GREENROOM FESTIVAL'17 Chara、Suchmosに最後はSUKIYAKIで〆!完全SOLD OUTで迎えた1日目
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GREENROOM FESTIVAL’17
サーフカルチャーをバックボーンに持つ、音楽とアートのカルチャーフェスティバル「GREENROOM FESTIVAL’17」。毎年5月に、横浜・赤レンガ倉庫で2日間にわたって行われるこのフェスは、横浜港をすぐとなりに臨むことのできるロケーションの良さで、オーディエンスのみならずアーティストにもとても人気がある。昨年は2日間でのべ8万人を動員!と、毎年動員を増やしているのも納得である。そんなGREENROOM1日目の5/20。1日券、2日通し券共にSOLD OUTとなったこの日は、とにかく会場に人がごった返していた。
公式サイトのAFTER MOVIEをみていただければ雰囲気も伝わるだろう。コチラをみながらレポートも読んでいただければ当日の雰囲気も伝わるんじゃないだろうか。
メインとなるGOOD WAVEステージのトップバッターをつとめたのはRickie-G。海風が心地良いレゲエ・ビートで会場をあたためる・・・といっても、この日の最高気温は28℃(体感はもっと高く感じた)。加えてSOLD OUTの場内はすでに十分なほどヒートアップしていたのだが。ヨコハマの港で聴くのにぴったりな、あの「いとしのエリー」のカバーを披露。助走はばっちりである。
そして、木に囲まれたナチュラルなイメージのHUMMING BIRDステージへ移動する。このロケーションにぴったりな、岩崎愛のほっこりしたライブが始まっていた。メインステージとは雰囲気ががらりと変わり、なんだかほっこりした気分にさせてくれる。オーディエンスに「EVERYTHING’S GONNA BE ALLRIGHT」とシンガロングさせる岩崎愛に元気をもらったところで、続いて同じステージに立つカーリー・ジラフの登場を待つ。
ところで、フェスのタイムテーブルは往々にしてオーディエンス泣かせである。
時を同じくしてメインステージでは大橋トリオが演奏しているし、そちらにも強く後ろ髪をひかれながらも、そんなオーディエンスに、カーリー・ジラフ本人も感謝を述べる。前述の通り、木に囲まれたこのステージ。『マイナスイオン浴びてってくださいね!』と話すと、「My Dear Friend」などヒット曲を含む数曲を披露した。
さて、今年は新たにステージがひとつ新設された。場外の屋外スペースに新設されたRED BRICKステージである。
このエリアはGREENROOMの
このステージに登場したのがSANABAGUN.である。筆者は昨年も同フェスに参加したが、SANABAGUN.の出演は赤レンガ倉庫内ホールのステージだったため、早々に入場規制がかかってしまい観ることができなかった。同じ状況にあった知人と偶然顔を合わせ、当時を振り返ったりなどしながらライブを堪能。
このバンドはSuchmosとメンバーを共有していることでも知られているが、2つのバンドはカラーこそ違えど、どちらもリズム隊の安定感が支えていると感じた。長くストリートライブを行っていた彼ら、圧巻のパフォーマンスで会場に溢れんばかりのオーディエンスを大いに盛り上げてくれた。
夕刻も近づいてきた頃、メインステージにはCharaが登場。キレイなピンクの髪を編み上げ、ワンピースのすそをひらひらと揺らしながら歌う姿は相変わらずキュートかつセクシー。夕暮れの少し手前くらいの、ちょうど海風が心地よくなってきた時間帯だったのだが、MCで『今日は、月、一緒に見れますね』と粋なひとこと。筆者、ライブは初見だったのだが、そのひとことでまんまとChara先輩に惚れてしまった。そしてステージは後半。昨年復活を遂げた「スワロウテイル・バタフライ」のイントロが鳴ると場内がざわめく。前列には感極まる女性も。「やさしい気持ち」では場内大合唱となり、夕暮れと共にステージを後にした。
だいぶ陽も落ちてきた頃、BLUE SKYステージに登場したのはSuchmos。昨年も同じステージに立ち(もっと早い時間の登場だったと記憶している)、既にヒット・アンセムとなっていた「STAY TUNE」などをマイペースに演奏してくれた。今年はステージこそ変わらないものの、実は、早くから少しでも前で観たいオーディエンスが押し寄せ、ライブが始まる頃には人が入り切らないほどになっていたのだ。この一年での彼らの注目度の高まりを否応なしに感じられた。さて、ライブはというと、とにかくマイペースなスタンスは昨年と変わらない。
Vo.YONCEは相変わらず気持ちよさそうに海風に身を任せているし、メロウな選曲は、肩肘張らない彼ららしいもの。途中、MCで『レペゼン、レペゼン!』と連呼していたが、神奈川県出身の彼らにとって、2年連続でこのGREENROOMのステージに立てたことは感慨もひとしおだったのではないだろうか。驚いたのは、おそらくほとんどのオーディエンスが期待していたであろう「STAY TUNE」がセットリストに組み込まれていなかったことだ。ここで期待を裏切ってくれるとは気持ちのいい若者もいるものだ、と、年寄りみたいに感慨深く見守った。彼らは”この程度”では終わらない器だということを見せつけるには充分すぎるくらいだ。
そんなわけで、少なからず欲求不満を抱えたままのオーディエンスが集まったメインステージのトリをつとめるのは、レゲエ界の大御所・Michael Franti & Spearhead。終盤に差し掛かる頃、Michael本人がステージから降りると会場の一体感はピークに。「上を向いて歩こう」のカバーを演奏しさらなる盛り上がりを見せ、『人種の間には壁を作らず橋を渡そう』と、温かい言葉でステージを締めた。
さらに暑い、2日目へ続く。