桐山漣インタビュー 『CODE:M コードネームミラージュ』で目指した「日本だけじゃなくて世界にも発信していける」アクションドラマ
桐山漣 撮影=岩間辰徳
和製ジェームズ・ボンドと呼びたくなるようなクールでミステリアスな人物こそが、桐山漣が最新主演作『CODE:M コードネームミラージュ』で演じる主人公だ。社会的に明るみに出ない犯罪を処理する使命を持ち、警察内特殊部隊「k‐13」の特殊工作員として、常に寡黙に、淡々と与えられた任務をこなし去ってゆくミラージュ(M)は、一見つかみどころのない人物。桐山はそんな謎めいた男を、軽々とした身のこなしや華麗な銃さばき、そして言葉少なな演技で魅せる。今回のインタビューでは、『HiGH&LOW』シリーズの山口雄大・辻本貴則監督らと、『メタルギアソリッド4』などで知られる園村健介アクション監督を迎えて細部にまでこだわったアクションシーンや、自身初となる“2クール連続の主演ドラマ”という看板を背負う思いについて語ってもらった。
桐山漣 撮影=岩間辰徳
――こんなダークな役柄は、初めてではないですか?
そうですね。ダークな役だったりもするんですけど、どちらかと言えば、こんなにしゃべらない人を演じるのは初めてです(笑)。
――主演ドラマということに関しては、『傘をもたない蟻たちは』(CX)以来になります。
主演は作品のイメージであり顔なので、責任がとても重大なところではあるんですけれども、主役の器であれるように、撮影以外のところでも引っ張っていけたらと思っています。
――さらに、今回は2クールですよね。通常よりも長く撮っていくことでの思いは別にありますか?
そうなんです、2クールなので25話あります。今回、広井王子さんの原作がベースにはなっているのですが、オリジナルの要素が強く、結局、僕たちの芝居でいろいろ物語が変わっていくと思っているんです。だから自分たちも先がわからないので、そこも楽しみのひとつではあるなと期待している気持ちが大きいです。毎回、台本をもらうと、「ああ、こういうふうになっていくんだ……!」っていう楽しみがあります。これから見ていただく人にも、ちゃんと同じ気持ちをシェアできるように、取り組んでつくっています。
桐山漣 撮影=岩間辰徳
――序盤では、ミラージュの人物像がまだ謎に包まれています。どのような男だと捉えて演じていますか?
影があり、孤独を抱えていて、記憶を失っている部分がある男です。嬉しいとか楽しいとか悲しいとか、そういったものをきちんと出せない人なんじゃないかなと思っていて、不器用な人なんです。うん、人が苦手なんですよね。
――中でもアクションが目を引き、見どころのひとつだと思うのですが、稽古はどのようにしていますか?
クラインクインする1カ月前から、徹底的にアクション監督(園村氏)に叩き込んでもらいました。ほぼ毎日練習したかな? アクションに携わる作品を何作かやったことがあるんですが、こんなにみっちりやったのは初めてで。でも、少なからずその成果はドラマに絶対反映できていると思うので。自分でも手応えを感じながらアクションシーンは撮っています。
――いわゆる「近接格闘術」と呼ばれる実戦的なアクションですよね?
銃を持った近接格闘術ですね。ただ、全部銃で倒すわけではないし、銃以外でも相手を殺したりします。相手に銃を奪われることもありますし、相手の武器で相手を殺すこともあります。毎回、毎回、アクション監督が、台本を飛び越えた演出でアクションシーンをつくってくださるんです。難しいアクションではありますが、1回アクションスタッフ陣がつくってくださったVコンテ(編注:撮影時に俳優や監督に状況を説明するためのテスト映像)を見せてもらうと、「これは身震いするほど面白いぞ」と思いました。だから、それ以上を出せるように取り組んでいかなきゃなっていう思いで、毎回アクションシーンに臨んでいます。
桐山漣 撮影=岩間辰徳
――すごく華麗な身のこなしにハッとさせられました。鍛えた賜物なんでしょうか?
動きながら「なんか自分の身体が軽いなあ」と思うので……そうかもしれません。スピードもキレも勝負だし、アクションを撮りながらドラマも撮っている状況なので、今よりもっともっといろいろなアクションパフォーマンス、お芝居ができるように、現状に満足せずにやっていきたいですね。
――あそこまで動けると、プライベートとかで例え何かがあっても素早く避けられそうで、いいですね。
でも、僕は普段ボーッとしていますからね(笑)。全然そんなことないです。もう、やられっぱなしだと思います(笑)。
――アクションの一方、内面を見せていくシーンも今後多く出てくると思います。山口監督や辻本監督とは、演出面でのお話を結構されましたか?
現場でも、現場に入る前も本当にたくさんいろいろお話をさせてもらいました。広井さんの世界観がある中でどういうふうにミラージュをつくっていくのかは台本だけでは読み取れない部分もたくさんあったので、監督やプロデューサー、とにかくみんなで話し合いを重ねました。その中でも、とにかくドラマを良くしたいという気持ちは全員一緒で、成功させたいという思いが強い現場なんです。たくさん話したことで、思いがひとつになってきていると感じています。
桐山漣 撮影=岩間辰徳
――冒頭で「こんなにしゃべらない人を演じるのは初めて」とおっしゃっていましたが、台詞のない演技では何に気を配りますか?
とにかく僕はしゃべらないので、しゃべっていないところが本当に勝負なんですよね。しゃべっていないときにミラージュが何を思っているか、しゃべっていないときのたたずまいで、観ている方が何を拾うか、ということを考えてお芝居を作っていきました。特に、目でのお芝居をきちんと意識しました。変な話、何も考えずに「……(台詞のない箇所)」をやってしまうと、ただの殺し屋のようになってしまうので、絶対にそうはさせたくない、と。しゃべらない分、ミラージュにきちんと厚みを出さないと、と思っています。
――そのような人物像やアクションなどを含め、従来の日本のドラマにはない仕上がりに期待が寄せられています。
ありがとうございます。『CODE:M コードネームミラージュ』は、アクションのドラマではありながらも、どこか映画っぽいというか。あまりドラマという枠にとらわれないような作品にしていきたいなって、スタッフさんも僕らも皆が思っています。例えるなら海外ドラマのような感じで、海外の人が見ても「ああ、日本ではこういう本格的なアクションをやっているんだ」と思ってもらえるような作品になれたらうれしいです。日本だけじゃなくて世界にも発信していけるような、そんなドラマにしていきたいなと思っています。
桐山漣 撮影=岩間辰徳
――いろいろお聞かせいただき、ありがとうございました。最後に、ドラマを楽しみにしている読者にメッセージをお願いできますか?
「次の話がとても気になってしまって寝る時間がない」とか、そんな風に思っていただける作品にしていければと思っています。僕らも演じながら、いろいろな伏線や驚きがある、謎に包まれた作品なので、毎週、毎週楽しみに見ていただけたらうれしいです。よろしくお願いします!
桐山漣 撮影=岩間辰徳
※「漣」の正式表記は「 辶 」(しんにょう)の点一つ
『CODE:M コードネームミラージュ』はテレビ東京ほかにて2017年4月7日(金)深夜1時23分より放送スタート。
インタビュー・文=赤山恭子 撮影=岩間辰徳
桐山漣 撮影=岩間辰徳
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(C)2017広井王子/「コードネームミラージュ」製作委員会
出演:桐山漣 要潤 佐野ひなこ 武田真治 萩原聖人 石丸謙二郎 / 朴璐美(声の出演)
企画:東北新社 原作:広井王子 脚本:江良至、鴨義信、保坂大輔
監督:山口雄大、渋谷和行、辻本貴則、原桂之介、金子功
製作:東北新社、サンセイアールアンドディ
(C)2017広井王子/「コードネームミラージュ」製作委員会
http://code-mirage.jp/