猿之助「五月花形歌舞伎」で宙乗り1000回、勘九郎&七之助との共演に笑顔

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2017.3.22
左から中村七之助、市川猿之助、中村勘九郎。

左から中村七之助、市川猿之助、中村勘九郎。

5月に大阪・大阪松竹座にて上演される「五月花形歌舞伎」に向けた取材会が、本日3月21日に都内にて行われ、出演者の市川猿之助中村勘九郎中村七之助が出席した。

3人が同劇場で共演するのは、2009年2月に上演された「二月花形歌舞伎」以来8年ぶり。当時を振り返って勘九郎は「一緒にやれた時間は私にとって宝物。猿之助さんと共に大阪に行くことができてうれしい」と答え、「この3人で演るのが懐かしいです。互いの呼吸はわかっているので、あとは精一杯演じるのみ。大阪の皆さん、楽しみにしていてください」と観客に呼びかける。また猿之助は本公演について、「(中村屋と澤瀉屋)それぞれの家が得意としている演目が揃っています」と自信を見せた。

今回の上演演目に選ばれたのは、「戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)」「金幣猿島郡 二面道成寺(きんのざいさるしまだいり ふたおもてどうじょうじ)」「野崎村(のざきむら)」「怪談乳房榎(かいだんちぶさのえのき)」の4本。「四月大歌舞伎」で披露される「奴道成寺(やっこどうじょうじ)」に続き、2カ月連続で「道成寺」を演じる猿之助は「『二面道成寺』は、現代にも通じる点の多い、藤原忠文と清姫のくだりに限定して上演しようと思っています」と構想を明かす。

また猿之助は、5月16日公演にて宙乗り通算1000回を達成予定であることに触れ、「意外とあっという間だった」と回答。「おじ(市川猿翁)の記録を超すには、あと4000回宙乗りしないといけないですけれどね」と冗談めかしながら、「宙乗りを始めた当初はいっぱいいっぱいでしんどかったが、歳を重ねることによって無駄な力が抜けて、いい演技ができるようになった」と晴れやかな表情を見せる。続いて猿之助は「野崎村」について、「神谷町のおじさま(七代目中村芝翫)に手取り足取り教えてもらった思い出の演目です」と述懐。また同作でお光役を演じる七之助は「しっかりと演って、お光の心情が深く乗るよう誠実に勤めたい」と真摯に答えた。

勘九郎は「『怪談乳房榎』は、父(中村勘三郎)も試行錯誤を重ねてきた演目」と作品への思い入れを語りつつ、「今回は猿之助さんが磯貝浪江役ということで、お知恵を拝借しながら面白くできたら」と意欲を見せる。勘三郎の話題から、中村屋と澤瀉屋の関係性について話が及ぶと、猿之助は「お互いに尊敬し合うゆえに近くなりすぎない、とてもいい関係性」と笑顔で述べた。

若手歌舞伎俳優の登竜門として人気を博す「新春浅草歌舞伎」で共演を重ねてきた3人。勘九郎は共に過ごしてきた時間を辿り、「『浅草歌舞伎』は、1年の始まりであり、同時に1年間やってきたことの締めくくりでもあった。今思い返しても本当に楽しかったです。『浅草歌舞伎』のパワーは一生忘れないと思います」とコメント。これを受けた七之助も「お客さんの熱もすごく、充実感があった公演でした。あのメンバーでもう一度やりたいです」と微笑んだ。「五月花形歌舞伎」は、5月2日から26日まで大阪・大阪松竹座にて上演。チケット販売は4月5日10:00に開始する。

大阪松竹座新築開場20周年記念「五月花形歌舞伎」

2017年5月2日(火)~26日(金)
大阪府 大阪松竹座

昼の部

 

一、戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)
二、金幣猿島郡 二面道成寺(きんのざいさるしまだいり ふたおもてどうじょうじ)

夜の部

 

 

三、野崎村(のざきむら)
四、怪談乳房榎(かいだんちぶさのえのき)

 

ステージナタリー
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