イスラエルの鬼才が演出する芥川龍之介原作『羅生門』に柄本佑、満島ひかり、吉沢亮ら出演
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芥川龍之介の「羅生門」「藪の中」「蜘蛛の糸」「鼻」といった小説を原作に構成する百鬼オペラ『羅生門』が、2017年9月にBunkamuraシアターコクーンで上演される。演出・振付・美術・衣裳は、インバル・ピント&アブシャロム・ポラック。出演は、柄本 佑、満島ひかり、吉沢 亮、ほか。
芥川の代表作と芥川の人生そのものも絡ませ、 一つの物語にまとめあげる意欲作
生きるために必要な悪、必要悪という人間のエゴイズムを克明に描き出した「羅生門」を中心に物語は展開していく。仕事を失い途方にくれる下人(「羅生門」主人公)が、悪に手を染めても生き抜く道を選ぶ、その選択をするまでの数秒間に下人の脳内でおこったことを幻想的に描きだす。演出家オリジナルのユニークな百鬼(妖怪)達が登場し、まるで心の声のように、登場人物たちを操っていく。小説「藪の中」、「蜘蛛の糸」、「鼻」のエピソードが下人の記憶や妄想、そして白昼夢のように組みこまれ、芥川世界がまるで一つの宇宙のように舞台上に浮かびあがる。
ミュージカル『100万回生きたねこ』で私達を驚かせたイスラエルの鬼才による待望の新作!
戯曲を手掛けるのは、2016年に鶴屋南北戯曲賞を受賞するなど目覚ましい活躍ぶりの、てがみ座主宰・長田育恵。
演出・振付・美術・衣裳を手掛けるのは、ミュージカル『100万回生きたねこ』の瑞々しい演出で人々を驚かせたイスラエルのインバル・ピントとアブシャロム・ポラック。 二人は芥川作品を読み、哲学的な面白さはもちろんのこと、現実とファンタジーが鮮やかに混ざり あう世界観に圧倒されたと言う。
音楽は、前出のミュージカル『100 万回生きたねこ』でも演出家の世界観を音楽で見事に体現し、絶大な信頼を得ている阿部海太郎を中心に、青葉生子、中村大史といった才能豊かな面々がオリジナル音楽を作り、6人の個性豊かなミュージシャンが生演奏をおこなう。
個性派かつ演技派キャストが大集結!
「羅生門」の下人には柄本佑、そして下人が象徴する芥川に、多大な影響を与える女性に満島ひかり。また、常に下人と対峙する男役を吉沢亮が演じる。この3人の因縁は「藪の中」で決定的なものとなる。 さらに、田口浩正、小松和重、銀粉蝶といった個性派俳優たちと、日本を代表するダンサーたちが百鬼として舞台を彩る。
■脚本:長田育恵
■作曲・音楽監督:阿部海太郎
■作曲・編曲:青葉生 子/中村大史
■演出・振付・美術・衣裳:インバル・ピント&アブシャロム・ポラック
■照明:ヨアン・ティボリ
■演出家通訳:角田美知代
■振付助手:皆川まゆむ
■演出助手: 西 祐子
■舞台監督:山口英峰
■Musician:青葉生子、中村大史、権頭真由、木村仁哉、BUN Imai、角銅真実
■会場:Bunkamura シアターコクーン
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■公式サイト:http://hpot.jp/stage/rashomon