アルティ弦楽四重奏団 & 萩原麻未(ピアノ) 名手5人が織り成す親密な“音の語らい”

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クラシック
2017.3.13


 非常に楽しみな顔合わせだ。日本を代表する弦の名手たちで組織され、20年近くにわたり活動を続ける「アルティ弦楽四重奏団」。そして、2010年にジュネーヴ国際コンクールのピアノ部門を制して以来、国際的な注目を浴びる萩原麻未。5人の名手がステージ上で、親密な“音の語らい”を交わす。

 同弦楽四重奏団は1998年、新日本フィルの豊嶋泰嗣、都響の矢部達哉と2人のソロ・コンサートマスターに、国際的に活躍するヴィオラの川本嘉子とチェロの上村昇が加わり、京都府立府民ホール(アルティ)の開館10周年を記念して結成。今や全国各地で活動を展開している。一方の萩原も、国内外の第一線楽団と共演を重ねるなど、活躍を続けている。

 今回のプログラムには、2つのピアノ五重奏曲の傑作を据えた。まずは、特有の民族色に彩られ、特に深い哀愁を湛えた第2楽章「ドゥムカ」もよく知られる、ドヴォルザークの第2番を披露。そして、宵闇の中から、やがて力強い情熱が沸き起こってくるような、ブラームスの作品で締め括る。

文:笹田和人
(ぶらあぼ 2017年1月号から)


アルティ弦楽四重奏団 & 萩原麻未(ピアノ)
2017.3/25(土)14:00
相模女子大学グリーンホール
問合せ:Move 042-742-9999
http://hall-net.or.jp/01greenhall/

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