理念は「いつ、誰が見ても楽しめる作品作り」 徹底した"観客至上主義"が話題の劇団ゴールデンタイム!へインタビュー

インタビュー
舞台
2016.3.16
劇団ゴールデンタイム!『流星パラディーゾ』

劇団ゴールデンタイム!『流星パラディーゾ』

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『いつ、誰が見ても楽しめる作品』の理念のもと、2012年より活動を続ける「劇団ゴールデンタイム!」。あらゆる世代の観客を意識した作品内容はもちろんのこと、購入から公演当日の来場、退館まで、ストレスなく楽しめる環境作りにも配慮している劇団だ。今回、そんな劇団ゴールデンタイム!の主宰・佐東丞にインタビュー取材を敢行。劇団史上初の再演公演であり、また異例の3チームごとの上演となる『流星パラディーゾ』への意気込みや、今後の劇団の野望についてまでたっぷり伺った。

 

劇団ゴールデンタイム!の活動をスタートさせた経緯を教えてください。
ゴールデンタイム!の母体は、かつて代表の佐東が活動していた演劇ユニットです。演劇ユニットを解散し、新しい目標を持った「劇団」としての団体を立ち上げたい。その佐東の申し出(思い付き)に賛同してくれた「長澤 嶺」、「青柳 みさと」の2名と2012年の春に劇団を旗揚げしました。

 

 
劇団ゴールデンタイム!の作品の特徴や雰囲気、作風といえるものがあれば教えてください。
劇団を旗揚げした際に新しい目標として定めた「いつ、誰にでも楽しんで頂ける作品作り」を遵守した作品作りを行っています。初めて舞台演劇に触れる方にも違和感や不安を感じさせない様、「難解な演劇的表現」を徹底的に排除しています。「意味が分からない=つまらない」というのが、お客様にとって最大のストレスと考え、どうすればもっとお客様に楽しんで頂けるかをメンバー一同常に考えています。作品としては、一本の映画やドラマ、アニメの様な気軽に楽しめる「見易さ」を追求した作品を上演しています。演劇を楽しんで頂いている際は現実から少し離れて楽しんで頂きたいという想いから、作品としてはファンタジーやSF要素のある作品を上演することが多いですが、基本は「人が人を想う気持ち」を描いた作品を作り続けています.
劇団ゴールデンタイム!『ノンフィクション≠セレナーデ』(2015年12月)

劇団ゴールデンタイム!『ノンフィクション≠セレナーデ』(2015年12月)

次回公演『流星パラディーゾ』について、作品のあらすじを教えてください。
物語の舞台は昭和40年代。アポロ11号の月面着陸により天体ブームが巻き起こった日本の、とある天文台で出会い恋に落ちた男女に訪れる様々な出来事、苦難を描いた作品となっております。いざなぎ景気やオイルショック等が起こる激動の昭和と2015年。時代を行き来しながら物語が展開していきます。昭和という時代を生きた人々と平成の世を生きる人々。一見、何も接点がない様に見える登場人物達が物語が進行していく内に関係性が明らかになっていく……というのがメインストーリーです。二人が苦難の先に辿り着いた星空をお客様にお楽しみ頂きたいと思っています。

 

次回公演『流星パラディーゾ』の見どころを教えてください。
今回はOld style、New style、paradiso styleと3チームに分かれて上演を行います。Oldは初演の雰囲気を基調とした作品作りを。Newは初演とは異なる演出を。主役の恒星と飛鳥は各チーム毎に違うキャストを配役しています。同じ物語ですが、どのチームを観ても全く違う印象の作品をお届け出来ると思います。また3チーム目となるParadisoですが、ここには現在小劇場で注目されている若手の役者さん達が多数出演します。スケジュールの都合により2ステージのみですが、他の劇団では見ることが出来ない若手役者陣の姿を楽しんで頂けるのではないかと思ってます。舞台セットでも今回は見所を多数用意しています。初演でも舞台上に存在した天体望遠鏡は健在です!しかし今回はそれだけでなく稼動する〇〇〇とか、どこまでも拡がる〇〇とか、視覚的にも楽しんで頂けるギミックを多数用意する予定です。

 

『流星パラディーゾ』は再演とのことですが、初演から内容の修正・変更はありますでしょうか。あるとすれば、その変更を決めた理由や経緯をお教えください。
2015年に初演を行ったばかりなので、大幅な改訂は行っていません。ですが、当時のキャストをイメージして描いた作品ですので、今回のキャスト陣とイメージが変わる部分が勿論あります。なので、その微調整を稽古で行っている形です。キャストの数だけニュアンスが変わっていますので、微妙な違いもお楽しみ頂けたら幸いです。

劇団ゴールデンタイム!『流星パラディーゾ』(2015年3月)

劇団ゴールデンタイム!『流星パラディーゾ』(2015年3月)

劇団ゴールデンタイム!の今後の展望・野望があれば教えてください。
今までは年に3~4本の上演を行ってきましたが、今回の「流星パラディーゾ」以降は劇場規模が拡大する為、少しだけ年間の公演回数が減る予定です。劇場規模拡大に伴い、来年2017年の1回目に行う公演で動員数1000名突破を目指して活動を行って参ります。ですが、看板に掲げています「いつ、誰にでも楽しんで頂ける作品作り」は変わることなく、お客様の満足度に重点を置き、活動を続けていく所存です。また、上演時間に関しても「120分程度」が主流の演劇界において、私共は「80~90分」という短時間の作品作りに今後、力を入れていく予定です(※流星パラディーゾは90分予定)。

 

劇団ゴールデンタイム!に関心を持たれた方に、メッセージをお願いいたします!
「小劇場の舞台って見てみたいけど敷居が高くて……」、「小劇場って何だか怖い……」、「演劇って長くてお尻痛くなるんだよな……」などのイメージを持たれていらっしゃるお客様!是非、ゴールデンタイム!へ一度足をお運び頂けたら嬉しいです!!初めてのお客様にもストレスフリーで気軽に楽しめる作品と環境で、私達は劇場で皆様をお待ちしております!

 

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イベント情報
劇団ゴールデンタイム!
『流星パラディーゾ』


日時:2016年4月6日(水) ~ 2016年4月10日(日)

会場:新宿シアター・ミラクル

出演者:
長澤嶺、青柳みさと、手塚優希、高橋茉里、森野熊、秋山ひらめ、佐東丞、【以上、劇団ゴールデンタイム!】、青葉彩花【N】、井家久美子(劇団アニマル王子)【P】、小木珠実【O】、尾崎亜梨子(monokas。)【P】、ORCA【O】、木内淳【O,P】、コイズミショウタ(コジョ)【N】、斉藤尚也(劇団すごろく)【O,N】、佐藤辰海(guizillen)【P】、三瓶真理【O,N】、新谷桃子【P】、末安陸【P】、長沢彩乃(各駅停車)【O,N】、松下由実【N】、やないさき(白米少女)【P】、渡辺敏康(guizillen)【P】
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