一緒に笑って感動した、あの感情にみんなで戻ろう! 『テイルズウィーバー』コンサート、ネクソン担当者と演奏者のプロフェッショナルな仕事を深堀り~楽曲アレンジ情報はファン必読!

インタビュー
クラシック
アニメ/ゲーム
2024.12.17

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株式会社ネクソンが2004年に日本にてリリースしたMMORPG『テイルズウィーバー』は今年(2024年)20周年を迎え、カフェや大規模タイトルとのコラボなど様々なお祝いイベントを実施している。その最終章を飾るのが、来たる2025年1月開催予定のオーケストラコンサートだ。

今回はこのプロジェクトに関わる重要人物4名に話を聞いた。企画運営側であるネクソンがこのイベントに込める想い、それを受けて真摯に音を編む編曲者、そしてそれらをファンに届ける役目を司る指揮者とピアニスト。ここでしか読めない情報が満載なので、ぜひ『テイルズウィーバー』ファンは熟読してほしい。

300以上の曲数から選抜。「過去」から「未来」へ――

呉 主熙(オ・ジュヒ)氏/株式会社 ネクソン IPビジネスチーム リーダー

呉 主熙(オ・ジュヒ)氏/株式会社 ネクソン IPビジネスチーム リーダー

『テイルズウィーバー』を展開するネクソンが手掛けるゲーム作品には、もうひとつ『メイプルストーリー』というMMORPGがある。2023年に20周年を迎え、記念コンサートを開催した。

(呉)「プレイヤーさんからの反響のみならず、社内の評判も良かったため、今回の『テイルズウィーバー』コンサートプロジェクトに繋がりました。2年連続で開催することになり、すごく嬉しく思っています。

去年の公演は、もちろん私も会場で聴きました。音を肌で感じる新鮮な経験で、会場には、涙を流しているお客さんもいました。その姿に、私も感動を抑えられなくて。今でも忘れられない体験です。あの一体感は会場でしか感じられないと思うので、今回のコンサートでも多くの人に体感していただけたらと思っています」

こう話したのは株式会社 ネクソン IPビジネスチーム リーダーの呉 主熙(オ・ジュヒ)氏だ。自身もプレイヤーであり、現在はネクソンIPの認知拡大のため、オフラインを中心としたダイレクトな体験施策を企画するチームに在籍している。

(呉)「前回はフルオーケストラにこだわりましたが、今回は作品にピアノ曲が多いこともあり、ピアノコンチェルトをメインにお届けします。ゲーム音楽のコンサートではあまり見ない編成だと思うので、そこも楽しみにしていただきたいですね」

今回は、『20年の軌跡』をテーマに、長い年月の中で実装された300曲を超える楽曲の中から、厳選されたプログラムを届ける。

(呉)「ユーザーの皆さんの思い出深い曲、またはゲーム内のとある場所、とあるエピソードに関わる音楽……などを中心に演奏曲を選定しました。20周年を記念するとともに、今後の展望ということで、過去から未来へつながるような構成になっています。なので曲順(プログラム)にも注目していただけたら」

(C)2009 NEXON Korea Corporation and NEXON Co., Ltd. All Rights Reserved.

(C)2009 NEXON Korea Corporation and NEXON Co., Ltd. All Rights Reserved.

演奏会の顔でもある、キービジュアルも気になるところ。男性キャラクターが白、女性キャラクターが赤のドレスを着用している、19人の華やかなビジュアルだ。

(呉)「ゲームのキャラクターがクラシックコンサートに参加するというコンセプトで制作しました。ピアノコンツェルトなので、イェフネンが弾くピアノを真ん中に配置しています。実際のオーケストラは白黒の衣裳が多いと思うのですが、ビジュアルでは鮮やかに表現したく、女性は赤のドレスにしています。

このキービジュアルを使用したグッズも制作していて、特に注目していただきたいのは、オルゴールです。記念に『音』を持って帰ってもらい、キービジュアルを見ながら(オルゴールを)聴いて、コンサートを思い出してもらえたらうれしいです」

近年のゲームやアニメのコンサートでは、作品の映像がスクリーンに映し出され、観客は視覚で味わいながら音を堪能するという演出がスタンダードだ。今回のコンサートでも、生演奏ならではの演出にもこだわりたい、とゲームの昔の画面や映像の演出が予定されているそうだ。

(呉)「今見たらすごく古いなと思ってしまうのですが(笑)、そういう過去の映像でも、昔を懐かしんでもらえたらと。今ゲームを離れてしまっている人でも、かつてのゲーム体験を思い出してもらえるようなコンサートにしたいと思っています」

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