第5回 国際音楽祭NIPPON

2017.1.27
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左:諏訪内晶子 右:藤倉 大 PhotoM.Terashi/Tokyo MDE

 

 5月26日から7月30日に開催される、第5回 国際音楽祭NIPPONの記者会見が2016年12月15日に都内で行われた。
 13年からスタートした同音楽祭は、芸術監督の諏訪内晶子が「音楽を届けるべきところに継続的な支援をしたい」という想いから始めたもの。「トップ・クオリティ」「イントロダクション・エデュケーション」「コラボレーション with アート」「チャリティ・ハート」を4つの柱として掲げ、今回は東京・名古屋・岩手県久慈の3ヵ所で開催される。

 諏訪内は「若い演奏家たちが演奏するということは未来を向くということ。音楽で伝える喜びを子どもたちに感じてもらいたい」と語った。

 ヴァイオリンとピアノの曲『Pitter-Patter』を書いた藤倉は「小さな子どもが『ピタパタ』と歩いているようなかわいらしい曲になったかと思います。ヴァイオリンソロのヴァージョンもあります。世界初演に立ち会うということは特別なことです。何も考えずに音楽を聴いてほしいと思います」と語った。

 チャイコフスキー国際コンクール優勝者3人によるコンサート(5/30名古屋,5/31東京)では、諏訪内晶子(1990年ヴァイオリン部門)、マリオ・ブルネロ(86年チェロ部門)、ボリス・ベレゾフスキー(90年ピアノ部門)がトリオで初共演する。15年振りの共演となる諏訪内とベレゾフスキーによるデュオコンサート(7/4名古屋,7/5東京)では、藤倉大「Pitter-Patter」の世界初演が行われる。

 名古屋の徳川美術館講堂で行われるオープニング特別イベント(5/27)や、久慈市でのチャリティ・コンサート(7/30)、レナード・スラットキン指揮デトロイト響のオーケストラ公演(7/19)も行われるほか、諏訪内、戸田弥生、マリオ・ブルネロが講師を務めるマスタークラスも開催される。
 
 企画制作のKAJIMOTO代表取締役社長 梶本眞秀は、本企画について、次のように語った。

諏訪内晶子は、ヴァイオリニストが抱えている問題に自分から立ち向かっていこうと、こういう音楽祭を作り、1つのビジョンを拡げている。そうした演奏家としての立ち位置を素晴らしいなと感じています。

 作曲家のピエール・ブーレーズさんは、古い曲をずっと演奏していたのではいつか音楽芸術に終わりがくる、新しいものを作っていけと、つねづね言われていました。そのブーレーズさんから藤倉大さんという若い作曲家がいると紹介されました。いまこうやって藤倉さんと一緒に記者会見をしていて不思議な感じがします。この素晴らしいプロジェクトが続いていってほしいなと思います」

(ぶらあぼ2017年2月号 News&Topicsに加筆)


国際音楽祭NIPPON
http://imfn.jp/