SCREAM OUT FEST2017開催記念対談「ラウドな夜」TRIPLE VISION吉川氏、ライター荒金氏、SPICE編集長秤谷が近年のラウドミュージックを語る!
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秤谷:それこそSPICEであなたのプレイリスト教えてください連載をしようと思ってて、アーティストみんなに、それこそそういう場所を作りたいんですよね。
吉川:確実に広がりますよね。
秤谷:それってずっとできるじゃないですか。
吉川:で、今聴いてるプレイリストって更新できるじゃないですか。
秤谷:そうなんですよね。
吉川:今、この人は新譜のこれ入ってくるんだ、みたいな。以外にチャラいの好きだな、みたいなEDM聴いてるんだみたいなっていうのがあってもいいと思います。
秤谷:ワンダイレクション入ってるんだ意外―みたいな(笑)。
吉川:たぶん、自分のプライベートのプレイリスト聞いたら「え!?」ってなると思うんですよ。ガチガチのエイティーズのメタルのプレイリストの横にワンダイレクションじゃないですけど、そういうようなプレイリスト持っていますからね。年がら年中ラウドだけ聞いてるわけじゃないみたいな。
秤谷:今ってすごく隙間な気がしていて、洋楽が聴けない世代が増えちゃった所に、それこそSpotifyみたいなサブスクが入ったりしてますけど、それだけだと結局好きなものしか聴かない。地方以外にはラジオ文化根付かなくなっちゃったんで、誰かにレコメンドされたプレイリスト聞くっていうのが減っちゃったんですよね。でも各アーティストがレコメンドできる時代になったら、悲観することじゃないかなって思いました。
吉川:収支構造が変わるんでアレだと思うんですけど、気軽に音楽を聴けるフォーマット、昔だったらレンタルだったりとかが置き換わったっていうのがあったんで、僕らもそこをうまく使って、次に広げていける形が作れたらいいなと。その時はマネージメントの立場なのか、イベントを作る立場なのかっていうのかわからないですけど。
秤谷:僕が外から見たSCREAM OUTとかTRIPLEVISIONに、1リスナーとして求めることは、本物で居続けてくださいということですかね。
吉川:意外に僕ら本物の定義がわからないというね(笑)。
秤谷:ここのフェスに行ったら、今一番かっこいいラウドが聞けるっていう、彼らがレコメンドしてくれるラウドアーティストっていうのは、かっこいいんだってブランドを維持して居て欲しいですね。
吉川:最近、洋楽のラウドはテクニカル系とデスコア系とミクスチャー系が、また少しづつ良いバンドがでてきていて、国内もそっち系の人をパッケージしようかなと思っています。でも昔から日本人ってテクニカルなものが好きですよね。
荒金:そうですね。Dream Theaterとか。
秤谷:Convergeとか。
吉川:そう、自分たちもテクニカルなものが好きなんで、もう一回若い子達にこんなのを聞いてね、みたいなプレゼンテーションをする意味もあって、今回のSCREAM OUTのラインナップは僕たちなりのレコメンドなんですよね。そこに若いバンドや幅を広げるようなバンドも入れ込んで行きたいんですよ。
秤谷:いいじゃないですか。
吉川:でも儲からない(笑)。
荒金:それは側から見ても、やっぱり思いますね。しんどいだろうなって。それを吉川さんはもちろんですけれど、やられているんで、メディアとかネットとか、周りの人たちが神輿を担いで熱く伝えていく、熱く語って行かないとダメだなって。
秤谷:やりますよ。マジで。
吉川:今日、会場近くの専門学校に学生さんをサポートスタッフで貸してもらえませんかみたいな話をしにいったんですけど、作業的にというよりもそういう現場に新しい人たちに入って来て欲しいっていうのがある。
秤谷:触れて欲しいわけですね。
吉川:学生さんに入ってもらって、なんだこのうるせえのはで嫌になる人もいるでしょうけど。
秤谷:かっけえ!になる人もいますからね。
吉川:洋楽の現場をやることはなかなかないんで、やってもらいたいなってていう話をしつつ(笑)。
秤谷:でもやっぱり、こういうこのシーンについての話をいろんなところで色々すべきですね。してて欲しい。
吉川:特に裏方もして欲しいですし、バンドにもして欲しい。SiMのMAHくんとかブログで語るじゃないですか。彼のブログ見ててあーそうだねって思うことが多いんですけど。もっと他の人にも語ってもらいたいし、考えていることや思っていることがあれば、ストレートに話してもいいのになって思って見てるんですけどね。
秤谷:そういうのに興味を持って生まれてくる人たちもいると思うので、できるだけ、メタルとかメタルコアだからとかジャンルにも固まらないで広げていきたいですね。
吉川:荒金さん注目のバンド誰ですか日本人でも海外のバンドでもいいですけど。
荒金:ザ・ストラッツとか面白かったですね。めちゃくちゃうまいし盛り上げ方が。吉川さんは?
吉川:最近耳がテクニカルの方に行ってるんで、最近カナダのINTERVALSっていうバンドを聞いてるんですけど。ガチテクニカル系ですね。
秤谷:ジェント系?
吉川:もうちょっとフュージョンとかによってるんですけど、譜面見たら真っ黒なだなっていう感じですよね。
秤谷:どこで探してくるんですかそういうの。吉川さんのアンテナ気になる。
吉川:リリースや招聘の情報源としては海外のマネージメントからくる情報とかが多いんですけど、個人的な興味だと好きな海外バンドが本国でツアーする時に同行してるサポートのバンドをチェックしてますね。見たことのないバンドがいると、誰だろうってチェックして、FBとかYouTubeとかで見たりとかしてます
荒金:INTERVALS はAnimals As Leadersみたいな感じ?
吉川:Animals As Leadersよりかは、フュージョンよりかな。唯一の問題は男前じゃないんですよ。ガチテクニカル系のおじさんみたいなルックス(笑)。
秤谷:でも洋楽のバンドって、ライブ見ると違う印象のバンドっていっぱいありますね。最近だとサマソニでみたImagine Dragonsがそうだった。ライブ見てたらめっちゃロックでこんなかっこいい。
吉川:PV見てるとポップだよね。
秤谷:そうなんですよ。でもライブだと大砲みたいなバスドラの音してましたからね。
吉川:海外のバンドって音をデカくするとか、強くすることに遠慮がなさすぎなところがいいですよね(笑)。
秤谷:ラーズ・ウルリッヒ現象ですよね。
吉川:そうですね。
秤谷:音を強くしたい!みたいな。
吉川:アンプいっぱい積んじゃうぞみたいな。
荒金:強いのいますよね。KING 810とか(笑)。僕レビューで聞いたんですけど、極悪系で、向こうで普通に銃を持って入ろうとして止められたって。ちょっとスリップノット以来の衝撃ですね。
吉川:俺らは自分の身を守るために銃を持っているんだって意思表明してましたよね。
荒金:ノットフェスかなんかで、ブッチャーベイビーズが来た時にメンバーがKING 810のティシャツ着ていたりとか。
吉川:ブッチャーベイビーズかっこいいですね。
荒金:パンテラ好きみたいですよ。
吉川:フロントの二人の女性すごいですよ。
荒金:すごい。
吉川:パンツ見えてても関係ない。昔はおっぱいに塩ビのテープ貼ってライブしてましたもんね。
秤谷:最終的に結局なんの話かわからない、ラウド与太話になりましたが(笑)。こういう話をする人が増えていくといいなってことですかね。
ラウドな夜は更けていく。。。
取材・編集=秤谷建一郎
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