伝説の舞台『夜の子供2』が伊丹でよみがえる

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2016.9.8
『夜の子供2 やさしいおじさん』宣伝ビジュアル

『夜の子供2 やさしいおじさん』宣伝ビジュアル

作者・生田萬と関西の俳優たちが挑む、漫画と思い出をめぐる幻想譚。

関西エリア以外からの公演を積極的に受け入れ、劇場独自のプロデュース公演や演劇講座も活発な、兵庫県伊丹市の公共ホール[AI・HALL]。名物企画「現代演劇レトロスペクティヴ」にて、1990年に「ブリキの自発団」で上演された伝説の演目『夜の子供2』を、同劇団を主宰していた生田萬自身の演出でよみがえらせる。

「現代演劇レトロスペクティヴ」は、60~90年代の日本の名作戯曲を、関西在住の若手演劇人たちが演出するという企画で、これまで安部公房、寺山修司、唐十郎、別役実などの作品が上演されている。今回は〈特別企画〉として、初めて戯曲を書いた本人が演出。生田が関西在住の若い役者たちと出会うことで、お互いが刺激を与え合い、今までにない舞台を生み出すことが狙いだそうだ。

(左から)演出の生田萬、主演のサリngROCK

(左から)演出の生田萬、主演のサリngROCK

『夜の子供2』は、1964年の東京オリンピックの時代を題材にした漫画のストーリーと、それを描いている漫画家の現実の世界が交錯するというファンタジックな作品。オーディションで漫画家役(初演では銀粉蝶が演じた)に選ばれたサリngROCKは「使われている言葉や歌詞がステキ。経験したことがないけど懐かしいという感情が呼び覚まされます」と話す。演出の生田も、26年ぶりに向き合うこの作品に対し「ラストシーンは、書いた当時の僕に『こんな終わらせ方があるんだよ』という気持ちで書き直しました。4年後の東京オリンピックについて考えて、何かが見えてくるような世界になれば」と意欲を見せている。公演のキャッチフレーズ通り「過去はいつも新しく、未来は不思議に懐かしい」という奇妙な感覚を体験できるかもしれない、風変わりな舞台となりそうだ。

公演情報
現代演劇レトロスペクティヴ〈特別企画〉AI・HALL+生田萬『夜の子供2 やさしいおじさん』
 
■日時:2016年9月15日(木)~19日(月・祝) 19:00~
※17日=14:00~/19:00~、18・19日=14:00~。18日は終演後にシアタートークを開催。
■会場:AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
■料金:前売=一般3,000円 学生2,500円 当日=各500円増
■作・演出:生田萬
■出演:サリngROCK(突劇金魚)、福井千夏、田中沙依、保、武田暁、坂口修一、倉田有紗、三田村啓示(空の驛舎)/井料明里、江藤つぐみ、田島さんご、中村花音(演劇集団関奈月)、中村味九郎、長谷川りか(VOGA)、村上陸
■特別出演:蟷螂襲(PM/飛ぶ教室)、岩崎正裕(劇団太陽族)、高橋恵(虚空旅団)
■公演サイト:http://www.aihall.com/yoru-no-kodomo/
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