰した形です。しかも劇場は新宿シアタートップス。前身のTHEATER/TOPSは大変思い入れのある空間です。 もう一度この場所に戻ってこられた喜びは筆舌に尽くしがたいものがあります。
そして出演者はジャンルを超えて集結した、ここでしか見られないメンバーばかり。混ぜたら何色になるのかも想像できない個性豊かな9人の勇者とともに突き進む所存でございます。 たった5日間の短い公演ではございますが、ぜひ足を運んでいただけたらと思います。
黒川麻衣
【プロフィール】黒川麻衣(くろかわまい):
東京生まれ。明治大学文学部(演劇学専攻)卒業。大学在学中に1年間のスペイン留学を経て、帰国後本格的に演劇活動開始。 1992年¡OJO!(オッホ)を結成、1995年劇団化。2008年4月、「熱帯」に改名を機に主宰に就任。 ¡OJO!と熱帯、すべての作品の脚本・演出を手がける。2023年 個人プロデュースユニット[Doctor Shopping]で再始動。脚本・演出以外にもテレビや劇団KAKUTAへダンス振付。ENBUゼミナール演劇講師 やキャリア10年目の俳優のためのワークショップ「熱帯ラボ」にて人材の育成や音響 ワークショップ「soniiiiido」の監修にも携わる。2017年に落語会興行などのイベント企画【娯楽百貨】を設立。代表となる。舞台人ならではの発想で、新しいスタイルの演芸やイベントを提案する。演芸プロデュースの他に、YouTube娯楽百貨チャンネルの全コンテンツの企画・編集・プロデュース、落語家の昔昔亭A太郎主演のWEBドラマ「A太郎の区々たる問 題」では監督にも挑戦している。劇作家・演出家から振付家、映像監督、演芸プロデューサーまでジャンルを超えたさまざまな分野で活動を展開している。
公演情報
Doctor Shopping『タットビ』
浅見 紘至(デス電所)
入船亭 扇橋
工藤 史子(ロリータ男爵)
高田 歩
土屋 翔(劇団かもめんたる)
中村 栄美子(tsumazuki no ishi)
ピクニック(吉本興業)
前川 健二(劇団スカッシュ)
山田 伊久磨
(50音順)
東京都新宿区新宿3-20-8 WaMall TOPS HOUSEビル4F
■公演期間:2023年11月8日(水)〜12日(日)
■タイムスケジュール
2023年
11月08日(水)19:00
11月09日(木)19:00
11月10日(金)14:00 19:00
11月11日(土)13:00 18:00
11月12日(日)14:00
受付開始は開演の45分前、開場は開演の30分前
前売4,800円(当日5,000円)
ペア9,000円(パスマーケットのみ)
U222,200円(パスマーケットのみ)