新国立美術館・森美術館が初の共同企画 『サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで』を開催
イー・イラン《うつろう世界》(「偉人」シリーズより)2010年 ミマキデジタル・インクジェット・プリント、酸性染料、ろうけつ・藍染め、絹 140.5 x 298 cm Courtesy: Silverlens Galleries, Makati, The Philippines
2017年7月5日(水)~10月23日(月)にかけて、東南アジア現代美術展『サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで』が、国立新美術館と森美術館にて開催される。
本展は、2017年がASEAN(東南アジア諸国連合)設立50周年にあたることを記念して開催されるもの。同じ六本木エリアにある国立新美術館、森美術館両館長が発案し、国際交流基金の賛同により実現した。2年半にわたる現地調査を経てASEAN10カ国より85組(予定)のアーティストを選定、計約180点の作品を2館の会場に展示する、初の共同企画展となる。
ホー・ルイ・アン《ソーラー:メルトダウン》2014年~ ビデオ、デジタルプリント、ソーラー電池式玩具 60分 Courtesy: Maezawa Hideto; TPAM Performing Arts Meeting in Yokohama, 2016
コウ・グワンハウ《シュ・ティエシェン――アーカイブから見る作家の100年》2014年 南洋理工大学CCAレジデンシー・スタジオ、シンガポールの印刷物、資料現物 サイズ可変 所蔵:シュ・ティエシェン&シンガポール・アート・アーカイブ・プロジェクト 撮影:Koh Nguang How
アラヤー・ラートチャムルンスック《私たちが若かったころ》(「女性像」シリーズより)1990年 エッチング、紙 38.9 x 93.4 cm 所蔵:森美術館、東京
スラシー・クソンウォン《黄金の亡霊(現実に呼ばれて、私は目覚めた)》2014年 金のネックレス、工業用毛糸、ネオン管、鏡、写真、他 サイズ可変 パフォーマンス風景:台北ビエンナーレ2014
多民族、多言語、多宗教の東南アジア地域ではダイナミックで多様な文化が育まれてきた。経済発展が目覚ましい近年、その現代アートの動向にも世界中から大きな注目が集まっている。タイトルになった「サンシャワー(天気雨)」は、晴れていながら雨が降る不思議な気象で、熱帯気候の東南アジア地域では頻繁にみられるもの。またこの言葉は、さまざまな政治的、社会的、経済的変化を遂げてきたこの地域の状況を示すメタファーでもあるとのこと。
東南アジア現代美術を紹介する展覧会としては、国内過去最大規模のものとなる本展。気になる方はぜひ足を運ぼう。
ジョンペット・クスウィダナント《言葉と動きの可能性》2013年 原動機のないモーターバイク、旗 サイズ可変 所蔵:森美術館、東京
ニュー・ゼロ/アイ・コー《村の美術学校》2015年~
コラクリット・アルナーノンチャイ《おかしな名前の人たちが集まった部屋の中で歴史で絵画を描く3》2015年 ビデオ 24分55秒 Courtesy: Carlos/Ishikawa, London; Clearing, Brussels/New York
イセ《アナザー・ストーリー》のためのドローイング 2017年
会 期 : 2017年7月5日(水)~10月23日(月)
会 場 : 国立新美術館 企画展示室2E、森美術館
主 催 : 国立新美術館、森美術館、国際交流基金アジアセンター
企 画 :
【国立新美術館】米田尚輝(研究員)、喜田小百合(アソシエイト・フェロー)、
武笠由以子(研究補佐員) 、長屋光枝(主任研究員)
【森美術館】 片岡真実(チーフ・キュレーター)、荒木夏実(キュレーター)、近藤健一(キュレーター)、
椿 玲子(アソシエイト・キュレーター)、徳山拓一(アソシエイト・キュレーター)、
熊倉晴子(アシスタント・キュレーター)
【東南アジア インディペンデント・キュレーター】
マーヴ・エスピーナ(アーティスト、フィリピン)、オン・ジョリーン(マレーシア)、
グレース・サンボー(インドネシア)、ヴェラ・メイ (シンガポール)
一般問い合わせ: ◎ハローダイヤル 03-5777-8600 ◎展覧会ホームページ sunshower2017.jp