楠本桃子のゲームコラムvol.39 社会現象を巻き起こした伝説のRPG『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』
※公式サイトより引用
本日紹介するゲームは『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』!
国民的ゲームであるドラゴンクエストの中でも特に人気の高い一本である本作は、エニックスより1988年2月10日に、ファミリーコンピュータから発売されました。後にリメイク作品がスーパーファミコン、ゲームボーイカラー、携帯アプリ、wiiでも発売されているため、幅広い世代のユーザーがプレイをしてきたゲームです。
『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』の発売日が2017年7月29日に決定したことを祝って、社会現象ともなった「ドラクエ3」の魅力を、今回は改めて紹介します!
【新たな試み"職業システム"に皆がハマった!】
※公式サイトより引用
ドラクエ3は、ドラクエシリーズの中で初めて"職業システム"が導入された作品です。誕生日の朝、王様に挨拶をし、おなじみ"ルイーダの酒場"で仲間を探すところから冒険は始まります。
ルイーダの酒場では、仲間にするキャラクターの職業と性別が選択可能。もちろん名前も、自分好みに設定することができます。仲間に好きな女の子の名前をつけて、それを友達に見られてバレてしまう……ということもドラクエあるあるとして経験した人も多いはず。
今では珍しくないキャラメイクですが、当時は斬新なシステムだったため、多くのユーザーが熱狂しました。自分好みのパーティーを作成できる楽しさ、その原点がドラクエ3にはあったのです。
一人旅のパーティーを組んだり、主人公である勇者以外を全員遊び人にしたりと、遊びの幅と自由度がアップした最初のドラクエであるとも言えます。最初に選択した職業は、レベル20を超えると"ダーマ神殿"にて転職が可能となります。
転職を行うと転職前に覚えていた魔法を引き継ぐことができるため、回復魔法を使える武闘家、魔法使いと僧侶両方の魔法を使える僧侶、といったキャラメイクも可能。やり込み要素として、最強キャラを作り上げることに誰もが熱中しました。ドラクエの職業システムは、全てこのドラクエ3からはじまったのです。
【シンプルながら手に汗握るバトルに熱狂!】
※公式サイトより引用
ドラクエはシリーズを通してシンプルなバトルとなっており、初めてゲームを触れる人でもわかりやすく、遊びやすいシステムとなっています。コマンド選択式のターン制バトルのため、アクションの様に慌ただしい操作も必要なく、じっくりと考えながらのバトルが可能です。
新しい街で装備を整え、レベルを上げて次の街へ……。
その繰り返しがとにかく楽しいことも本作の魅力のひとつ。きちんと装備を整えてしまえば、雑魚戦でつまずくこともなく、サクサクと物語を楽しむことができます。
次はどんな街へ行けるのかな? 次はどんなモンスターと戦うことになるのだろう? と、プレイヤーに飽きを感じさせずに、冒険に没頭させてくれます。しかし、そんな冒険の中にも手強い敵が立ちはだかることがあります。
アイテムや魔法を駆使しなければ撃破が難しいボスは、まさに手に汗を握る緊張感! サクサク進むだけでは物足りない! という方には、勇者1人プレイといった縛りプレイもオススメ!
自分のプレイスタイルに合わせたバトルが楽しむことができます。
【世界を巡る冒険の旅は、期待と希望でいっぱい!】
※公式サイトより引用
本作の冒険の舞台である世界は、どこか現実世界の世界地図に似た面影があります。
地名も"ロマリア"(ローマ+イタリア)、"シャンパーニの塔"(シャンパーニュ)といったように、現実世界に似せたものとなっており、まるで現実とドラクエの世界がリンクしているかのような錯覚に陥ることも。もちろん、黄金の国"ジパング"も存在! ここでは、多くのプレイヤーを悩ませた強敵とのバトルが待っています。
ここは現実とどんな繋がりがあるのだろう? ということを考えながらプレイをすることで、より感情移入ができることでしょう。本作から昼と夜の概念が描かれ、昼には昼の、夜には夜の世界を冒険することができ、より現実に近いドラクエとなりました。
また、冒険を進めていくと、アリアハン以外の大陸にも行けることになります。そこから先の冒険は、さらに感動が広がるものとなるはずです。
【ドラクエに欠かすことのできない音楽とキャラクター】
※公式サイトより引用
ドラクエといえば、すぎやまこういち氏による音楽と、鳥山明氏によるキャラクター! 本作も魅力的な音楽とキャラクターが物語を始めた瞬間に出迎えてくれます。
特に音楽面に関してはシリーズの中でも人気が高い本作。今でもドラクエ3をテーマにしたコンサートが行われると、ホールが満員になるほど! 何度も聴くことになる戦闘曲も、本作では飽きることなく楽しむことができます。
また、本作で初登場し、今ではドラクエの定番モンスターとなっているキャラクターも数多く存在します。“ひとくいばこ”や、“さまようよろい”、“おどるほうせき”や、“ばくだんいわ”といった今ではメジャーなモンスターも、ドラクエ3で初登場したのです。
時が経っても愛され続け、今なお最新作でも活躍できるキャラクターデザインは、鳥山明氏の手腕ならでは。ドラクエシリーズのモンスターは、敵キャラながらどこか憎めない可愛さ。ゲーム好きな男性だけでなく、女性にも愛されるキャラクターが多いことが、老若男女に愛される国民的RPGの魅力です。
【"ドラクエ"らしさがたっぷりと詰まった色褪せぬ名作】
※公式サイトより引用
現在10作を発売しているドラクエシリーズの中でも、特に人気の高い本作。発売当時はゲーム屋に大行列ができ、ニュースや新聞でも大きく取り上げられるほどの社会現象となりました。国内だけで約380万本を売り上げた本作は、ドラクエシリーズの代表的存在。一番思い出に残っているゲームとして挙げる人も多い作品です。
入門編としてはもちろん、遠いこどもの日にやった記憶がある、というお父さんにもオススメです。あの頃とはまた違った目線でプレイをすると、物語の受け取り方もまた異なるものとなります。子供は子供の、そして大人は大人の楽しみ方ができるドラクエ3。一度プレイをしたら、きっと一生の思い出になるゲームだと思います。
現在もスマートフォンを含めた様々なハードでプレイすることができるので、プレイしたことがない方も、最新作であるドラクエ11の前に予習としてプレイしてみてはいかがですか?