ルノワール、ルソーらの作品を通じて“タイムトラベル”  『19世紀パリ時間旅行―失われた街を求めて―』展が練馬区立美術館にて開催

2017.2.3
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アート

アドルフ・マルシアル=ポテモン《ロラン=プラン=ガージュ通り(袋小路)》1864年 エッチング、紙(『いにしえのパリ』1866年より) 鹿島茂コレクション

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練馬区独立70周年記念展『19世紀パリ時間旅行―失われた街を求めて―』が、2017年4月16日(日)~6月4日(日)にかけて練馬区立美術館にて開催される。

パリの長い歴史の中で、もっとも衝撃的であったのは「パリ大改造」(1853-70)と言われる都市整備事業だ。これは、時の皇帝ナポレオン3世の肝いりで着手された事業で、パリの景観を都市へと様変わりさせる契機となった。この大手術を経たパリの景観は、印象派をはじめとした画家たちの格好の題材となり、多くの作品に描かれている。

アンリ・ルソー《エッフェル塔とトロカデロ宮殿の眺望》1896-98年 油彩、カンヴァス ポーラ美術館

モーリス・ユトリロ《モンマルトルのキュスティーヌ通り》1938年 油彩、カンヴァス 松岡美術館

ピエール=オーギュスト・ルノワール《森の散歩道(ル・クール夫人とその子供たち)》1870年 油彩、カンヴァス 公益財団法人吉野石膏美術振興財団(山形美術館に寄託)

本展は、フランス文学者の鹿島茂氏による『失われたパリの復元』(『芸術新潮』連載)をもとに、19世紀パリの全体像に迫るもの。絵画や衣装など多様な美術作品を通して、パリの歴史を辿り、大改造以前・以後のパリを総覧することができる。まさに、19世紀の首都・パリという都市と社会、そして美術を見つめる“タイム・トラベル”に出発できる展覧会となるだろう。気になる方はぜひ足を運ぼう。

ポール・シニャック《ポン・ヌフ》1927年 水彩、紙 茨城県近代美術館

エドガー・ドガ《赤い衣裳をつけた三人の踊り子》1896年 パステル、紙 大原美術館

 

イベント情報
練馬区独立70周年記念展 『19世紀パリ時間旅行―失われた街を求めて―』

会 場:練馬区立美術館
会 期:2017 年4月16日(日)~6月4日(日)
休館日:月曜日
開館時間:10:00~18:00 ※入館は17:30まで
観覧料:一般800 円、高・大学生および65~74 歳600 円、
中学生以下および75 歳以上無料(その他各種割引制度あり)
*一般以外の方(無料・割引対象者)は、年齢等の確認できるものをお持ちください。 
主 催:練馬区立美術館(公益財団法人練馬区文化振興協会)、毎日新聞社
後 援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
協 力:新潮社、公益財団法人京都服飾文化研究財団
http://www.neribun.or.jp/museum.html
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