特別展覧会『海北友松』が4月より開催 京都国立博物館の開館120周年を記念して
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重要文化財 雲龍図 海北友松筆 建仁寺(京都) 慶長4年(1599) 通期展示
特別展覧会『海北友松』が、2017年4月11日(火)~5月21日(日)まで、京都国立博物館にて開催される。
本展は、京都国立博物館の開館120周年を記念して開催される春季特別展だ。海北友松は、桃山時代に活躍した絵師で、2015年に没後400年を迎えた。武門に生まれながら期せずして絵師となったことで知られ、その作風には武士の気概と絵師の誇りが込められている。また友松は、謎多い前半生の後、60代から画壇に名乗りをあげた遅咲きの絵師でもある。
重要文化財 海北友松夫妻像 海北友雪筆/海北友竹賛 (画)江戸時代 17世紀、(賛)享保9年(1724) 通期展示
山水図屏風(左隻) 海北友松筆 桃山時代 16世紀 通期展示
柏に猿図(右隻) 海北友松筆 サンフランシスコ・アジア美術館(米国) 桃山時代 16世紀 通期展示 Photograph ©Asian Art Museum of San Francisco
本展では、そんな友松の代表作に加え、数少ない初期作や新発見・初公開の作品が展示される。さらに、諸人との交流がうかがえる書状や文書を70余件もあわせて紹介。また1958年にアメリカの美術館が所蔵して以来、戻ることがなかった幻の最高傑作「月下渓流図屏風」が日本に里帰りして展示される。最晩年にして友松が辿りついたが今日の到達点を知ることができよう。
重要文化財 松に叭々鳥図襖 海北友松筆 禅居庵(京都) 慶長2年(1597) 京都・妙智院蔵 後期展示(5/2~5/21)
重要文化財 竹林七賢図(左隻) 海北友松筆 建仁寺(京都) 慶長4年(1599) 通期展示(ただしこの場面は前期展示、4/11~4/30)
重要文化財 雲龍図屏風 海北友松筆 北野天満宮(京都) 桃山時代 17世紀 通期展示
後陽成天皇女房奉書(中院通勝宛) 桃山時代 17世紀 通期展示
なお、会場となっている京都国立博物館はこれまでに、狩野永徳展(2010年)、長谷川等伯展(2010年)、狩野山楽・山雪展(2013年)、桃山時代の狩野派展(2015年)と、桃山絵師に焦点を当てた特別展を10年にわたって開催してきた。本展はその桃山絵師シリーズの完結展としての側面ももっているとのこと。
重要文化財 花卉図屏風(右隻) 海北友松筆 妙心寺(京都) 桃山時代 17世紀 通期展示
月下渓流図屏風(右隻) 海北友松筆 ネルソン・アトキンズ美術館(米国) 桃山時代 17世紀 通期展示 Photography by Mel McLean, courtesy of the Nelson-Atkins Museum of Art
会期:2017年4月11日(火)~5月21日(日)
※会期中、一部の作品は展示替えを行います。主な展示替:前期 4月11日~4月30日/後期 5月2日~5月21日
開館時間:午前9時30分~午後6時
※金・土曜日は午後8時まで(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日
会場:京都国立博物館 平成知新館【東山七条】
http://www.kyohaku.jp/