内藤裕敬(南河内万歳一座)演出『二十世紀の退屈男』オーディション開催
現代演劇レトロスペクティヴ AI・HALL+内藤裕敬『二十世紀の退屈男』オーディション募集チラシ
AI・HALL名物の温故知新の上演企画、今回は「六畳一間シリーズ」名作で。
伊丹の劇場・AI・HALL(アイホール)が主催する演劇公演企画「現代演劇レトロスペクティヴ」。1960年代以降の戯曲に、主に関西の若手演出家が挑戦するという名物企画だ。昨年の『夜の子供2 やさしいおじさん』では少し趣向を変えて、原作者の生田萬自身が自らの戯曲を新演出バージョンで上演。それに引き続き、今年は南河内万歳一座の『二十世紀の退屈男』を、万歳座長の内藤裕敬の演出で上演することが決定した。この公演に向けて、出演者のオーディションが開催される。
『二十世紀の退屈男』は1987年に初演された、南河内万歳一座の初期を彩る「六畳一間シリーズ」の一つ。一人の青年が暮らす六畳一間で次々に起こる不条理な出来事を通して、初演当時の20世紀末の気分をダイナミックかつセンチメンタルに描き出した物語だ。万歳では改訂を加えながら何度か再演されているが、外部での上演はこれが初となる。
南河内万歳一座『二十世紀の退屈男』
オーディションで募集しているのは、18歳~35歳ぐらいまでの男女(高校生不可)。伊丹および大阪市内で行われる稽古に参加可能で、俳優として活動を継続する意志があれば経験は不問とのことだ。募集にあたり、内藤からこんなメッセージが届いている。
せっかくの機会なので、できればイキの良い若手の方々と御一緒したいですね。
そう私が言うと、何歳くらいの方までOKですか、と必ず聞き返されるのね。
30? 35? てなことを言っているうちに、どうせ、どう見ても、どう転んだって40過ぎてる連中が「28歳です!」とやってくるに決まっとる。もう仕方がないからね、本人がイキの良い若手だと言い張るんなら、どう見てもオッサンだろうがオバハンだろうが目をつぶりましょう。そうなっちまうんだよな。
ドドーンと、ババーンと、ダダダンと、そういう内容の芝居を創るわけだから、その辺りを理解したうえでチャレンジしてね。
内藤裕敬
南河内万歳一座の新作『守護神』でも、役者たちが舞台狭しと暴れまわる「これぞ万歳!」な舞台を見せつけた内藤。まさに「肉体派」と呼ぶにふさわしいその演出は、役者志望者であれば経験してみる価値は大いにあるはずだ。締切は7月9日(日)。
○俳優として活動を継続する意思をお持ちであれば演劇経験は不問。
○2018年1月22日(月)~2月26日(月)までの稽古・リハーサル・上演に参加できる方。
※稽古は、平日夜・土日祝14:00以降を予定、伊丹市内および大阪市西区で行います。
※出演待遇や二次審査の要項などは、公式サイトでご確認ください。
1.申込書(AI・HALLのサイトからダウンロードを)
2.写真(上半身・全身)
3.82円切手を貼った返信用封筒(定型サイズ)
アイホール「二十世紀の退屈男 オーディション」係
■会場:AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
■作・演出:内藤裕敬〈『内藤裕敬劇風録 其之壱』(ビレッジプレス)所収〉
■公式サイト:http://www.aihall.com/