ベビレ×Wienners、クアトロで激突「100年後も思い出して」

レポート
音楽
2015.8.5
「ROCK UP!!! vol.01」でのベイビーレイズJAPANによるライブの様子。

「ROCK UP!!! vol.01」でのベイビーレイズJAPANによるライブの様子。

「@JAM」と音楽ナタリーによるライブイベント「ROCK UP!!! vol.01」が7月29日に東京・渋谷CLUB QUATTROにて開幕。ホストを務めるベイビーレイズJAPANがWiennersと激しいツーマンライブを繰り広げた。

アイドルグループがシリーズごとにホストを務め、ロックバンドと対バンライブを繰り広げる「ROCK UP!!!」。その初回シリーズのホストを務めるベビレは開幕戦でWiennersと激突し、彼女たちのテーマである“IDOROCK”を体現するようなエモーショナルなライブでオーディエンスを楽しませた。

先攻は今年5月にKOZO(Dr)、アサミサエ(Vo, Key)が加入し新たなスタートを切ったWienners。軽快なBGMに乗ってメンバーがステージに登場すると玉屋2060%(Vo, G)はギターをかき鳴らしながら「『ROCK UP!!!』にやって参りました! 我々がWiennersだ!」と叫び「DIAMOND DUST」で疾走感あふれるライブをスタートさせた。

1曲目でフロアの空気を温めた玉屋は「ぶっ飛ぶ準備はできてますか!? 一緒に天の上まで行きましょう!」とオーディエンスを煽り「十五夜サテライト」を投下。歌唱後、∴560∵(B, Cho)は「今日はすげえ素敵な場になってると思う。でもこれをもっともっと1つにするのは俺たちであってベイビーレイズJAPANであってみんなであると思ってるから。すごいオープンな気持ちで最後まで楽しんでいきましょう!」と述べ「シャングリラ」へとつないだ。曲の後半では玉屋から「今日はベイビーレイズJAPANとのツーマンライブということで『J・A・P・A・N』コールでお願いします」と提案があり、オーディエンスと“JAPANコール”を行って虎ガー(ベイビーレイズJAPANファン)を大いに沸かせた。

MCで∴560∵は「正直なことを言うよ。今日はすげえ面白いことになるって思ってたし、ステージに上がったけど予想を超える何かがここにあって。みんなのハッピーな波がハンパない。今日は間違いないね!」と笑顔でオーディエンスに語りかける。その後Wiennersは「ドリームビート」「VIDEO GIRL」「Justice4」を連投し、さらにフロアの熱気を上昇させていく。

疾走感あふれるサウンドで会場に熱気の渦を生み出した4人。玉屋は「本当に夢中になれるものが大事。今、アイドルとバンドが対バンするのなんて物珍しいことでもなんでもなくて、それだけでは意味をなさなくなってきてると思う。俺も楽しかっただけじゃ嫌だ。それに今日どんなに楽しくっても来年になったら忘れてしまうんですよ。時の流れとはそういうものなんですよ。だから10年後、100年後も、思い出して『あの日はよかったね』という日にしていきたいし、今日のお客さんがずっとそう思ってくれることを願ってます! 今日は本当にありがとうございました!」と熱く語り、「Hello Goodbye」を歌い上げた。

ヒートアップするフロアにラストナンバーの「蒼天ディライト」が鳴り響き、虎ガーを含むすべてのオーディエンスが飛び跳ねながら彼らのサウンドを体いっぱいに浴びる。玉屋は「Wiennersでした! また会おうね! ありがとう!」と挨拶し、ベイビーレイズJAPANへバトンを渡した。

Wiennersが作り出した熱気が冷めやらぬ間に「Overture」に乗せて登場した後攻のベビレ。すでにエンジンの温まった虎ガーからの熱烈なコールを受けて5人は、挨拶代わりの「SHOW TIME」でライブをスタートさせた。ヘッドバンギングで虎ガーと一体感を演出した彼女たちは、続いて玉屋が楽曲提供した「虎虎タイガー!!」「栄光サンライズ」「2years」を畳みかけ、Wiennersファンも大いに楽しませた。

歌唱後のMCで大矢梨華子は「Wiennersさんのライブをずっと観ててプレッシャーを感じてますが、ガチンコ勝負ということで本気でWiennersさんにぶつかっていきたいと思います!」と宣言。そしてライブ中盤で彼女たちは会場全体で踊る「世界はチャチャチャ!」や「チャリンコアイドル」「ぶっちゃけRock'n はっちゃけRoll」といったコミカルなナンバーを続け、8月19日にシングルリリースされる新曲「Pretty Little Baby」を軽やかに歌い上げた。

ライブ終盤では「Pretty Little Baby」のカップリング曲「Pondering」が初披露された。傳谷英里香は同曲について「私たちの魂の叫び」と解説し、メインボーカルの林愛夏は文字通り魂を解き放つかのごとく同曲を熱唱してオーディエンスの大歓声を誘った。激しい運動量の「Pondering」から「S.O.K」「ベイビーレイズ」とアップテンポな楽曲を畳みかけた5人は、ラストにエモーショナルなナンバー「夜明けBrand New Days」をセレクト。彼女たちが放つ心揺さぶる歌声に会場全体が1つになり、大歓声を受けながら5人はライブを終えた。

エンディングではWiennersが再びステージに登場。自身が手掛けた楽曲のパフォーマンスをライブで目の当たりにした玉屋は「連続でやってもらって、本当に素晴らしかったです」と感想を述べる。さらに玉屋は「のっけからファンの皆さんのレスポンスがいい!」と虎ガーを称賛。アサミは「『Pondering』最高でした!」と新曲の感想を述べ、KOZOも「今日は本当に楽しかったです!」とライブを振り返った。∴560∵は「最高の夜でした! これからもWiennersをよろしくお願いします」とコメントした。

ベビレは傳谷が「今日のライブを経験できたことを幸せに思ってます。この夏は“IDOROCK”を追究してきたいです」と最後にこの日の感想を述べ、「ROCK UP!!!」の初戦を締めくくった。なおベイビーレイズJAPANがホストの「ROCK UP!!!」は、昨日8月3日にザ・チャレンジとのツーマンライブが行われた。さらに彼女たちは8月12日に最終戦としてシナリオアートとの対バンライブを繰り広げる。

ROCK UP!!! vol.01 supported by ナタリー&@JAM
2015年7月29日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト

Wienners

01. DIAMOND DUST
02. 十五夜サテライト
03. シャングリラ
04. ドリームビート
05. VIDEO GIRL
06. Justice4
07. Hello Goodbye
08. レスキューレンジャー
09. 蒼天ディライト

ベイビーレイズJAPAN

01. SHOW TIME
02. 虎虎タイガー!!
03. 栄光サンライズ
04. 2years
05. 世界はチャチャチャ!
06. チャリンコアイドル
07. ぶっちゃけRock'n はっちゃけRoll
08. Pretty Little Baby
09. Pondering
10. S.O.K
11. ベイビーレイズ
12. 夜明けBrand New Days

ROCK UP!!! vol.01 supported by ナタリー&@JAM

2015年8月12日(水)東京都 渋谷CLUB QUATTRO
<出演者>
ベイビーレイズJAPAN / シナリオアート

音楽ナタリー
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