千住真理子(ヴァイオリン) & スーク室内オーケストラ 弦の美音に浸る喜び
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名ヴァイオリニスト千住真理子が、厚い信頼を寄せるスーク室内オーケストラとともにヴィヴァルディの「四季」他を奏でる。
2015年にデビュー40周年の節目を迎え、リサイタルにレコーディングにと多彩な活動が続く千住真理子。長年共演してきたスーク室内オーケストラとの共演は、「言葉を越えた魂の語らい」だという。
プログラムには、そんな音楽を通じた親密な対話を堪能できるであろう名曲が並ぶ。四季折々の風物詩を描写したヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集「四季」に加えて、バッハ「2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調」(マルティン・コスとの共演)、モーツァルト「アダージョ K.261」と「アレルヤ」、カッチーニ「アヴェ・マリア」で、ヴァイオリン・ソロを披露する。「すっかり身体の一部になってきた」という名器、ストラディヴァリウス「デュランティ」の美音にたっぷりと浸れるのも魅力。
スーク室内オーケストラはチェコの作曲家ヨセフ・スークにちなんで、その生誕100周年となる1974年に設立された楽団である。2000年までは作曲家の孫にあたる同姓同名のヴァイオリニスト、ヨセフ・スークが芸術監督を務めていた。現在の芸術監督はコンサートマスターのマルティン・コス。バロックから現代作品まで幅広いレパートリーを誇り、レコーディング活動も活発に行っている。グリーグ「ホルベアの時代から」で、その精妙なアンサンブルを楽しめるだろう。
文:飯尾洋一
(ぶらあぼ 2017年1月号から)
千住真理子(ヴァイオリン) & スーク室内オーケストラ
2017.2/15(水)19:00 東京オペラシティ コンサートホール
問合せ:ジャパン・アーツ 03-5774-3040
http://www.japanarts.co.jp/
他公演 2017.2/12(日)ザ・シンフォニーホール(ABC